マガジンのカバー画像

クラシック音楽が好きすぎる。

26
クラシック音楽(主にピアノ)に関する記述のあるエッセイを集めました。
運営しているクリエイター

#エッセイ

新しいロルバーンと共に出不精なGWを過ごす、2日目

新しいロルバーンと共に出不精なGWを過ごす、2日目

昨日、たまたまこれを書いたけれど

4月27日は、スクリャービンの命日だったらしい。偶然だなあ。

今日はね、スクリャービンの24の前奏曲を、おそらく初めて全曲聴いてみた。楽譜も持っていたので、1曲ずつ譜面を見ながら。ショパンと同じように、全部の調号を使って書かれているということを初めて知りました。気付いた時の衝撃たるや。

常識?

さて、わたしのお休みの日の通常モードは、ご存じのとおり、起きて

もっとみる
長い期間ご一緒して育てて、愛おしいものにしていく

長い期間ご一緒して育てて、愛おしいものにしていく

 読書は紙派、と以前書いたけれど

楽譜も、レッスンを受けるときは紙派。

「演奏会に持っていくぞ」と意気込んでレッスンへ持っていく曲とは、大体、半年から1年ほどの長いお付き合いになる。その長い期間をかけて、真っ白だった楽譜が育っていくのが愛おしいなぁと思う。

ただ眺めてみたり、言われたことを書き込んだり、色々な場に持ち歩いて端っこが擦れたり濡らしたり(?)、使い込んでくたくたになっていくのがた

もっとみる
ちゃんと自分に積み重なっていくから

ちゃんと自分に積み重なっていくから

ある一日。

9時までぐっすり寝て、いい目覚め。

顔を洗って、昨日の夜浴室乾燥しておいた洗濯物を取り込む。その間、朝パック。

朝ごはんを食べる。食器を洗う。キッチンのシンクのネットを変えて、ついでに漂白。お風呂を軽く洗う。掃除機をかける。今シーズン一度も着なかった冬服をまとめて紙袋へ。あとで売ろう。

まだ10時。

近くのスーパーで、足りていなかった日用品を買う。メルカリで本を出品して、発送

もっとみる
メンデルスゾーンみたいな季節がやってきた

メンデルスゾーンみたいな季節がやってきた

あたたかい。

メンデルスゾーンみたいな季節がやってきた。

うーん、「モーツァルトみたいな季節」もあり。今が似合う。それからフォーレも。

でもやっぱり、桜の色とか、ぽかぽかな天気とかを思い浮かべて1番しっくりくるのは、わたしはメンデルスゾーンだと思っている。

今年はお花見やピクニックの予定がないのだけれど、この週末に家の最寄り駅が同じな後輩の提案により川沿いを散歩したので、ちゃんと春を感じら

もっとみる
当たり前ではないことを重々承知で

当たり前ではないことを重々承知で

わたしはおそらくずっとピアノを弾き続けるのだと思う。だって、現にもう20年以上弾き続けているわけだし、ピアノを弾いていない自分を想像するとか無理だし。何より純粋に、ピアノを弾くことが大好きだから。

今の所そう思っているけれど、ひとの気持ちは変わりゆくもの。いつ嫌いになるかなんて、分かりません。

(と小学生の頃から思い続けて、嫌いにならないまま社会人になってますけどね)

ピアノに盲目で、「ラブ

もっとみる
ノクターンが弾きたいかもしれない

ノクターンが弾きたいかもしれない

先日の演奏会で、ショパンのノクターンを聴いた。最も有名と思われるop9-2。

いいなあ。

9-2、名曲として知られているのに、正直魅力があまりわからなかったんだけど…。それにどちらかといえば9-1の方が好きだと思っていたのだけど…。

気持ちのこもった演奏を聴いたら、おお、とても素敵な曲だなあと思って、なんだかわたしもレパートリーにしたくなってしまいました。

というわけで、昨日の夜、早速譜読

もっとみる
世界って広いわ

世界って広いわ

ある一日。

前回に引き続き、ラフマニノフの2台ピアノを弾いた。今回は、組曲より3曲目の、ロマンス。遊びでやっているため、合計2時間くらい譜読みしただけのわたしと、ほぼ初見で弾いてくださる先生の合わせ。

の割には、気持ちよく通すことができてとても楽しかった。はあ、こういうのが1番楽しいのだよ。

それにしても、ラフマニノフはどうしてこうも情緒を揺さぶってくるのかしら。あんなに揺さぶられるメロディ

もっとみる
ひとりじゃないピアノ

ひとりじゃないピアノ

ある一日。

ラフマニノフの2台ピアノ「組曲第2番『ワルツ』」初合わせ。

といっても、レッスン終わりに遊び程度に、ということだから、これが最初で最後の合わせのようなもの。

はあ、心が揺さぶられるような感覚を味わって、とても楽しかった。

遊びだし、とまともに練習せず、譜読みから2週間くらいしか経っていなかったので「ゆっくりだったら通せます」と言ったのに、気が付いたらハイになっていたようで、ほと

もっとみる
胸キュンです

胸キュンです

本選に向けて練習している。

いまだに全然思うように弾けてないんだけど、予選が終わってから、大袈裟にいうと、ピアノに対しての向き合い方が変わった気がして、それだけでも受けて良かったなと思っている。

なんか、もっともっと自分の周りにいる人たちに、自分のピアノを聴いてほしいと思うようになった。

予選の1ヶ月前くらいからずっとレッスンで先生に「〇〇さんはこの曲を通して、聴いてる人に何を感じてほしいの

もっとみる
本音を言う恥ずかしさ

本音を言う恥ずかしさ

ある一日のこと。

ピアノのレッスンへ。
どうぞ、と言われて弾く。

弾き終わると、

「◯◯さんはコンクールでどこまで目指してる?」

と聞かれた。

「え、予選はなんとか通りたい…」

と言ったら、

「そこで終わり?」と。

「いやいや本選は…!(本選通過は無理でしょ…!なんなら予選も無理すぎる…)」

と咄嗟に答えたら、

先生が、

「えっ、◯◯さん全国十分狙えると思うけど。」

って。

もっとみる