この度は、「最初の恋人 最後の恋人」を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」 劇作家オスカー・ワ…
「もし、本当に愛情がないなら、別れた後の彼氏のことなんて、心配しないと思うよ。それより、自分が悪者にならないように、いかに上手く別れるかって考えると思う。別れた…
妹は、昌人に何も知らせず彼女に別れ話しをさせようとしたことが気に入らない。 自分が彼女の立場なら、耐えられない。 と訴えた。 「そうね、でも、何が気に食わなくても…
「たっちゃんからさ、「助けてくれ、とにかくウチに来てくれ」って、電話あってさ。ワケも分からず、家にお邪魔したんよ」 昌人は笑いながら話していたが、達也はうなだれ…
お兄ちゃんがサイテー!? 「えっ?オレ?」 「そう、お兄ちゃんサイテー」 「えっ?何で?」 「何があったか知んないけどさ、お兄ちゃんって昌人さんの親友でしょ?。彼…
達也と昌人は、何だか、スッキリしてる様子だったが、美々は友人関係を壊してしまった責任を感じ、頭を抱え、泣くのを必死に堪えていた。 すると、達也が 「もしかして、…
数日後、昌人と達也は友人たちを集め、美々への誤解を解こうとした。 そして、美々に報告をすることになった。 達也が話し始めた。 「結果から言うとさ、理解してくれた…
「美々ちゃん、好きじゃないって、それちょっとひどくないか?」 捨てられた子犬のように落ち込んでいる昌人を気にしながら達也が言った。 「あのね、達也くん。今淡々と…
このまま今まで通り・・・って訳にはいかない。 もう、レッスンに行かなきゃいけないから、終わったらまた、戻って来て話す。 そう言って、美々は部屋を後にした。 昌人…
「ママさんに会いに行ったのは、取り立てに行ったワケじゃないよ。息子を止めて欲しかったんよ。」 美々は、彼(息子)が昌人に何度もお金を借りに来ていたこと、貸すまで…
達也が顔を上げ、やっと3人が落ち着いて話せるようになった。 そして、美々は話し始めた。 「確かに、今でも許せない気持ちはあるよ。 でもね、昌くん。一度ついたウソを…
「昌くんは私の言葉より達也くんの言葉を信じてた。 私とは別れてしまえばそれまでだけど、達也くんとはずっと友達でいたいと昌くんは願ってるはず。 私の口から話せば、昌…
美々と昌人は達也の元に歩み寄った。 達也はこぶしを握りしめ、うつむいて立っていた。 「たっちゃん、どうした?」 昌人が声をかけた。 少し間をあけて、達也は突然、座…
美々の中で、何かが崩れるような、壊れるような、そんな感覚だった。 美々の言葉を信じてくれない昌人にショックだった。 しばらく、泣きもせず、話もせず、ただ、座り込…
どうしよう・・・ 別れられなかった 達也は別れさせに来るんだ! 美々は鞄を持って立ち上がった。 「か、帰る。もう、レッスンに行く」 「えっ?、レッスン行くにはまだ…
しばらく考えている昌人。 「ん?、ちょっと待って」 昌人が何かに気づいたように顔を上げた。 「オレも美々のことが好き。美々もオレのことが好き。オレは別れたくない…
mimikoron
2023年2月24日 10:59
この度は、「最初の恋人 最後の恋人」を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」劇作家オスカー・ワイルドの言葉よりタイトルを付け、私自身の経験をもとに構想を得て、小説として書き上げました。小説とは言え、全くの初心者ですので、読みづらい部分もあったかと思います。そんな作品にたくさんのスキを頂けた事が励みになり、42日連続でUPする
2023年2月23日 13:26
「もし、本当に愛情がないなら、別れた後の彼氏のことなんて、心配しないと思うよ。それより、自分が悪者にならないように、いかに上手く別れるかって考えると思う。別れた彼氏に恨まれて、ある事ない事言われたらいやだもん。」達也の母が昌人の目をみて言った。「昌人くん、アンタ、めちゃくちゃ彼女さんに愛されてるの、気付いてないの?彼女さん、友達に別れろって言われた時も、達也が嘘ついたときも、今の話も「昌人
2023年2月22日 13:32
妹は、昌人に何も知らせず彼女に別れ話しをさせようとしたことが気に入らない。自分が彼女の立場なら、耐えられない。と訴えた。「そうね、でも、何が気に食わなくても、ご飯はちゃんと食べなさい。誰の為に作ってると思ってるの。」妹は素直に母に謝った。「で、達也は誤解だったってわかったのよね。ちゃんと彼女さんに謝ったの?」「おばちゃん、それはちゃんと謝ってくれたよ。彼女も許してくれたし。」昌人が答
2023年2月21日 12:31
「たっちゃんからさ、「助けてくれ、とにかくウチに来てくれ」って、電話あってさ。ワケも分からず、家にお邪魔したんよ」昌人は笑いながら話していたが、達也はうなだれていた。昌人が達也の自宅に着いたと同時に達也の父も帰宅した。達也の母が「お父さん、帰ってきて早々に悪いけど、ちょっと昌人くんの話しを聞いて」寡黙ながらも芯がありそうな達也の父と、関西の母を絵に描いたような達也の母。その横で達也は昌
2023年2月20日 15:40
お兄ちゃんがサイテー!?「えっ?オレ?」「そう、お兄ちゃんサイテー」「えっ?何で?」「何があったか知んないけどさ、お兄ちゃんって昌人さんの親友でしょ?。彼氏の親友に別れろなんて言われたら、別れるしかないよね」「えっ?好きだったら別れないだろ?」「好きだから、別れるんでしょ!!。自分勝手な恋愛なら別れないよ。好きだから別れるの!!。それにお兄ちゃんが思ってるようなサイテーの彼女さんなら
2023年2月19日 13:37
達也と昌人は、何だか、スッキリしてる様子だったが、美々は友人関係を壊してしまった責任を感じ、頭を抱え、泣くのを必死に堪えていた。すると、達也が「もしかして、泣いてる?」このワードが飛び出した。目を赤くした美々が「泣いてないしっ!」と、達也を睨んだ。昌人が達也に「たっちゃん、これだよ!コレっ!!」「コレかぁ」「美々、たっちゃんを睨んじゃダメ。それしていいのはオレだけにして
2023年2月18日 13:39
数日後、昌人と達也は友人たちを集め、美々への誤解を解こうとした。そして、美々に報告をすることになった。達也が話し始めた。「結果から言うとさ、理解してくれた子が少数。ほとんどのヤツは理解してくれへんかった。」美々はショックを受けた。「・・・それって、どうなるん?。友達、離れるん?」美々の泣きそうな顔を見て、昌人が話し始めた。「たぶん、美々はショックを受けるだろうとは思ったんやけど、
2023年2月17日 13:18
「美々ちゃん、好きじゃないって、それちょっとひどくないか?」捨てられた子犬のように落ち込んでいる昌人を気にしながら達也が言った。「あのね、達也くん。今淡々と話してるけど、私たち、別れ話をしてるんよ。」「だからって、そんなこと言わなくても・・・」達也が強い口調で言おうとすると、美々は冷静に反論した。「私の気持ちが少し離れてるのは事実。それを言わずに別れたら、昌くんはなぜ振られたのか、な
2023年2月16日 12:50
このまま今まで通り・・・って訳にはいかない。もう、レッスンに行かなきゃいけないから、終わったらまた、戻って来て話す。そう言って、美々は部屋を後にした。昌人はまたもやパニックっていた。「たっちゃん、オレ、一人で待ってられないから、美々が戻るまで、一緒にいてくれ」「わかった・・・。オレにも責任があるし。美々ちゃんが帰ってくるまで、一緒に対策を考えよう。それにしても、こんな時にレッスンに
2023年2月15日 13:35
「ママさんに会いに行ったのは、取り立てに行ったワケじゃないよ。息子を止めて欲しかったんよ。」美々は、彼(息子)が昌人に何度もお金を借りに来ていたこと、貸すまで帰らなかったこと、そして、そのことをママさんに伝えても、ママさんは何もしなかったことを話した。「私ね、思うんだけど、我が子が人様から借金をして、今もなお、同じ人に迷惑をかけてるって知ったら、親なら自分が借金してでも耳揃えて、我が子と一
2023年2月14日 12:32
達也が顔を上げ、やっと3人が落ち着いて話せるようになった。そして、美々は話し始めた。「確かに、今でも許せない気持ちはあるよ。でもね、昌くん。一度ついたウソを告白するのって、すごく勇気のいることだと思うんよ。それに、達也くんがウソをついたのも、昌くんっていう親友を失いたくない一心でのことでしょ?達也くんはこんなにも昌くんを親友として大切に思っているんだ、って思ったら、なんか、もういいかな
2023年2月13日 12:48
「昌くんは私の言葉より達也くんの言葉を信じてた。私とは別れてしまえばそれまでだけど、達也くんとはずっと友達でいたいと昌くんは願ってるはず。私の口から話せば、昌くんのショックは大きいだろうし、二人の友情が壊れてしまうかもしれない。真実を知るなら達也くんの口から聞かないと、昌くんも納得しないと思った。だから、言わなかった。達也くんのために黙ってたんじゃない。」「オレらの友情のため・・・」
2023年2月12日 07:37
美々と昌人は達也の元に歩み寄った。達也はこぶしを握りしめ、うつむいて立っていた。「たっちゃん、どうした?」昌人が声をかけた。少し間をあけて、達也は突然、座り込み、土下座をした。美々も昌人も驚いた。「たっちゃん、どうした!?何してんだよ!?」昌人は達也の腕を掴み、立たそうとしていた。美々はただ、呆然と見ていた。達也は立とうとしなかった。「昌人、ごめん。ほんと、ごめん。・・
2023年2月11日 08:01
美々の中で、何かが崩れるような、壊れるような、そんな感覚だった。美々の言葉を信じてくれない昌人にショックだった。しばらく、泣きもせず、話もせず、ただ、座り込んでいた。昌人が何か言っていたが、その言葉も、もう、美々には届かなかった。もう、疲れた。好きだと信じてもらうことも、悩むことにも、泣くことにも、もう、疲れてしまった。終わりにしよう・・・、何もかも・・。美々は静かに立ち上がっ
2023年2月10日 23:25
どうしよう・・・別れられなかった達也は別れさせに来るんだ!美々は鞄を持って立ち上がった。「か、帰る。もう、レッスンに行く」「えっ?、レッスン行くにはまだ、早いだろ?どした?急に」「ごめん。達也くんに会いたくない」「えっ!?なんで!?」「どうしても!帰らせて!」「いや、たっちゃんんち、直ぐそこだから、もう、来るし。どうしたんだよ。」そうこうしているうちに、原付が止まる音がし
2023年2月9日 12:40
しばらく考えている昌人。「ん?、ちょっと待って」昌人が何かに気づいたように顔を上げた。「オレも美々のことが好き。美々もオレのことが好き。オレは別れたくない。美々も別れたくない・・・でいいよな?。だったら別れる必要、なくない?」「でも、友達が・・・」美々がそう言おうとした時、「大事なのは、本人の気持ちだろ?友達がなんと言おうとオレ達が好き同士で別れたくないって思ってるなら、何にも問題