歴史経済学

君たちはどう生きるか?

歴史経済学

君たちはどう生きるか?

メンバーシップに加入する

■なにをするコミュニティか 投資のキホンを経済になじみのない方にもわかるように、投資判断を下す際に助けになる情報をお届けします。 投資家として生きていく為に必要な基礎理論を書いています。 ■どんな人に来てほしいか ・投資のキホンを学びたい ・経済・資産形成の見識のアップデートを続けたい ・「健全な金融リテラシー向上」に関心がある ■活動方針や頻度 ・マスタープラン(月1980円)で読み放題の経済記事は月4~8本、話題が多いときは月10本を超えることもあります。 初月の会費が無料です!

  • マスタープラン

    ¥1,980 / 月
    初月無料

マガジン

  • 【定期購読】投資を行うのに必要な基礎理論

    投資判断を下す際に助けになる情報をお届けします。 投資家として生きていく為に必要な基礎理論を書いています。

  • 無料記事

    無料記事です

  • 政治・哲学・思想

    政治・哲学・思想系の記事をまとめてます。

  • 暗号資産

    暗号資産についての記事です

記事一覧

トランプノミクスの影響を考える

今年11月のアメリカ大統領選挙が着実に近づいている。金融市場はまだ大統領選挙を織り込んでいるとは思えないが、あと半年を切った今、相場は徐々に選挙を織り込んでゆくと…

350〜
割引あり

アメリカ大統領選を考える

大統領選挙が近づいている。今は6月だからあと半年を切っていることになる。 事前調査ではトランプ氏がリードしており、トランプ氏の勝利を予想する著名投資家も多い。 …

2

6月FOMC会合結果と今年の利下げ予想はどうなる?

アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は米国時間6月12日に政策決定会合であるFOMC会合の結果を発表し、政策金利を5.25%に維持した。 金利の維持は予定通りだが、…

紙幣とゴールドの違い

富の貯蔵手段 誰もが収入を得ており、その一部を貯蓄している。 普段ほとんどの人がそんなことを考えないが、富の貯蔵とはなかなか難しい経済学的テーマである。 良い貨…

インフレ減速か?5月の米国のインフレ率

アメリカのCPI(消費者物価指数)統計が発表されたので、解説してゆきたい。

300
歴史経済学
10日前
1

グローバルマクロ戦略の考え方

グローバルマクロ戦略とは、マクロ経済情勢の変化に乗じて、為替、株式、債券、商品などに、買い・売りの両面から仕掛ける投資法である。 ヘッジ・ファンドが用いる戦略は…

歴史経済学
2週間前
2

米国経済は景気後退に近づいている、5月雇用統計解説

さて、今月もアメリカのインフレ動向を予想する上で非常に重要な雇用統計が発表されたので内容を解説したい。

300
歴史経済学
2週間前
1

ジョージ・ソロス氏の戦略で学ぶ、為替市場の動き方

インフレでドル高という矛盾 「インフレでドル高」という言葉を聞いて、読者はどう思うだろうか? どれだけの人がこの言葉に疑問を持つのだろうか? 貨幣価値の下落で…

1,280〜
割引あり
歴史経済学
3週間前
1

円は安全通貨ではない!

ある程度、投資を行っていれば一度は「安全通貨の円買い」や「逃避先の円買い」などのフレーズを聞いたことがあるかもしれない。 しかし安全通貨だとか、避難先だとか、一…

歴史経済学
3週間前
1

金はいつ買うべきか?通貨の暴落から逃れるために

金価格は今後どうなるか?本題は金相場がこれからどうなるかである。金価格はどうなれば上がり、どうなれば下がるのか? 原油や銅など実需が大きく影響するコモディティ…

1,280〜
割引あり
歴史経済学
3週間前

ビットコインの価値は遠からずゼロになる⑤

政府とプライバシー デジタル化された社会において、プライバシーは1つの問題である。キャッシュレス決済ではすべての記録が残る。そして他人のそうした記録に興味を持っ…

歴史経済学
3週間前
2

通貨で貯蓄を行なってはならない

米国経済は転換点にある。インフレ率は9%から3%台に下がってはきたが、長らくそのまま横ばいとなっており、私の分析によればここから上がってゆく可能性が出てきた。 金融…

500
歴史経済学
4週間前
1

株式価格を予測する方法

株価を決める最大の要因 株価を決める最大の要因は何か?こう聞かれると意外と答えられない人が多いのではないだろうか?それは以下の式で表せられる。 株価 = 1株当た…

500
歴史経済学
4週間前
2

ドル円急騰で円安対策に必死の日本政府、しかしその努力は無駄である

神田真人財務官は24日(イタリア時間)、足元の為替相場について「無秩序な為替の動きは経済に悪影響を与える」として、「過度な変動があれば適切な行動を取る」とあらた…

250
歴史経済学
4週間前

ヨーロッパの移民問題の本質

移民問題の裏にあるドイツのヨーロッパ統一願望と、それが欧州経済に及ぼす影響について書いていこうと思う。 国境なき欧州 そもそも移民問題が各国それぞれというよりは…

歴史経済学
1か月前
1

現代のリベラリズムは衆愚政治である

新自由主義の経済学者ミルトン・フリードマン氏が、経済学者フリードリヒ・フォン・ハイエク氏の著書『隷属への道』の序文において現代のリベラリズムを痛烈に批判している…

歴史経済学
1か月前
2
トランプノミクスの影響を考える

トランプノミクスの影響を考える

今年11月のアメリカ大統領選挙が着実に近づいている。金融市場はまだ大統領選挙を織り込んでいるとは思えないが、あと半年を切った今、相場は徐々に選挙を織り込んでゆくと思われる。

大統領選挙を織り込んでいない金融市場

現在、金融市場が気にしているのはインフレ率や経済成長率であり、緩やかな減速が続いている実体経済に合わせて市場の期待インフレ率は下がっている。

こうした今の相場の動きは11月に新たな大

もっとみる
アメリカ大統領選を考える

アメリカ大統領選を考える

大統領選挙が近づいている。今は6月だからあと半年を切っていることになる。

事前調査ではトランプ氏がリードしており、トランプ氏の勝利を予想する著名投資家も多い。

投資家が考えなければならないのはトランプ氏の経済政策である。トランプ氏が再び大統領になればアメリカ経済はどうなるのか。

トランプ氏のインフレ政策

トランプ氏は、1期目に導入し2025年に失効する所得税減税の恒久化を計画している。この

もっとみる
6月FOMC会合結果と今年の利下げ予想はどうなる?

6月FOMC会合結果と今年の利下げ予想はどうなる?

アメリカの中央銀行であるFed(連邦準備制度)は米国時間6月12日に政策決定会合であるFOMC会合の結果を発表し、政策金利を5.25%に維持した。

金利の維持は予定通りだが、最近のインフレ動向にパウエル議長がどう反応するかが投資家に注目されていた。

インフレとFOMC会合

パウエル議長は去年の終盤から利下げをテーブル上に持ち出していた。以来米国株が上がっているのもそれが理由である。

ただ、

もっとみる
紙幣とゴールドの違い

紙幣とゴールドの違い

富の貯蔵手段

誰もが収入を得ており、その一部を貯蓄している。
普段ほとんどの人がそんなことを考えないが、富の貯蔵とはなかなか難しい経済学的テーマである。

良い貨幣とは世界中で受け入れられる富の交換方法であり、同時に良い富の貯蔵方法にもなるもののことである。

世界でもっとも認められた貨幣はドルであり、その次はユーロであり、その次は円であり、その次は人民元である。

こうした貨幣は負債性資産とい

もっとみる
グローバルマクロ戦略の考え方

グローバルマクロ戦略の考え方

グローバルマクロ戦略とは、マクロ経済情勢の変化に乗じて、為替、株式、債券、商品などに、買い・売りの両面から仕掛ける投資法である。

ヘッジ・ファンドが用いる戦略は、市場全体の騰落に極力依存せず、様々なリスクをヘッジしてリターンを上げられることで知られている。

いま世界ではインフレ率の上昇が問題となっており、中央銀行はインフレをを回避するため金融引き締めに踏み出した。基本的にインフレの状況下では株

もっとみる
米国経済は景気後退に近づいている、5月雇用統計解説

米国経済は景気後退に近づいている、5月雇用統計解説

さて、今月もアメリカのインフレ動向を予想する上で非常に重要な雇用統計が発表されたので内容を解説したい。

もっとみる
ジョージ・ソロス氏の戦略で学ぶ、為替市場の動き方

ジョージ・ソロス氏の戦略で学ぶ、為替市場の動き方



インフレでドル高という矛盾

「インフレでドル高」という言葉を聞いて、読者はどう思うだろうか?
どれだけの人がこの言葉に疑問を持つのだろうか?

貨幣価値の下落であるインフレでドル高になるということは、完全に不合理ではあるが、歴史的には何度も観測されてきたトレンドである。

インフレという意味では、ドルの価値は大きく減少した。アメリカでは最大9%のインフレとなった。インフレは善という宗教はいま

もっとみる
円は安全通貨ではない!

円は安全通貨ではない!

ある程度、投資を行っていれば一度は「安全通貨の円買い」や「逃避先の円買い」などのフレーズを聞いたことがあるかもしれない。

しかし安全通貨だとか、避難先だとか、一切根拠のない出鱈目が何故か毎度のように紙面を賑わす。

リスクオフの場面で生じることは「株などのリスク資産の売却」である。そしてその結果生じることは主に以下の2つである。

リスク資産を売った資金が国債などに流れ込むことによる金利低下

もっとみる
金はいつ買うべきか?通貨の暴落から逃れるために

金はいつ買うべきか?通貨の暴落から逃れるために



金価格は今後どうなるか?本題は金相場がこれからどうなるかである。金価格はどうなれば上がり、どうなれば下がるのか? 原油や銅など実需が大きく影響するコモディティであれば実体経済における需要と供給を考えるところだが、ゴールドは金融需要、つまり中央銀行や投資家が通貨の代わりに保有するという需要が比較的大きいコモディティである。

世にも珍しいことに、金は実需以外の需要が多くを占めるコモディティなので

もっとみる
ビットコインの価値は遠からずゼロになる⑤

ビットコインの価値は遠からずゼロになる⑤

政府とプライバシー

デジタル化された社会において、プライバシーは1つの問題である。キャッシュレス決済ではすべての記録が残る。そして他人のそうした記録に興味を持っている人々がいる。

近年、いわゆるグローバルエリートたちの間で社会を管理したいという願望が比較的露わになってきている為である。

例えばマイナンバーカードはそうした潮流の1つである。政治家は銀行口座の動きや、最終的にはクレジットカードの

もっとみる
通貨で貯蓄を行なってはならない

通貨で貯蓄を行なってはならない

米国経済は転換点にある。インフレ率は9%から3%台に下がってはきたが、長らくそのまま横ばいとなっており、私の分析によればここから上がってゆく可能性が出てきた。

金融市場は少し前まで今年6回の利下げを織り込んできたが、その楽観は修正されて今ではたった1回の利下げ織り込みとなっている。連銀総裁らが利下げを急がない意向を次々と表明しており、Fed自身もトーンを落としていると言える。

私に言わせればそ

もっとみる
株式価格を予測する方法

株式価格を予測する方法



株価を決める最大の要因

株価を決める最大の要因は何か?こう聞かれると意外と答えられない人が多いのではないだろうか?それは以下の式で表せられる。

株価 = 1株当たり純利益(EPS) x 株価収益率(PER)

だから純利益と株価収益率を予想できれば、株価を予想することができることになる。

企業利益とは

企業利益とは、当たり前だが企業の売上から費用を引いた利益のことである。それは企業の利

もっとみる
ドル円急騰で円安対策に必死の日本政府、しかしその努力は無駄である

ドル円急騰で円安対策に必死の日本政府、しかしその努力は無駄である


神田真人財務官は24日(イタリア時間)、足元の為替相場について「無秩序な為替の動きは経済に悪影響を与える」として、「過度な変動があれば適切な行動を取る」とあらためて表明した。主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議のため訪問中のイタリア・ストレーザで記者団の質問に答えた。

人ごとのようだが、ドル高の原因はアメリカだとしても、円安の原因は政府および日銀である。その理由は1つにはアメリカがインフ

もっとみる
ヨーロッパの移民問題の本質

ヨーロッパの移民問題の本質

移民問題の裏にあるドイツのヨーロッパ統一願望と、それが欧州経済に及ぼす影響について書いていこうと思う。

国境なき欧州

そもそも移民問題が各国それぞれというよりはEU全体の問題となっているのは、ヨーロッパ内に国境が存在せず、原則として人の行き来が自由となっているからである。EUの内、ほとんどの国はシェンゲン協定に加盟しており(イギリスなどを除く)、それぞれの国境において入国審査を行わない決まりと

もっとみる
現代のリベラリズムは衆愚政治である

現代のリベラリズムは衆愚政治である

新自由主義の経済学者ミルトン・フリードマン氏が、経済学者フリードリヒ・フォン・ハイエク氏の著書『隷属への道』の序文において現代のリベラリズムを痛烈に批判している。

共産主義としてのリベラリズム

1912年にアメリカに生まれたフリードマン氏は自由主義(リベラリズム)の経済学者として知られる。しかしフリードマン氏の「リベラリズム」は現代におけるいわゆる政治的なリベラリズムとは全く別ものである。彼は

もっとみる