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顧客視点

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顧客を軸にした事業手法について記述をしております。
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#ビジネスデザイン

新規事業の顧客獲得

新規事業の顧客獲得

お金がない。

でも、顧客獲得しなければならない。

新規事業開発ではいつもそうだ。

マーケティングの常套手段からすれば「認知」にリソースをかけなければならないことは理解している。

しかし、金銭的に時間的にも余裕は少ない。

だから、「ターゲット」の絞り込みはとても重要と感じている。

ここでいうターゲットとは

アーリーアダプターを指している。

アーリーアダプターとは、流行に敏感で、情報収

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サバンナでライオンを見ろ

サバンナでライオンを見ろ

「センスメイキング」にてクリスチャン・マスビアウは述べている。

檻の中に置かれたボウルから餌を食べるライオンを眺めるのではなく、

サバンナで狩りをするライオンを観察するのだ事業開発のプロセスで、考え尽くすことは重要。

しかし、何ヶ月もPCやホワイトボードと格闘しても、事実は見えてこない。

問題発見、アイデア発見、解決策発見、どの段階でも良い。

機会を作り、

現場に赴き現場を観察し現場の

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ターゲット 誰が必要としているか

ターゲット 誰が必要としているか

事業開発のプロセスで、大事な初動ポイントは、二つあると思っています。

誰にどんな価値を提供するかを見極めること。

「誰に」を起点にして、価値を見出してもいいし、「どんな価値」から、誰が必要としているかを見つけてもいい。

二つの関係は密接であり、お互いの答えでもある。

私が今、とても難しく感じているのは、価値を具現化した後、「誰」が必要としているかを見出すことです。

必要としている人は喜ん

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一番最初のユーザは自分自身

一番最初のユーザは自分自身

ロジャーズの「人間中心アプローチ」は、

自己自身との一致

無条件の積極的関心

共感的理解

により、患者が自分で答えを見出す手助けをしている。

人間は基本的に健全で、その可能性を成長させ実現させる力があるポジティブな人間観を基礎としている。

これをビジネスに置き換えると。

顧客に寄り添い、顧客の困りごとを自分自身の中に取り込んで、初めて最善の解決策を生み出すことができると考える。

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意味の場

意味の場

ドイツの哲学者、マルクス・ガブリエルが説く「新しい実在論」における重要な概念

意味の場は、事業を進めていく上で大変共感できる。

「意味の場」とは、特定の解釈をする際、対象をいかにアレンジメントするかを意味します。

例えば、机の上に赤と青と白の三つの立方体があります。

ある人は箱と言い、ある人は三つと言い、ある人はフランスと言います。

つまり、観る視点、感じる観点の違いで、

そこにあるも

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ユーザーエクスペリエンス

ユーザーエクスペリエンス

ユーザーエクスペリエンスとは、製品やサービスを使用することで得られる

ユーザー体験の総称ですが、使いやすさ、見やすさ、にフォーカスしてしまい、ユーザーの体験、ヒストリー全体を考慮することを疎かにしがいがちに見えます。

ゆえに、ユーザーエクスペリエンスは、デザイナーのタスク範囲と捉えがちですが、

本来は製品やサービスを提供する側全員が認識しなければならない最重要事象です。

開発者のみならず、

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ビジネス分解、そして再構築 (30)

ビジネス分解、そして再構築 (30)

アメリカで成功したビジネスモデルが、日本で同じように成功するとは限らない。

アメリカのユーザーに受け入れられたビジネスが、同様に「日本のユーザー」に受け入れられるとは限らないからだ。

アメリカでは、そのビジネスの対象が30代男性だとして、日本でも30代男性に受け入れられるか?

受け入れられないとしたら、日本市場を諦めるか?

「否」。対象を変えることで、日本市場でのビジネス機会は充分あるはず

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ユーザー中心デザインから「コミュニティ中心」デザインへ

ユーザー中心デザインから「コミュニティ中心」デザインへ

前々から、社会問題を解決する事業開発アプローチとは何か?について、自分自身、答えが出せていなかった。

営利目的の事業開発と、助けを求めている社会問題が結びつけられなかったからだと思う。

SDGsの認知もあり、社会問題への持続的な開発が重要視されてきている。

利益追求より、社会的、倫理的で公共な側面から、新たな価値を創造するイノベーションが志向されていると感じる。

先日、親しい友人と話の中で

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