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職員満足度調査の要素から考える部署目標達成のための実践のあり方
本noteは、第65回 全日本病院学会(京都)にて口演した内容の要旨です。
この口演は、部署目標の指標達成に職員のワークモチベーション、ワークライフバランス、所属長の段取り力および信頼度がどう影響するかの関係仮説図を用いた統計的分析により、チーム力向上の視点でミドルマネジャーの負担とマネジメント上の課題を明らかにしたものです。
あくまで、個人的な記録です。
"明日の百より今日の五十"をご褒美に…。
”明日の百より今日の五十”ということわざがあります。このことわざの意味は、以下のように言われています。
このような考え方は日本だけではありません。
このような感覚は、現在では行動経済学の理論の一つである「現在志向バイアス」として整理されています。現在志向バイアスとは、”将来得られる大きな利益よりも、今すぐに手に入る利益を優先してしまうこと”を言います。
行動経済学は、経済学の拠り所である「人
病院広報のKPIとは何か?
病院経営は極めて厳しい時代を迎えている。2023年度の病院経営定期調査(概要版)によれば、赤字病院の割合は2019年は68.3%であったのに対し、2020年は78.2%に増加し、以後4年連続で70%後半を推移している。病院の開設主体の区分は、国、自治体、その他公的、医療法人、その他私的なものがあるが、国民医療の約8割は私的医療機関が担っていると言われている。私的医療機関は国立病院などと異なり、赤字
もっとみる人材不足の時代に病院はどう生き抜くか
少子高齢人口減少社会の影響により、生産年齢人口は縮小の一途を辿っている。これにより、医療従事者等のなり手も縮小し、新卒採用は売り手市場となる。新卒採用が売り手市場となると、多くの病院の人材不足は常態化する。すると、中途採用の間口はおのずと広がり、経験や専門性を高めたい職員などの流動性が加速する。その結果、働き手に選ばれない病院の人材不足はさらに深刻化し、医療サービスの質を保つことすら困難となる可
もっとみる仕事をしやすくする人間関係を、「教わる力」で構築しよう!
新年度の1週目が終わりました。新たな職場でスタートを切った方や新社会人の方にとっては、この週末は待ちに待った週末だろうと推測します。私自身も約4半世紀前に新社会人となり、これまで転職を1回、大きな異動を3回経験しました。したがって、環境が変わったばかりの方の今の複雑な心情は、自分のこととして想像できます。
さて、私には、転職と異動の経験から得た”仕事のコツ”がいくつかあります。その中の一つである
信州大学経営大学院とわたしの記録
信州大学大学院 経済・社会政策科学研究科イノベーション・マネジメント専攻(経営大学院)は、令和2年の総合人文社会科学研究科の設置に伴い、令和2年4月から学生募集を停止し、令和5年9月の修了生をもって在学生がいなくなったため、研究科の廃止およびホームページの閉鎖が決まりました。
経営大学院は、2003年4月に社会科学系と理工系の本格的な連携の具体的な実践モデルとして、全国に先駆けて社会人を対象とす
本当はイヤだったマネジャーへの道
私は、作業療法士という国家資格を有しています。作業療法士とは、リハビリテーション専門職の一つで、対象者が日常生活を主体的に営めるように、さまざまな治療や工夫を凝らすことを仕事としています。
つまり、作業療法士とは専門職であり、職人です。職人になるために、専門の教育を受け、国家試験を受験したのです。そして、職人とは、経験を重ねるごとに熟達するものです。自然に考えても、作業療法士という仕事一筋で定年