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〈引っ越し日記5〉雨の日は出窓に難あり
九州北部は、梅雨入りだそうです。
新しく暮らしている熊本の家には出窓があって、外の様子がよく見えるので、我が猫の格好の居場所になっています。私が仕事に出ている留守中も、おそらく1日のほとんどをそこで過ごしているようで、帰宅すると大抵、出窓越しに目が合います。外にいる自分と家の中にいる我が猫が、ガラス一枚を隔てて見つめ合うのは、なんだか不思議な感じです。自分の猫なのに「あら、あんなところにかわいい子
〈引越し日記4〉 手放した相棒のこと
前職の最終出勤日の帰り道、愛車のジムニーが故障した話の続きです。
急にエンジンがかからなくなったジムニーがレッカーに運ばれて数日後、車屋さんからもらった連絡では、劣化した部品の交換だけなので部品さえ届けばすぐに取り替えてまた走れる、費用も数万円で収まるとのこと。
1年前にはエンジン関係の修理で十数万円かかったこともあったし、もっと悪い知らせも覚悟していたので、本来ならば喜ぶべき知らせ。でも、今
{ご報告②}これからの仕事と暮らしのこと
約6年勤めた隼Lab.を退職すること、そして鳥取を離れることをお伝えして、1ヶ月が経ちました。その間、身近な人たちに伝えたり、退職や引き継ぎに向けた準備を進めたり、引越し荷物をまとめ始めたりしながら、自分自身の気持ちも次のスタートに向けて整える日々です。
ありがたいことに、次はどんなことをするの?と興味を持って聞いてくださったり、メッセージを送ってくださる方もいます。現在鳥取で運営しているお店「
{ご報告①}隼Lab.・鳥取を卒業します
大切な決断をしたので、ご報告です。6年間勤めた隼Lab.〈(株)シーセブンハヤブサ〉を、5月末で退職します。そして、6年間過ごした鳥取を離れ、5月中旬には次の場所に移ることになります。きっとそれまでにお会いできない方も多いでしょうし、自分自身、この決断を、今思うこと記録しておきたいので、少し長くなりますが書き留めてみます。
隼Lab.で過ごした6年間まずは、6年間勤めた「隼Lab.」と、そこで出
〈読書記録〉2024年2月
1月の末から読み始めた「炉辺の風おと」が文庫本だけどわりと分厚めで、本の中に流れる空気もゆったりしたものであったので、少し時間をかけて読んだ。途中、「熊本かわりばんこ」(田尻久子/吉本由美)を読み始めたのもあって、冊数としてはスローペースな2月であった。「熊本かわりばんこ」はまだ読み途中なので、2月の読書録には入れていない。
今、春からの日々に向けて家探しをしていたりするので、”住まい”や住む場
鳥取をめぐる1.5日間の旅{後半}
二日目は、10:30頃にふたりが宿泊しているYpubへ迎えに行く。鳥取を訪れるのが初めてというサオリは特に「砂丘には行きたい」と事前に聞いていたので、砂丘へ向かう。三連休の中日とあり、たくさんの観光客で駐車場も混んでいた。地元の人っぽく、砂丘入口から少し離れた無料駐車場(道に面しておらずこちらはすかすか)に停める。
底が薄く抵抗力のなさそうな靴を履いていたサオリは、靴の中が砂丘のようになっていた
鳥取をめぐる1.5日間の旅{前半}
後輩二人が、福岡から鳥取へ遊びに来てくれた。12歳から18歳までの6年間通った学校は、中学校と高校が一緒になった”中高一貫校”で、全寮制だった。一つ下の後輩である二人とは、5年間、同じ女子寮で暮らしたことになる。1学年40人、女子は18人(今は男女半々になったようだが、私の代はまだ男子の方が受験倍率が低いのに入学枠は4名分多いという状況で、それは私が初めて感じた”女子”と”男子”の不平等であった。
もっとみる知ろうとする優しさと、わかろうとしない優しさ。映画『夜明けのすべて』
私が住む鳥取市から、大きな映画館までは車で片道1時間半かかる。(市内には”鳥取シネマ”という小さなシアターはあるが、上映している作品は2-3作品ほどで、なかなか観たい映画は上映していない。)東西に細長い鳥取県の東側に当たる鳥取市から、西の方へ、倉吉を過ぎて、北栄町の海沿いに並ぶ風力発電を見上げて、天気の良い日は大山を左に眺め、ようやく映画館がある日吉津イオンに辿り着く。
行きに1時間半、映画をみ
「手放すと入ってくる」って本当ですか
手放すと入ってくるって、よく言いますよね。
それ本当ですか?
我が人生においても、そういう体験が、ないわけではありません。例えば、学生の時は「この人と結婚するんだ!」って若気の至りなりに本気で思っていた人に振られて絶望の縁に立ったけど、そのおかげで新しい道が開けて今があります。もう少し些細なことであれば、とても気に入っていたお皿を猫に割られてショックだったけど、不思議と数日以内にそのことを忘れる