アネモねお

月と雪が好きなペンギン大学生 言葉も写真も私発               友達と物語…

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月と雪が好きなペンギン大学生 言葉も写真も私発               友達と物語と音楽で形作られている変な生き物

最近の記事

#詩20 『収まり切らない』

収まり切るものか この一枚に 収まり切るものか この感動が 投げやりになんてしてないよ全部 叶うならお願い もっともっともっと一瞬を噛み締められた いつか別れるんだろう 知ってるよ いつか死ぬんだろう 知ってるよ だから這いつくばって だから涙を飲んで ただそこにいるだけ それだけ 収まり切るものか この一枚に 収まり切るものか この青春が どこ切り取っても 全ては捉えられない 見えずともきっと 空に花を描いた彼は 散れど照らされてる もしもさ 戻れたらさ こんなもんじ

    • #ポスター1 『take it easy』

      • #詩19 『幸せな味』

        目の前で夫婦が食べるピザの味 私一人のピザの味 何かが違う 確かめようがないけれど 頑張れば食べれるあと一切れを 残してしまおうかと考えた 塩気の効いた甘えの塊 少し冷めた表情で さああと一口 踏ん張れよ 変わらないさ味なんて みんな全部食べるんだから 一人でも、二人でも ガツガツでもチビチビでも 少しずつ減っていくんだ そんな幸せを用意したんだ

        • #詩18 『忘れたくないのに』

          たしかにいたんです 朝のように澄んだ空気の中で 何かを頑張っていた 暗く美しい灰色の無機物の中で 何かを頑張っていた 目が覚めた途端に 熟睡の充足感と引き換えに 疲れを知らない大冒険は 有無を言わさず遠ざかる

        #詩20 『収まり切らない』

          #詩17 『木漏れ日に誘われて』

          木漏れ日を見に行こう そう言って僕を連れ出した 片耳からシュワシュワするギターリフ 右向けばスキップしてる夏の精 暑さでジリジリ体が痛い 暑さで?チクチク心が痛い 木漏れ日の中で手を繋ごう そう言って君を連れ去った 全てが心地良かった 夏の精の魔法は 風鈴の音 木漏れ日で溶け落ちた2人 白黒合わせて 踊ってる 風に乗り 暑さそのものに

          #詩17 『木漏れ日に誘われて』

          #詩16 『時の埋め立て』

          初恋の地に行った 落ちたはずの恋の穴 いつしか何かで埋まってた 夢が芽生えた地に行った かすかに光る宝箱 小さいあたしが笑ってた 心にしまって経つほどに 変わりゆくときめき達 けれども分かる たしかに分かる ここで私のときめきが 生まれて育って巣立ったと

          #詩16 『時の埋め立て』

          #写真と言葉3 『曲線美と水平線』

          #写真と言葉3 『曲線美と水平線』

          #エッセイ3 『なろうとしないとなれない私』

          至極当たり前だが、 可愛くあろうとしないと可愛くない かっこよくあろうとしないとかっこよくない こうあろう、その努力をしないとそうあれない それが急にしんどくなったりする。 周りがキラキラ輝いて見えると、ありのままの私を受け入れられなくなる。 そのままでいいよ、頑張ってるよ、 のんきに気ままに泳げばいいよと たまに自分の頭を撫でてあげないといけない ひどく自分がちっぽけに思える時、 空想の中でモヤモヤしたアルミホイルみたいな黒光りする気持ちをぐしゃぐしゃと丸める。 暗闇

          #エッセイ3 『なろうとしないとなれない私』

          #詩15 『桜の花の散る先は』

          木漏れ日を見下げて思い出す 私に遺ったのは、君がくれた桜の花びらだけ ひとひらの紅だけ 私が流した涙のわけを 君が知る日はきっと来ない 私に滴る雫では 花は揺らせど散りはしない 見上げた花は舞い落ちて どこへ流れていったのですか どこへ行けば見つかるのですか 見向きもされぬ緑に問う

          #詩15 『桜の花の散る先は』

          #短歌1 『小手毬』

          雨音に つられて謳う 小手毬よ 海を越えても 寄り添い咲こう

          #短歌1 『小手毬』

          #写真と言葉2 『痛い夏の到来』

          久々に暑いと思って目覚めた。 半袖が心地よかった。            電車の中を緑の澄んだ空気とサラリーマンの子気味良い声が通り抜けていた。  水遊びしたい小学生、 かき氷食べたい中学生、 線香花火したい高校生、 BBQしたい大学生、 何人分もの青春を夏が今か今かと待ち侘びている。 私はこの夏どこに行こうか、 夏の痛みを忘れていたら、 駅から人落ち電車が止まった。 休みが楽しみな人と辛い人がいる、 想像は事実にはならないが、 どうかこの季節の訪れを告げる空気を、 誰も

          #写真と言葉2 『痛い夏の到来』

          #写真1 『みてみて、とんだ』

          #写真1 『みてみて、とんだ』

          #詩14 『きらめく糸』

          続いちゃいけない でも求めてしまうのだ 紡いじゃいけない でも束ねてしまうのだ 微かな記憶の糸を 私に絡まった君色の糸を もう君にときめくのはやめたい もう私にきらめくのはやめてほしいの

          #詩14 『きらめく糸』

          #詩13 『雫が呟く』

          帰り道 土砂降りの中 傘を持たない貴方 ざまあみろ そう呟いた なんでかな 涙零れた 私を不幸にしたあなたに あなたを笑顔に出来なかった私に ざまあみろ そう、呟いた 雫になりたいと思ってた 貴方に触れたいと見つめてた 私が差し出した傘を受け取ってはくれないから いっそのこと貴方を困らせようとして 零れた雫を愛でながら 貴方は私に気付くのでしょうか 降り注ぐ星々のたった一粒に

          #詩13 『雫が呟く』

          #詩12 『無問題-モウマンタイ-』

          もうもう モウマンタイとか言ってらんねえな あれあれ ハレルヤとか信じらんねえし はいはい ハイチーズって笑ってらんねえな 日に日に 死に物狂いで生きてらんねえよ

          #詩12 『無問題-モウマンタイ-』

          #詩11 『オトナトコドモ』

          子どもの頃は途方もなく巨大に思えた世界が 今は迫るほどに小さい 君にバイバイ 言えなかったあのバス停は こんなにちっぽけだったっけ 大人になれない子どももどきが  どんどん腰を曲げていく 大人ぶってるほんもの子どもが  どんどん下を向いていく 世界はきっと嗤ってる

          #詩11 『オトナトコドモ』