アネモねお

月と雪が好きなペンギン大学生 言葉も写真も私発               友達と物語…

アネモねお

月と雪が好きなペンギン大学生 言葉も写真も私発               友達と物語と音楽で形作られている変な生き物

記事一覧

#詩20 『収まり切らない』

収まり切るものか この一枚に 収まり切るものか この感動が 投げやりになんてしてないよ全部 叶うならお願い もっともっともっと一瞬を噛み締められた いつか別れるんだ…

3

#ポスター1 『take it easy』

アネモねお
11日前
3

#詩19 『幸せな味』

目の前で夫婦が食べるピザの味 私一人のピザの味 何かが違う 確かめようがないけれど 頑張れば食べれるあと一切れを 残してしまおうかと考えた 塩気の効いた甘えの塊 少し…

アネモねお
2週間前
4

#詩18 『忘れたくないのに』

たしかにいたんです 朝のように澄んだ空気の中で 何かを頑張っていた 暗く美しい灰色の無機物の中で 何かを頑張っていた 目が覚めた途端に 熟睡の充足感と引き換えに 疲れ…

アネモねお
1か月前
7

#詩17 『木漏れ日に誘われて』

木漏れ日を見に行こう そう言って僕を連れ出した 片耳からシュワシュワするギターリフ 右向けばスキップしてる夏の精 暑さでジリジリ体が痛い 暑さで?チクチク心が痛い …

アネモねお
1か月前
2

#詩16 『時の埋め立て』

初恋の地に行った 落ちたはずの恋の穴 いつしか何かで埋まってた 夢が芽生えた地に行った かすかに光る宝箱 小さいあたしが笑ってた 心にしまって経つほどに 変わりゆく…

アネモねお
2か月前
11

#写真と言葉3 『曲線美と水平線』

アネモねお
3か月前
17

#エッセイ3 『なろうとしないとなれない私』

至極当たり前だが、 可愛くあろうとしないと可愛くない かっこよくあろうとしないとかっこよくない こうあろう、その努力をしないとそうあれない それが急にしんどくなっ…

アネモねお
3か月前
10

#詩15 『桜の花の散る先は』

木漏れ日を見下げて思い出す 私に遺ったのは、君がくれた桜の花びらだけ ひとひらの紅だけ 私が流した涙のわけを 君が知る日はきっと来ない 私に滴る雫では 花は揺らせど…

アネモねお
3か月前
5

#短歌1 『小手毬』

雨音に つられて謳う 小手毬よ 海を越えても 寄り添い咲こう

アネモねお
3か月前
5

#写真と言葉2 『痛い夏の到来』

久々に暑いと思って目覚めた。 半袖が心地よかった。            電車の中を緑の澄んだ空気とサラリーマンの子気味良い声が通り抜けていた。  水遊びしたい小…

アネモねお
3か月前
4

#写真1 『みてみて、とんだ』

アネモねお
3か月前
8

#詩14 『きらめく糸』

続いちゃいけない でも求めてしまうのだ 紡いじゃいけない でも束ねてしまうのだ 微かな記憶の糸を 私に絡まった君色の糸を もう君にときめくのはやめたい もう私にきらめ…

アネモねお
4か月前
7

#詩13 『雫が呟く』

帰り道 土砂降りの中 傘を持たない貴方 ざまあみろ そう呟いた なんでかな 涙零れた 私を不幸にしたあなたに あなたを笑顔に出来なかった私に ざまあみろ そう、呟いた …

アネモねお
4か月前
5

#詩12 『無問題-モウマンタイ-』

もうもう モウマンタイとか言ってらんねえな あれあれ ハレルヤとか信じらんねえし はいはい ハイチーズって笑ってらんねえな 日に日に 死に物狂いで生きてらんねえよ

アネモねお
4か月前
9

#詩11 『オトナトコドモ』

子どもの頃は途方もなく巨大に思えた世界が 今は迫るほどに小さい 君にバイバイ 言えなかったあのバス停は こんなにちっぽけだったっけ 大人になれない子どももどきが  …

アネモねお
4か月前
4
#詩20 『収まり切らない』

#詩20 『収まり切らない』

収まり切るものか この一枚に
収まり切るものか この感動が
投げやりになんてしてないよ全部
叶うならお願い
もっともっともっと一瞬を噛み締められた

いつか別れるんだろう 知ってるよ
いつか死ぬんだろう 知ってるよ
だから這いつくばって
だから涙を飲んで
ただそこにいるだけ それだけ

収まり切るものか この一枚に
収まり切るものか この青春が
どこ切り取っても 全ては捉えられない
見えずともきっ

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#詩19 『幸せな味』

#詩19 『幸せな味』

目の前で夫婦が食べるピザの味
私一人のピザの味
何かが違う
確かめようがないけれど

頑張れば食べれるあと一切れを
残してしまおうかと考えた
塩気の効いた甘えの塊
少し冷めた表情で

さああと一口
踏ん張れよ
変わらないさ味なんて
みんな全部食べるんだから
一人でも、二人でも
ガツガツでもチビチビでも
少しずつ減っていくんだ
そんな幸せを用意したんだ

#詩18 『忘れたくないのに』

#詩18 『忘れたくないのに』

たしかにいたんです
朝のように澄んだ空気の中で
何かを頑張っていた
暗く美しい灰色の無機物の中で
何かを頑張っていた

目が覚めた途端に
熟睡の充足感と引き換えに
疲れを知らない大冒険は
有無を言わさず遠ざかる

#詩17 『木漏れ日に誘われて』

#詩17 『木漏れ日に誘われて』

木漏れ日を見に行こう
そう言って僕を連れ出した

片耳からシュワシュワするギターリフ
右向けばスキップしてる夏の精

暑さでジリジリ体が痛い
暑さで?チクチク心が痛い

木漏れ日の中で手を繋ごう
そう言って君を連れ去った

全てが心地良かった
夏の精の魔法は 風鈴の音

木漏れ日で溶け落ちた2人
白黒合わせて
踊ってる

風に乗り 暑さそのものに

#詩16 『時の埋め立て』

#詩16 『時の埋め立て』

初恋の地に行った
落ちたはずの恋の穴
いつしか何かで埋まってた

夢が芽生えた地に行った
かすかに光る宝箱
小さいあたしが笑ってた

心にしまって経つほどに
変わりゆくときめき達
けれども分かる
たしかに分かる

ここで私のときめきが
生まれて育って巣立ったと

#エッセイ3 『なろうとしないとなれない私』

#エッセイ3 『なろうとしないとなれない私』

至極当たり前だが、
可愛くあろうとしないと可愛くない
かっこよくあろうとしないとかっこよくない
こうあろう、その努力をしないとそうあれない

それが急にしんどくなったりする。
周りがキラキラ輝いて見えると、ありのままの私を受け入れられなくなる。

そのままでいいよ、頑張ってるよ、
のんきに気ままに泳げばいいよと
たまに自分の頭を撫でてあげないといけない

ひどく自分がちっぽけに思える時、
空想の中

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#詩15 『桜の花の散る先は』

#詩15 『桜の花の散る先は』

木漏れ日を見下げて思い出す
私に遺ったのは、君がくれた桜の花びらだけ
ひとひらの紅だけ

私が流した涙のわけを
君が知る日はきっと来ない

私に滴る雫では
花は揺らせど散りはしない

見上げた花は舞い落ちて
どこへ流れていったのですか

どこへ行けば見つかるのですか
見向きもされぬ緑に問う

#写真と言葉2 『痛い夏の到来』

#写真と言葉2 『痛い夏の到来』

久々に暑いと思って目覚めた。
半袖が心地よかった。           
電車の中を緑の澄んだ空気とサラリーマンの子気味良い声が通り抜けていた。 
水遊びしたい小学生、
かき氷食べたい中学生、
線香花火したい高校生、
BBQしたい大学生、
何人分もの青春を夏が今か今かと待ち侘びている。
私はこの夏どこに行こうか、

夏の痛みを忘れていたら、
駅から人落ち電車が止まった。
休みが楽しみな人と辛い人が

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#詩14 『きらめく糸』

#詩14 『きらめく糸』

続いちゃいけない
でも求めてしまうのだ
紡いじゃいけない
でも束ねてしまうのだ
微かな記憶の糸を
私に絡まった君色の糸を

もう君にときめくのはやめたい
もう私にきらめくのはやめてほしいの

#詩13 『雫が呟く』

#詩13 『雫が呟く』

帰り道 土砂降りの中 傘を持たない貴方
ざまあみろ
そう呟いた
なんでかな 涙零れた
私を不幸にしたあなたに
あなたを笑顔に出来なかった私に
ざまあみろ
そう、呟いた

雫になりたいと思ってた
貴方に触れたいと見つめてた

私が差し出した傘を受け取ってはくれないから
いっそのこと貴方を困らせようとして

零れた雫を愛でながら
貴方は私に気付くのでしょうか
降り注ぐ星々のたった一粒に

#詩12 『無問題-モウマンタイ-』

#詩12 『無問題-モウマンタイ-』

もうもう
モウマンタイとか言ってらんねえな
あれあれ
ハレルヤとか信じらんねえし
はいはい
ハイチーズって笑ってらんねえな
日に日に
死に物狂いで生きてらんねえよ

#詩11 『オトナトコドモ』

#詩11 『オトナトコドモ』

子どもの頃は途方もなく巨大に思えた世界が
今は迫るほどに小さい
君にバイバイ 言えなかったあのバス停は
こんなにちっぽけだったっけ

大人になれない子どももどきが
 どんどん腰を曲げていく
大人ぶってるほんもの子どもが
 どんどん下を向いていく
世界はきっと嗤ってる