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ジンとチラーとタニマギー

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「カネと顔と大っきい●●…」 ××がピクリと反応した言葉をどうぞ。 (新聞、雑誌、小説、エッセー、映画、ドラマなどから拾いました)
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#読書

雇用主という人種は、人を余分に使うときには、時間をあまり気にしない。働く者がすこしでもおくれると、もう神経をとがらせる。だからこっちはその逆を行かなきゃ損だ。
※「不良少年の恋」(富島健夫、集英社、1977)

アブドゥルラザク・グルナの『楽園』は、手にした瞬間、自分の知らないアフリカに思い切り揺さぶられる予感がした…グルナは、自分が作品を書くことは制圧者により乱暴に要約されてきた「我々の複雑で小さな世界」を再構築する営みだと語る。
※2/27/2024、東京新聞夕刊「海外文学の森」

読書の海では、あなたは孤独ではありません。

但在阅读的汪洋大海中,你并不会孤单
※4/22/2024,文汇报
https://dzb.whb.cn/2024-04-22/6/detail-848576.html

好作家需具备同化他人经验的能力
(優れた作家には、他者の経験を吸収する能力が必要だ)
※3/5/2024、文汇报
https://dzb.whb.cn/2024-03-05/7/detail-843331.html

「こんなひどい政治に見切りをつけて自分たちで勝手にやろう」
※マガジン9「雨宮処凛がゆく!第668回」
https://maga9.jp/240221-2/

父親からは「おまえは将来、竹村健一みたいな、自分では何も生まないのに他人を批判してばかりいる大人になるに違いない」と予言されたりもしたんですが、まあまあ当たっているのが笑えます。
※12/4/2023、東京新聞「何でも書いていいってさ 豊崎由美」

「昭和日本のいちばん悪いところを復権させようとしている」(半藤一利氏、自民党改憲草案について)
※吉田敏浩氏「昭和史からの継承 松本清張と半藤一利」(毎日新聞出版)

どうしたら愉快に生きられるのか。
命令されても言うことをきかない。
やりたいことしかもうやらない。
(栗原康氏=アナキズム研究)
※12/9/2023、東京新聞「読書」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/295038?rct=book

「なるべく現地に行って町を歩きます。光の具合や季節のにおいはその場所でないと分かりません。町の人の話し方や表情にも注意しています…空気感のようなものが自分の中に染み込めばいい、そう思っています」(伊吹有喜さん)
※11/20/2023、東京新聞「あの人に迫る」

金原ひとみの「ハジケテマザレ」(講談社)は、労働者が自主管理する職場についての長編小説…文体がいい。まるでラップ…人事管理だのマネジメントだのというのは…ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)にすぎないのだと実感する。
※11/22/2023、東京新聞夕刊「大波小波」

「あのシーンは、スノーボードに行って立ち小便した時に、あまりの寒さに縮こまった自分のチンチンを見失ったことがあって、いつか小説に書きたいとストックしていたものなんです」(「地図と拳」小川哲さん)
※11/23/2023、週刊新潮「小説を書くことの醍醐味とは」

字の読めない子どもが同じ絵本ばかりを読んでと親にせがむということがよくある…子どもには読んでもらうたびに新しい発見がある。だから夢中になる…親御さんにはまたかと思っても付き合ってあげてと教えている
※10/19/2023、東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/284600

「過去パートは、20歳のころに書いた初めての小説が土台になっている」「ものすごく下手だったけど、満たされぬ恋愛という強烈な磁場を持っていた。自分の中にも心残りがあったようで、今なら作品として結晶化できると考えた」
※9/9/2023、東京新聞『最愛の』(集英社)刊行 上田岳弘さん

中脇初枝氏「伝言」(講談社):
権威に弱く、長いものに巻かれる体質は、…日本の病理かもしれない。これから過ちを繰り返さないために必要なのは、勇気を持って間違いは間違いと指摘する「しげちゃん」の精神かもしれない。
※9/27/2023、東京新聞夕刊「大波小波」