nao | UXライター / コピーライター | 著書『#秒で伝わる文章術』発売中

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📚著書『秒で伝わる文章術』https://amzn.to/3h7mD3x Kindle版 https://amzn.to/3urIMRA📚 テック企業でプロダクトのUXライティングをしている会社員です✍立命館MOT→広告会社→楽天→現職。Amazonアソシエイト参加中。

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『あつまれ どうぶつの森』の世界観をつくるUXライティング

2020年5月現在、世界で最も洗練されたUXを実現してるプロダクトのひとつが、Nintendo Switchのソフト『あつまれ どうぶつの森』ではないでしょうか。 子供から大人まで世代を問わず楽しめて、日本のみならず世界中の人々を虜にし、入手が困難になるほど爆発的に売れている。 何より外出自粛になったこのタイミングで、外で遊ぶことを疑似体験できるソフトがドンピシャで発売されるという運命の巡りあわせに、任天堂の持つ神懸かり的な力を感じずにはいられません。 それだけ多くの人

    • UXライティングにおけるCTAのボタン文言は「名詞のみ」か「名詞+する」か問題

      通常のUXライティング業務に加えて、最近私が社内で取り組んでいるのが、ライティングガイドラインの作成です。 私はこれまで組織に1人のUXライターとして働いてきたので、基本的にはプロダクトに関わるすべてのテキストを自分でレビューしていました。なので、表記揺れを防ぐための最低限の表記ルールは用意してきましたが、自分の中にルールがあれば、ライティングガイドラインとして明文化する必要性は特にないと思っていました。 また、プロダクトのフェーズとして、0から1を生み出すことのほうが多

      • UXライティングとは何か?現役UXライターが事例で解説

        私は現在、あと払い決済サービス「ペイディ」を提供する株式会社Paidyで、UXライターとして働いています。前職の楽天でも、アプリやウェブサービスのUXライティングを担当していました。 私がUXライティングに取り組み始めたのは2019年頃でしたが、当時に比べるとUXライティングの知名度も高まり、日本語の専門書も発売されています(UXライティングの勉強におすすめの本はこちら)。 しかし、まだまだUXライターを雇用している企業は日本では多くなく、身近にUXライティングのプロフェ

        • 【2023年版】UXライティングの勉強におすすめの本3選【現役UXライターがおすすめ】

          私は現在、UXライティングを専門とするライターである「UXライター」としてテック企業で働いています。前職の楽天でも、アプリやウェブサービスのUXライティングを担当していました。 私がUXライティングについて学び始めたのは2019年頃でしたが、その頃と比較すると、日本語で書かれた専門書も発売されて、非常に勉強しやすい環境になりました。 そこで今回は、2023年現在でUXライティングの勉強におすすめの本を紹介したいと思います。 1. UXライティングの基礎が学べるまさに教科

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        『あつまれ どうぶつの森』の世界観をつくるUXライティング

          【10,000字で解説】UXライティングにおけるボイスアンドトーンのデザイン

          ボイスアンドトーンとは UXライティングの役割において、最も重要なことのひとつがボイスアンドトーンの設計です。 Appleがアプリ開発者向けに公開しているドキュメント「Human Interface Guidelines」でも、ボイスアンドトーンについて次のように書かれています。 スマートフォンアプリのほとんどがiOSで公開されていることを考えると、ボイスアンドトーンはすべてのアプリ開発者が考えるべきものであると言えます。 ボイスアンドトーンの役割は、ブランドの人格に

          【10,000字で解説】UXライティングにおけるボイスアンドトーンのデザイン

          UXライティングにおける「個性」と「透明性」

          UIテキストにユーモアや遊び心などの情緒的な抑揚を付与することで、プロダクトに対するユーザーのエンゲージメントを高めることは、UXライティングの手法のひとつです。 例えば、こちらの事例です。 これは、Slackで未読メッセージがひとつもなかった時に表示される、いわゆるエンプティステートと呼ばれるものです。シンプルに表現すれば「未読メッセージはありません」とだけ表示すればよいところを、なんとSlackでは19パターンも用意しているそうです(ガチャを回し続けて19パターンフル

          AppleのUXライターに学ぶ「言葉のレンズを通してデザインする方法」

          先日行われたAppleの開発者向けイベント「WWDC22」で、AppleのUXライターが登壇してインターフェースのライティングについて解説するセッションがあったことを、こちらのツイートで知りました。 早速動画をチェックしたところ、あまりにも学びが多過ぎて大興奮だったので、自分にとって学びや発見があった部分を中心にまとめておきたいと思います。有難いことにTranscriptが公開されているのでその翻訳(DeepLは神)と要約がメインになりますが、私は決して英語が得意ではないの

          AppleのUXライターに学ぶ「言葉のレンズを通してデザインする方法」

          UXライターがテキストを書くときに気をつけている9つのこと

          4月に人生初の著書となる「秒で伝わる文章術」を出版しました。 著書の中でも「短いは正義」ということを繰り返し伝えていて、とにかくテキストは短く書くことが大切だと思っています。 なのですが、本というメディアの特性上、数千字の数ページで出版するわけにもいかず、ある程度のボリュームになっています(それでもかなりコンパクトにはまとめているのですが)。一冊読み切るにはそれなりの時間を要するので、まとまった時間をなかなか取れないという方もいると思います。 そこで今回は、特にプロダク

          UXライターがテキストを書くときに気をつけている9つのこと

          社内唯一のUXライターはどのような働き方をしているのか

          UXライティング専門メディアのKOTOBA UXで、「ソロのUXライターとして成功するための5つのヒント」という記事が公開されていました。 まだまだ日本で認知度が低いUXライターという職業について、非常にわかりやすく紹介されています。 実は私も、前職の楽天、現在所属しているPaidyで、組織や社内で唯一のUXライターとして働いています。この記事を読んで、自分でもこうした記事を書くことが誰かの役に立つのではないかと思い、今回は私がなぜUXライターになったのかと、UXライター

          社内唯一のUXライターはどのような働き方をしているのか

          著書『秒で伝わる文章術』の「第2章 短いは正義」を無料公開

          私の初めての著書『秒で伝わる文章術』が4月11日発売されました! ▼Amazon▼ 単行本:https://amzn.to/3v3G0Bf Kindle版:https://amzn.to/3JrulkI ▼楽天ブックス▼ 単行本:https://books.rakuten.co.jp/rb/17064422/ 楽天Kobo:https://books.rakuten.co.jp/rk/72a231e4097b31e7ab593369bd236026/ 今回は、私が文章を

          著書『秒で伝わる文章術』の「第2章 短いは正義」を無料公開

          【CVRが大幅に向上】UXライティングでアプリのプッシュ通知を改善するには

          アプリに関わるテキストのライティングの中で、UXライティングの効果を最も実感しやすいもののひとつが、アプリのプッシュ通知です。 プッシュ通知は画像を添付することも可能ですが、あくまでメインはテキストで、フォントや文字サイズなどのデザインをコントロールすることもできません。そのため、シンプルにテキストの訴求力が問われます。 逆に言うと、テキストの改善だけで大きな効果が期待できるので、必要なリソースが少なく、アプリの改善施策の中で最も手を付けやすい部分でもあります。 プッシ

          【CVRが大幅に向上】UXライティングでアプリのプッシュ通知を改善するには

          著書『秒で伝わる文章』から「製品・サービスや企業のネーミング」について書いた部分を無料公開!

          私の初めての著書『秒で伝わる文章術』が、4月11日に発売されました! ▼Amazon▼ 単行本:https://amzn.to/3v3G0Bf Kindle版:https://amzn.to/3JrulkI ▼楽天ブックス▼ 単行本:https://books.rakuten.co.jp/rb/17064422/ 楽天Kobo:https://books.rakuten.co.jp/rk/72a231e4097b31e7ab593369bd236026/ 今回は、ビジネ

          著書『秒で伝わる文章』から「製品・サービスや企業のネーミング」について書いた部分を無料公開!

          著書『秒で伝わる文章』の「第1章 人間は文章を読まない」を無料公開

          本日、ついに私の初めての著書『秒で伝わる文章術』が発売されました! ▼Amazon▼ 単行本:https://amzn.to/3v3G0Bf Kindle版:https://amzn.to/3JrulkI ▼楽天ブックス▼ 単行本:https://books.rakuten.co.jp/rb/17064422/ 楽天Kobo:https://books.rakuten.co.jp/rk/72a231e4097b31e7ab593369bd236026/ 今回は、私が本書

          著書『秒で伝わる文章』の「第1章 人間は文章を読まない」を無料公開

          予期的UXとコピーライティング(とUXライティング)

          遠くかけ離れたものに同質性を見出せるのは、鋭い洞察力のあかしである。 ーアリストテレス(古代ギリシャの哲学者) これは、私が非常に好きな言葉で、物事の思考を深める際に、指針となっている言葉のひとつです。全く異なる領域の本を読んだり考察を進めていく中で、「これは同じことを言っているな」と感じたり、二つの異なる領域が交差することで、新たな発見が生まれる瞬間があり、強い知的興奮を覚えることがあります。 また、スティーブ・ジョブズが残した有名な言葉のひとつに「Connectin

          予期的UXとコピーライティング(とUXライティング)

          著書『秒で伝わる文章術』の「第6章 UXライティングに学ぶ読み手ファースト」を無料公開

          私の初めての著書となる『秒で伝わる文章術』が4月11日に発売されました。 ▼単行本▼ ▼Kindle版▼ この本は、私がプロダクト開発の現場で実践している、読み手の脳に負担をかけない「読み手ファースト」な文章の書き方についてまとめたものです。 そしてそれは、私がコピーライターとして広告業界からIT業界に転職して、「UXライティング」に出会って学んだことがベースになっています。 今回は、『秒で伝わる文章術』の中から、UXライティングについて書いた部分である「第6章 U

          著書『秒で伝わる文章術』の「第6章 UXライティングに学ぶ読み手ファースト」を無料公開

          仕事で使う言葉にもUXライティングを

          楽天から外資系のスタートアップに転職して、もうすぐ1年になります。私は日本語しか話せないのですが、社内には外国の方も多く、集まるメンバーによってミーティングが日本語で行われたり、英語で行われたり、両方で行われたりしています。 そんなカルチャーだからなのか、私が今の会社に入って、普段使う言葉ですごく良いなと思った言葉があります。 それは、「インプット」という言葉です。 「フィードバック」ではなく「インプット」例えば、あるミーティングで、私がアイデアを提案したとします。そこ