421日目 内部通報はどんな時に使うべきか?

基本的には使わない方が良いです。
まずは、当事者同士で話すべきです。

パワハラされたら、
「それってパワハラですよね?」
とちゃんと言うようにしましょう。

それが言えないから、内部通報制度があり、通報者保護される仕組みになっているんだよと思うかもしれません。

しかし、内部通報では表面的な解決はできますが根本的な問題解決にはなりません。

仮に通報して、自信が通報者保護の対象になって、パワハラが収まったり、パワハラしていた人が異動させられたりして問題が表面的に解決するかもしれません。

しかし「そもそもなぜパワハラは起こったのか?」という原因に目を向けなくなってしまいます。

権力の使い方が下手な人がなぜ出世してしまったのか?
なぜパワハラが行われるような事態が発生しているのか?
なぜ直接話をするような状態になっていないのか?
など
パワハラが発生する環境を改善する機会が、内部通報により失われます。

通報者が保護されるかもしれませんが、明らかに不自然な表面的な解決策が取られるため、通報内容や通報者が秘匿になったとしても、その状況から

「結局あの人周りは何か起こるよね?」

と周囲は判断します。

周囲は「あの人にはあまり近づかない方がよい」
と関係性をなるべく持たないようにします。

どんどん環境が悪化していきます。

表面的な問題は解決されますが、組織の風土や人間関係はどんどん悪化してきます。

怒られる、嫌われることがあるかもしれませんが、内部通報制度を使わずに当事者同士で解決する方が良いです。

正しいはことをやっていれば、味方になってくれる人が出てきますが、内部通報の通報者保護により秘匿化されてしまうと事実関係がわからなくなり、状況が噂になって、正しいことをやっていても誰も味方になってくれなくなってしまいます。

正しいことをやれば、味方になってくれる人がいると信じて直接対決しましょう。

「内部通報するぞ!」という武器として使うのは良いと思います。

「どうぞご自由に」と言われて、感情的に通報しないようにした方がよいですが。

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