武田 信子 | Nobuko Takeda
記事一覧
ホラー映画のように消費される毒親のストーリー
毒親のストーリーが、ホラー映画のように大量消費される。
当事者の複雑な心境が語られ、
第三者によって鑑賞され、好きなようにコメントされ、
新しい次のストーリーが出ると、そちらに話題が移り、
忘れ去られていく。
そうならないように、私たちで、
次のストーリーを食い止めるために
前のストーリーを読まなくてはならない。
なぜストーリーが繰り返されるのか。
この日本で、異常と思われる親の行為がなぜ
教育のリフレクションのポイント(1)
オランダのフレット・コルトハーヘン氏の『教師教育学』(学文社)を監訳した武田信子です。
コルトハーヘン氏のリフレクションについては、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。授業には、リフレクションが必要だということは、今では当然のように言われていますね。ここでは、生徒にさせるリフレクションではなく、授業者自身のリフレクションについて、説明します。
授業の振り返り(ミクロレベルのリフレクシ
『エデュケーショナル・マルトリートメントの理解と対応』
届きました!! 編集者が、心を込めた文章で、この本が自分にとっても大切な一冊、と書いてきてくださいました。編集者さんが帯だけ書いた私にまで、真摯な思いを書き綴って下さるなんて!! それだけ、「個人に響く」研究書なのだと思います。(帯を書くのは初めてなので、気に入っていただけてうれしかった!!)
教育虐待はもとより、不登校とかひきこもりとか、毒親とかに関心がある人、教育関係者(って日本人全員かな
子どもの権利条約第31条とその解説(1)
今年6月には、国際遊びの日(6月11日)が設定されました。
校庭や園庭を冒険遊び場にする試みも始まっています。
遊びについて発信する方も増えて来ました。
ただ、私が気になるのは、まだ、遊ぶことは
「子どもの発達にとってよいことだから」と目的的に捉えて、
「遊びの中で学ばせよう」
(学びの方が上位概念、かつ上から目線の使役の助動詞を使う)というような捉え方や、
「脳を機能させるために遊びの時間を
プレイワークとプレイセラピーの邂逅
2024年8月10日は、日本のプレイワークとプレイセラピーが公に出会った記念の日です。東京プレイセラピーセンターの公開講座で、セラピストの方たちとプレーリーダーの方たち合同のプレイワークの半日研修がありました。
短い時間ではありましたが、私もワークショップに参加し、ご挨拶させていただきました。
双方の分野が学び合うことはとても大事なことだと思います。 これからの時代、子どもたちの遊びの専門家であ
Yahooニュース やりすぎ教育が子どもを追い込む~「エデュケーショナル・マルトリートメント」を防ぐには~
共感する人が増えることで、どこかで転換が起きるでしょう。
youtube 配信の動画の内容の一部を改変して、文字化しました。
それがyahoo ニュースで配信されています。
どうぞ視覚から、内容を頭に入れてくださいますように。
元の記事はこちらです。こちらがyahoo に転載されました。(原稿は同じものです。違いはヤフコメがついているかどうか。ヤフコメのネガティブなコメントから学べることが私に
こんな街中にバナナかよ・・・ 豊中市型コミュニティソーシャルワーカー研修報告
大阪の街中に、バナナの赤い花が咲き、実がたわわになっている。
コスタリカだったかシンガポールだったかとにかく熱帯で見て以来のバナナの花。日本はもはや熱帯だ。
ということが言いたいわけではない。でもこれは正真正銘のバナナの木。
日本最北端のバナナの木が、ハウス栽培でもなく、住宅地の間の広くはない畑に2本、植わっている。
なんでまた?
一体誰が?
そんな地域を作っている人たちによる研修を受け
ハラスメントとマルトリートメント
古巣の日本教育心理学会にご指名いただいて、2024年7月28日に、
第13回 日本教育心理学会ハラスメント防止委員会企画講演
「こころを傷つける指導とハラスメント―いのちを守るための理解と対応―」というオンライン講演の収録をしました。
2024年8月中旬より会員のみ対象で、オンライン配信があります。
(別途、福井大学を中心としたエデュケーショナルマルトリートメント研究プロジェクトの自主シンポジ
子どもの権利条約第31条「こどもが文化的かつ自由に過ごす権利」超訳
子どもの権利条約第31条は、「子どもの遊ぶ権利」と呼ばれています。
でも、実は、遊ぶ(PLAY)ということばは、子どもの権利条約第31条の中で一回しか使われておらず、
むしろ、
rest :休むこと・寝ること・眠ること
leisure :自由な時間を過ごすこと
recreation :やらなければならないことをやって生じた心身の疲れを癒し、元気を回復するために休養をとったり娯楽を楽しんだりすること
社会的マルトリートメント概念の構築と社会的親のあり方の検討
日本子ども家庭福祉学会第25回大会ランチセッションで、2023年度民間団体活動推進調査研究事業の代表として報告@早稲田国際会議場。
こちらの事業は、ジェイス理事の横須賀聡子、築地律、松田妙子と、東洋女学院大学教授の山本真実(6月以降は協力者)をメンバーとして実施しました。
なんと自宅から超忙しい松田妙子さんの運転送迎付き!!
重い報告書50冊を段ボール箱に入れて、自転車の後部に括りつけて行こう
セルフスタディと教科教育
2024年5月26日(日)全国大学国語教育学会総会@鹿児島大学のラウンドテーブル『個体史研究とセルフスタディ』が開催された。今後、セルフスタディが教科教育にも導入されていくだろう。国語教育におけるセルフスタディの最初期の記録として、残しておきたいと思う。
この「個体史研究は、海外の研究者からどう評価されるのか ―セルフスタディとの対話― 」という一連の研究は、北海道教育大学幸坂健太郎准教授をリー