記事一覧
美しい棋譜を残したい『捨てる力』
読書記録として。
膨大な実績を残してきた羽生善治さんの
将棋や物事への考え方が書かれている。
1つの物事にどのように取り組んできたか、
どのような環境であったか、
これから先を考えるのにどのように軸を取るか。
仕事や人生そのものに共通したテーマが多く、
さくっと読めるけど、深く考えさせられる1冊。
読書せえ『スマホより読書 本屋を守れ』
読書記録として。
下手な新聞やネット記事を見るより、
読書・教養の大切さから世界情勢まで考させられる一冊。
便利さ忙しさにかまけて、
一次資料の大切さとか文化に対する姿勢とか、
基本的なことを忘れていないかと言われた気がする。
アマゾンのリンクで申し訳ないのですが、
レビューなどの参考用に…
なるべく書店で買いましょう(小声)。
【ネタバレあり】柱稽古編 第4話「笑顔になれる」
アマプラで配信中の『鬼滅の刃〜柱稽古編〜』を視聴していたら、泣きそうになってしまった。
特に泣かせにくるシナリオではないのだけれど、
第4話:笑顔になれる の中で、
稽古に励む隊士たちが訓練の合間に紙飛行機を一斉に飛ばす場面に、
ふと太平洋戦争末期の特攻隊を連想しまして。
決して重めにとか、
政治や歴史を語るわけではないですが、
物語は鬼との戦いの後、平和を取り戻すけれど、
とてつもない犠牲を
スカッと読み切り『神田ごくら町職人ばなし』
これも読書記録として。
テンポの良い江戸っ子気質が読んでいて心地よい一冊。
仕事や周りの仲間との向き合い方にぐっときます。
同じ作者さんの金沢職人学校のお話もおもしろかった。
どちらも一部がWebで観れます。
https://to-ti.in/product/gokuracho
静かな情熱が醸し出すやさしさ『銀座「四宝堂」文房具店』
読書記録として。
銀座に佇む老舗文具店の店主が主人公の小説。
“きらびやかな”、“派手な”銀座ではなく、
“良質な”ものを“過不足なく”取扱う美しさが素敵なお店。
ご近所との付き合いも人情味があふれていて、
江戸商人たちの粋が散りばめられているところも
物語に華を添えている。
読み進めるうちに時にほろりとしながら、
優しい気持ちになれる一冊。
ターニングポイントはそっとやってくる『満月珈琲店の星詠み』
読書記録として。
ふとしたタイミングで現れる不思議な喫茶店と、
小学校時代から縁のある登場人物たちが織りなす
オムニバス形式の物語。
自分の好きなことって?
自分の適性とは?
自分の素直な気持ちを聞けてる?言えてる?
そんな深いがゆえに時に疎かにしがちだけど、
1番大切なことにそっと向き合わせてくれる一冊。
満月珈琲店の星詠み (文春文庫 も 29-21) https://amzn.asi
村上春樹ってスゴく面白いのね。『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』
読書記録として。
長くて覚えにくいタイトルだが、
読み終えるとどんな題名の本だったかが
すっと思い出せるようになる作品。
『…多崎つくると、巡礼の年』
なのか、
『…多崎つくると、“彼の”巡礼の年』
なのかが大きな意味合いを持つ。
面白い小説が読めて楽しかった。
いつ誰とどんな空間で食事をするか『ごはんのことばかり100話とちょっと』
読書記録として。
よしもとばななさんの食に関するエッセイ。
国際色も、人とのつながり広がりも大変豊かな内容で、
心があたたかくほぐれていくような一冊。
一気に読了するよりも、
自分自身の食にまつわる記憶を辿りながら
数回に分けて読むのがおすすめ。