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UXライティングを仕事にする方法

前回のnoteで灰色ハイジさんのポッドキャストをご紹介したのですが、今回はそちらで取り上げられていた「UXライターになる方法」について書いてみたいと思います。

ポッドキャストではこちらの記事の内容について紹介していました。

この記事の最後の部分で「どうすればUXライターになれるの?」という疑問に答えています。

いくつかUXライターになるためのキャリアパスを紹介しているのですが、ポッドキャスト内でも話されている通り、この記事の著者はアメリカのベイエリアで働いている方なので、日本の環境とは少し異なる部分もあるのかなと思います。

そんな中で、日本でUXライティングに関わる方法として、「ことばのコンサルティング」事業をされているモリジュンヤさんのinquireが紹介されていました。

こうした専門性の高い会社で、クライアントのUXライティングを外部から支援する、というのは、現状日本でUXライティングに携わる方法のひとつなのかなと思います。

そして、もうひとつが、事業会社でUXライティングに関わる方法です。

そちらについても、モリジュンヤさんのこのnoteがとても参考になります。

メルカリがコピーライターを募集した際の募集要項について書かれたnoteですが、そこで求められている職能のひとつがUXライティングであることが書かれています。

別の職種で入社してUXライティングに関わるというキャリアパスもポッドキャストで紹介されていましたが、その中でも、コピーライターというのは非常にUXライティングと近い場所にいる職種なのではないかと思います。

そして何を隠そう(隠してない)、わたしもこのパターンで現在UXライティングの仕事をしていて、きっかけは事業会社にコピーライターとして入社したことでした。

当時はUXライティングという言葉の存在すら知らなかったので、いわゆるマーケティング的なコピーを書くんだろうなあと思って入社したのですが、入ってみたら部署内でプロダクトを持っていて、そのUXライティングも任せてもらえるようになりました。

この自社でプロダクトを持っているという条件がUXライティングを仕事にする上でめちゃくちゃ大事で、自分はそんなこと何も考えずに今の会社(部署)を選んだので、結果的に本当にラッキーだったなと思います(でなければUXライティングに出会うこともなかった)。

前述のメルカリもそうですが、自社でプロダクトを持っていれば、当然誰かがUXライティングをする必要が出てきます。しかし、そのポジションにUXライターを雇用している会社は決して多くありません。

例えば、メルカリのこちらの事例です。

この記事でアイコンに添える言葉を検討した際のエピソードが紹介されていて、これはまさにUXライティングの領域だなあとわたしは思ったのですが、こちらを担当していたのはデザイナーの方でした。

このように、UXライター以外の職種の方が、自分の仕事に近い領域のUXライティングも担当している、というのが多くの会社の実情だと思います。

なので、他の職種で入ってUXライティングを担当する、というのは比較的現実的な方法なのかなと思いますし、その中でもコピーライターや編集者など、言葉に関わる領域の職種だと、UXライティングに関わる可能性は高くなると思います。

実際、今の会社に入る前に転職活動をしていた際に、自社でプロダクトを持っているスタートアップにも話を聞きに行ったりしたのですが、「ゆくゆくはプロダクトのライティングも担当してもらうかもしれない」みたいなことを言っていただけたこともありました。その会社も当然UXライターを募集していたわけでなく、話しを聞いてみたら需要がありそうだった、という感じです。

特にスタートアップは職務の境界が曖昧だったり、募集していない職種に関してもニーズがあったりするので、自社でプロダクトを持っているスタートアップはUXライティングに関わるチャンスが大きいのかなと思います。

UXライターもUXライティングもまだまだ歴史の浅い領域なので、特に日本ではその実情が世の中に出にくいと思いますが、UXライターやUXライティングに興味を持っている方にとって、このnoteが少しでも参考になれば幸いです。


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