シェア
もっちもち
2019年11月15日 21:05
太陽はさんさんと道路を照らしていて、僕の五歩、いや七歩ぐらい先を歩いているビチッとパリッとしたスーツを身に纏った会社員の頭もついでに照らしていた。僕も二十年後、もしくは10年後、いやもっと早いかもしれない。僕が学生の内に能無しの頭から髪に上手く栄養が行かないようになっていき気が付けば目の前にいる光景を毎日鏡の前で見ることになってしまう可能性がある。そんなことを思ってしまった僕は、先の道を歩くこ
2019年11月4日 02:41
おはよう、と言っても意味ないし。ありがとう、と返しても落ちていくだけだし。さよなら、とお辞儀しても去っていくし。おやすみ、と呟いても意味ないし。鏡の前に立って、自分の顔を見て、今日の全てを行いたい。そうすれば、すべてがうまくいくような、そんな気がした。夜は疲れた。いっそのこと天井に向かって叫びたい。誰もいない家で叫びたい。僕は今も人間で布団にくるまって死んでしまいたい。