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UXライティングとその周辺

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UXライティングについての記事や、UXUIに関係する記事を収集。 最初から読むとUXライティングの理解が徐々に深まるよう、なんとなく並べています。
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#UXデザイン

SlackのUXライティングの考え方

SlackのUXライティングの考え方

2020年1月に行われた Design Matters Tokyo のセッションでUXライティングについて学んだので記事にまとめます。
Slack社でUXライティングに取り組んでいるアンドリューさんのお話で、実際にUXライティングするワークショップも体験したので共有したいと思います。

Slack社のアンドリューさん

UXライティングとはUXライティングとは、ソフトウェアやインターフェースを言葉

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『機能面』と『情緒面』の2つの側面を意識する。Takramと考える「UXライティング」ラクスル社内勉強会レポート

『機能面』と『情緒面』の2つの側面を意識する。Takramと考える「UXライティング」ラクスル社内勉強会レポート

こんにちは、「RAKSUL DESIGN MAGAZINE」です。
デザイン・イノベーション・ファーム「Takram」とラクスルの2社で、定期的に開催している勉強会。先日は「UXライティング」をテーマにした勉強会を行いました。

ラクスルは2020年にデザイン推進室を発足して以来、デザイン経営を軸に事業を展開しています。今回勉強会のテーマとして設定した「UXライティング」は、ことば(伝え方)をデザ

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予期的UXとコピーライティング(とUXライティング)

予期的UXとコピーライティング(とUXライティング)

遠くかけ離れたものに同質性を見出せるのは、鋭い洞察力のあかしである。

ーアリストテレス(古代ギリシャの哲学者)

これは、私が非常に好きな言葉で、物事の思考を深める際に、指針となっている言葉のひとつです。全く異なる領域の本を読んだり考察を進めていく中で、「これは同じことを言っているな」と感じたり、二つの異なる領域が交差することで、新たな発見が生まれる瞬間があり、強い知的興奮を覚えることがあります

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UXライターが解説する超実践的UXライティング入門

はじめに

私は事業会社(楽天→スタートアップ)でUXライティングを専門としてプロダクトの開発に携わっています。しかし、事業会社で私のような専任のUXライターやコピーライターを雇用している企業は決して多くありません。

多くの場合、UXデザイナーやUIデザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャー、マーケターなど、UXライティングに比較的近い立場の方が、自分自身でUIテキストを書かなければならない

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UXライターの仕事は「言葉でプロダクトに命を吹き込むこと」

UXライターの仕事は「言葉でプロダクトに命を吹き込むこと」

昨日2/4、SlackのUXライターであるアンドリュー・シュミットさんが登壇するセッションに参加しました。

(写真の画質が絶望的ですみません)

参加したきっかけは、こちらの記事です。

先月末に行われたDesign Matters Tokyoでのアンドリューさんのセッションのレポートなのですが、わたしが知る限りインターネット上にあるUXライティングに関する日本語のドキュメントの中で最も価値のあ

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コピーライティングとUXライティングの考え方の違いについて

コピーライティングとUXライティングの考え方の違いについて

わたしは広告会社で10年ほどコピーライターとして勤務した後、転職してIT系の事業会社でUXライターをしています。

そんなキャリアなので、コピーライティングとUXライティングの違いについてよく考えるのですが、最近読んだこちらの記事でも、コピーライティングとUXライティングの違いについて軽く言及されていました。

通常のコピーライティングは主に販促を目的としたライティングであり、UXコピーライティン

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ソフトウェアと人との距離を近づける、ことばづかいや画面デザイン事例まとめ

ソフトウェアと人との距離を近づける、ことばづかいや画面デザイン事例まとめ

「UXライティング」について勉強したり、その意識で記事を書いたりするうちに、他のサービスの中でも「使う人のことが考えられている」「このオンボーディングは参考になりそう」というものをたくさん見つけるようになりました。

それらをスクショしてまとめていた資料(Notionページ)を、社内にシェアしたところ、思ったより反応がよかったので、この機会にまとめてみることにしました。

・・・

1. Twit

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UXライティングを仕事にする方法

UXライティングを仕事にする方法

前回のnoteで灰色ハイジさんのポッドキャストをご紹介したのですが、今回はそちらで取り上げられていた「UXライターになる方法」について書いてみたいと思います。

ポッドキャストではこちらの記事の内容について紹介していました。

この記事の最後の部分で「どうすればUXライターになれるの?」という疑問に答えています。

いくつかUXライターになるためのキャリアパスを紹介しているのですが、ポッドキャスト

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シンプルで簡単な文章を繰り返すと、人間は「信頼できる」と判断する

シンプルで簡単な文章を繰り返すと、人間は「信頼できる」と判断する

いつでもキャンセルできます。

これは、わたしがNetflixのUXライティングを分析した際に、会員登録フローにおいて画面に何度も繰り返し表示されたメッセージです。その数は、なんと5回でした。

Netflixの入会を検討しているユーザーが最も不安に思っていることは「自分の思うようなサービスでなかった場合に、すぐに解約できるかどうか」です。その心理的な不安を払拭するために、同じメッセージを繰り返し

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UXライティングのテキストはユーザーの記憶に残ってはいけない

UXライティングのテキストはユーザーの記憶に残ってはいけない

UXのテキストは、ほとんどの場合、人々の記憶から消えるべきなのです。

これは、GoogleのUXライターであるTorrey Podmajerskyさんが、あるインタビューで語った言葉(をDeepL翻訳で訳したもの)です。

わたしはこの一文を読んで、UXライティングの本質が凝縮されているな、と強く感じました。それとともに、これからUXライティングに取り組んでいく上で、自戒としてずっと覚えておきた

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UIやヘルプのテキストを書くときに気をつけていること

UIやヘルプのテキストを書くときに気をつけていること

自分なりのライティングルールいま準備中のサービスのために、UIやヘルプのテキストを一人で書いている。一人で書いているのは、その方が全体の整合性を取りやすいからだ。

ひと通り書き終えてから、表現や表記のゆれを修正していく。その中で「ああ、自分はこんなこだわりがあるのだなあ」とはじめて気付くことが多い。

ぼくは文章の専門家ではないし、例によって「自分用のまとめ」だけれども、面白がってくれる人が多か

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UXリサーチの学び方ー書籍編ー

UXリサーチの学び方ー書籍編ー

UXリサーチの勉強方法をよく聞かれるので、テーマごとにオススメの本を紹介します。

UXデザインについて以前こちらのnoteにも書いたのですが、私はUXリサーチはUXデザインの一手法だと思っています。そのためまずはUXデザインの全体感を把握することをオススメしたいです。(UXデザインについてはもうよくわかっているよ!という方はスキップしてください。)

ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス

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UXデザインプロセスにライターとして関わる可能性

UXデザインプロセスにライターとして関わる可能性

(過去にMediumへ投稿したものを転載)

「UXライター」という職種が北米で登場している。2016年後半から、GoogleやAmazon、DropboxやPaypalなどの企業が募集している様子。

▷UXデザイナーと何が違う?最近話題の新しい職種「UXライター」とは?

▷UX Writerという職種に懐かしさしかない

これまでにも、UIにおけるライティングの重要性を伝える動きはあり、プロ

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心を動かすUXライティング  ープロダクトに命を吹き込む魔法の言葉ー

心を動かすUXライティング  ープロダクトに命を吹き込む魔法の言葉ー

おめでとうございます!
あなたの記事がはじめてスキされました!

わたしの書いたnoteがはじめて「スキ」された時、スマホの画面にこんなメッセージが表示されました。その時わたしは、心がポッとあたたかくなるような、すごくうれしい気持ちになったことを覚えています。ユーザーにポジティブな変化があった時、ひと言声をかけてあげる。それだけで、ユーザーとプロダクトの心の距離は一気に縮まる。noteを利用するひ

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