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なぜ悲劇は繰り返されるのか?

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#人間関係

なぜ悲劇は繰り返されるのか?~他責思考が創る未来~ 第12章:教育環境の変化 ⑧-1

特に、塾に通っている子の場合は学校の授業は塾で習っている事の復習になる事も多いため、新しい解法や発見が出来るため、そこまでストレスには感じないが、内容が簡単すぎてしまうと今度はもっと難しい問題をやりたくなり、参考書や市販のテキストなどの問題を解きたくなることもあるという。

 その背景には“受験のための生活習慣”が影響していると考えている。

 今は受験をする子供たちは1日のスケジュールを立てて生

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なぜ悲劇は繰り返されるのか?~他責思考が創る未来~ 第12章:教育環境の変化 ⑦

私自身、小学生の頃から人間関係や上下関係に関してはかなり厳しい環境で育ったこともあり、外では厳格に守ったが、校内ではそういう事はあまりしなかった。

 その理由としていくつかあるが、第1に“上下関係を作っても大丈夫だと思える子がいなかった”ということだ。

 そもそも、小学校というのは6歳から12歳という幅広い年齢の子供たちが同じ校舎で学んでいること、縦割り班など集団で行動を共にすることが多いため

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第11章:他責習慣化が生む悲劇 ⑦

なぜ、人は自分で責任を負うのではなく、人に責任を押しつけるのだろうか?

 考えられる要因として第1に“連鎖的個別基準習得”が挙げられる。

 これは大人から子供が言葉や行動を教えてもらい、それを真似することで使えるようになるという“行動心理学”と同じ原理だが、違うのは親の価値観を最初に覚えることで知っていることと親以外の大人から新たに知る事がお互いに合わさって徐々に価値観を形成し、1つの答えを導

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第8章:日本における力関係の在り方 ②

私は今までにいろいろなアイディアや構想を作ってきているが、やはり無名だというだけで誰も相手にしてくれないし、自分の書いた構想案を相手に見せると“こんなの作ってもゴミになるだけだから(大手企業)の商品の方があなたの商品と比べて格段に良い”と言われることもしばしばだ。

 そう、日本というのはブランド力と認知度がないと何も始まらない“ブランド主義”の国なのだ。そして、多くの人が自分の買う商品も誰かが買

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第8章:日本における力関係の在り方 ①

現在、日本に限らず社会の中における上下の力関係がその人の人生に大きく影響することがある。例えば、何かトラブルが起きたとしても立場の上の人たちの方が擁護されるケースが多い。そして、立場の弱い人に責任転嫁をするという社会構造が完成しつつあるように感じる。

 そして、日本だけだろうか?何か問題が起きたときに“自己責任”という免罪符を相手が突きつけて、自分たちに飛び火することを避けることや自分たちに損害

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第6章:責任転嫁の弊害

 日本というのは立場が上になると上になるだけ責任を取りたがらない。そして、どんどん下の立場の人間がそういう人の責任を転嫁していく事になるのだ。

 そのため、その責任を負わされた下の人たちは我慢することが習慣化され、“自分が我慢するとこの人は救われる”という我慢の美学がここに定着をする。

 これは一般社会でも同じ事が言えるし、学校などでも言える。

例えば、学校なら子供たちが悪いことをしたときに

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なぜ悲劇は繰り返されるのか? 第5章:いじめ問題が未来を変える ③

次に“いじめの解決法のマンネリ化”だ。

 現在も以前と変わらず、いじめが起きた時点で大人たちが加害者側に「○○くんもしくは○○ちゃんをいじめたの?」と事情聴取をしていることがあるようだ。そして、大人としては早く解決したいと思ってやっていることなのだろうが、私はこれらの行動や行為が子供たちの我慢を助長しているのではないかと感じている。

 私も幼少期からずっといじめを受けてきた経験があり、いじめが

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