将来が不安で占いに頼るということ


病んでいた頃に先が見えなくなり、目の前の人の言動に過敏になってしまい、占いジプシーに陥ったことがあります。


まず前提として、
私はおまじないやスピリチュアル系が結構好きな人間です。
手相やホクロ占いが好きで学生時代は○○の母と冗談で言われたこともありますし、
勾玉や鏡など古代の占い概念が好きですし、
助勤巫女として神社にご奉仕をしていたこともありますし
星や月などキラキラして綺麗なもの、ロマンチックなものが好きなので
ペンデュラムやタロットカードを見ると、乙女心が擽られ(笑)ますし、
神秘的なものやパワーストーンが大好きです。
運命の人の占いをしてもらって、「こんなイケメンがいたら一目惚れするわ!」と喜んでいた時期もありましたし
純粋に、占いの結果で夢ができるのは楽しくて良いことだと思っています。


しかし問題なのは
その結果に固執したり「あの人の気持ちが分からない」など、
本来目を向けるべきところからどんどんずれて行ってしまうことだと思います。


私は病んでいた頃、心が弱くなって
正常な判断ができなくなっていることを自覚していたからこそ、
「誰かにアドバイスをもらいたい…でも、知り合いは理解してくれない。目の前のことが原因なのに、これからどうすれば良いか分からない。未来が見えない。どこを向けば良いか分からない。」

というループに陥り、そこから これは占ってもらおう。と思うようになりました。
※2/2追記 他人が気になる=支配されに行っているという話をYouTubeで見つけ、私の場合は「誰かに相談したい、自分が悪いのかもしれないからアドバイスをもらいたい」と思ったことが、完全に当てはまっていました。※


また、そうなる少し前も、仕事を続けていられるのか、方向は合っているのか、
将来の恋人はどんな人でいつ結婚するのか、こういった漠然とした不安が幾つもありました。



しかし振り返ってみて、今の私が思うのは

まるで高校に入学したばかりの1年生が「高校3年生の受験で点数を採れなかったらどうしよう…これは占ってもらおう!」と、
占い師に質問する状況と一緒だったのか、、、と考えています。


この例えの高校生に
今からそんなことを不安に思ってどうするんだい、
そんなことより勉強しようよ
と、突っ込みたくなった人はどのくらいいるでしょうか? 

今から勉強を積み重ねていけばどうにかなる問題のはずが
占い師に聞くことで、本来なら試験勉強に充てられていた筈の時間を使っていたり、
極端なパターンだと「占いで大丈夫って言われたし♪」→勉強せず別のことをやり始める…
ということも、あり得ると思うのです。

他にも、入部したばかりの新入生が「私は数年後、インターハイに出られているでしょうか?」と聞いていたりなど、色々な例が出てくると思います。



もう1つ、こちらは人間関係の例えで
・「私には友達ができますか?」
→「○○すればできます。あなたは人見知りな性格で、それは長所でもあり…」
→「私の性格、当たってる!○○すれば良いのか」

・「彼(彼女)は私のことどう思っていますか?」
→「〜と思っています。あなたは△なところがありますが、同時にこんな所も秘めています。〜な彼(彼女)は、あなたのそんな所に好感を持ってくれていますので、○○してみると良いかもしれませんね」
→「○○か!アピールしてみよう」

……所々当たっている箇所があると、そうかもしれない!とテンションが上がってしまうかもしれませんが
未来の話に置いては あくまでもそうなる可能性がある。ということなので、
相手や状況によっては○○するのではなく、△○すれば良かったことが起きてくる可能性もあると思います。


この場合、本来なら
周りの人や友人、片思いの相手、恋人や家族と向き合って試行錯誤しながら理解していくもの、積み重ねていくものを
いつの間にか相手と向き合わず、向き合えずに占い師さんに聞いてしまうのは、
本末転倒で勿体ない事だと思うのです。

占いの結果を求めてどんどんのめり込んでしまう状況の怖いところは、お金の損失よりも自分の意志や軸を失っていくことです。

もし、お相手の気持ちがわからず辛い思いされている場合は、相手の気持がわからないからこそ誰にも言えず、占い師さんに頼ってしまうことがあるかと思います。(複雑な恋愛をされている方は特にそうではないでしょうか)
しかし簡単なことではないかもしれませんが、その時間でお相手さんと全力で向き合ってほしいと思うのです。 限られた時間でしか会えないお相手なら、尚更だと思います。

疲労や人間関係などで心がやられてしまい、今が辛い場合は、その気持ちが信号であり、答えだと思います。
占いの結果を基準とするのではなく、今すぐご自身を守ってあげて欲しいです。

誰にも言えない悩み事を抱えていたり、今が辛くて未来を見据えたい場合は
占い師さんを探すのではなく
オンラインでも良いので、どこか似た経験をされた方を探して仲間を見つけたり、
その人たちがどうしたのか、それに対して自分はどう思ったか?考えていくうちに
じゃあ自分はどうしたいのか。どうすべきか。
と、少しずつ答えや先が見えてくるのではないかと思います


実際、占い師さんによっては「あなたの行動次第で変わってきます」「全て当たるものではありません。あくまで可能性です」と仰る方もいらっしゃいます。
つまり、それだけ占いは不確かなものであると思います。


目の間の出来事は今までの選択、行動の結果で
成功も失敗も、自分の日々の行動の積み重ねの結果という話は本当だと思いますし

1つ1つ積み重ねていき、少し息抜きしたくなった時の、
ちょっとした娯楽 として楽しむことが、
占いと程良い距離感を保つ方法なのかと思うのでした。
(よく分かりませんが、お酒を嗜むイメージが近いかもしれません)
 


占いは最終手段と思いつつも、抜け出せずにいた私はこれで、
病んでいた頃の占いジプシーから抜け出せました。

この記録が誰かの気持ちを楽にできたら幸いです

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