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【恋愛小説】最初の恋人 最後の恋人 〜あとがき~

この度は、「最初の恋人 最後の恋人」を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。 「男は最初の男になりたがり、女は最後の女になりたがる」 劇作家オスカー・ワイルドの言葉よりタイトルを付け、私自身の経験をもとに構想を得て、小説として書き上げました。 小説とは言え、全くの初心者ですので、読みづらい部分もあったかと思います。 そんな作品にたくさんのスキを頂けた事が励みになり、42日連続でUPする事ができました。 心より感謝申し上げます。 読んで下さったみなさまにたくさんの

    • 【恋愛小説】㊷最初の恋人 最後の恋人 〜守りたい~

      「もし、本当に愛情がないなら、別れた後の彼氏のことなんて、心配しないと思うよ。それより、自分が悪者にならないように、いかに上手く別れるかって考えると思う。別れた彼氏に恨まれて、ある事ない事言われたらいやだもん。」 達也の母が昌人の目をみて言った。 「昌人くん、アンタ、めちゃくちゃ彼女さんに愛されてるの、気付いてないの? 彼女さん、友達に別れろって言われた時も、達也が嘘ついたときも、今の話も「昌人くんのため」しか言ってないでしょ。妹が言ったみたいに自分がどう思われるかとか、考

      • 【恋愛小説】㊶最初の恋人 最後の恋人 〜おたま攻撃~

        妹は、昌人に何も知らせず彼女に別れ話しをさせようとしたことが気に入らない。 自分が彼女の立場なら、耐えられない。 と訴えた。 「そうね、でも、何が気に食わなくても、ご飯はちゃんと食べなさい。誰の為に作ってると思ってるの。」 妹は素直に母に謝った。 「で、達也は誤解だったってわかったのよね。ちゃんと彼女さんに謝ったの?」 「おばちゃん、それはちゃんと謝ってくれたよ。彼女も許してくれたし。」 昌人が答えた。 「じゃあ、とりあえず、全て丸く収まったわけね。昌人くんも別れず済んだって

        • 【恋愛小説】㊵最初の恋人 最後の恋人 〜達也一家~

          「たっちゃんからさ、「助けてくれ、とにかくウチに来てくれ」って、電話あってさ。ワケも分からず、家にお邪魔したんよ」 昌人は笑いながら話していたが、達也はうなだれていた。 昌人が達也の自宅に着いたと同時に達也の父も帰宅した。 達也の母が 「お父さん、帰ってきて早々に悪いけど、ちょっと昌人くんの話しを聞いて」 寡黙ながらも芯がありそうな達也の父と、関西の母を絵に描いたような達也の母。その横で達也は昌人に「すまない。オレの手には負えない」と完全降伏状態だった。 達也の母から兄妹

        【恋愛小説】最初の恋人 最後の恋人 〜あとがき~

        • 【恋愛小説】㊷最初の恋人 最後の恋人 〜守りたい~

        • 【恋愛小説】㊶最初の恋人 最後の恋人 〜おたま攻撃~

        • 【恋愛小説】㊵最初の恋人 最後の恋人 〜達也一家~

          【恋愛小説】㊴最初の恋人 最後の恋人 〜兄妹喧嘩~

          お兄ちゃんがサイテー!? 「えっ?オレ?」 「そう、お兄ちゃんサイテー」 「えっ?何で?」 「何があったか知んないけどさ、お兄ちゃんって昌人さんの親友でしょ?。彼氏の親友に別れろなんて言われたら、別れるしかないよね」 「えっ?好きだったら別れないだろ?」 「好きだから、別れるんでしょ!!。自分勝手な恋愛なら別れないよ。好きだから別れるの!!。それにお兄ちゃんが思ってるようなサイテーの彼女さんなら昌人さんを説得しなよ!!なんで昌人さんには言わず彼女に別れさせるんよ!!。お兄ち

          【恋愛小説】㊴最初の恋人 最後の恋人 〜兄妹喧嘩~

          【恋愛小説】㊳最初の恋人 最後の恋人 〜男の嫉妬~

          達也と昌人は、何だか、スッキリしてる様子だったが、美々は友人関係を壊してしまった責任を感じ、頭を抱え、泣くのを必死に堪えていた。 すると、達也が 「もしかして、泣いてる?」 このワードが飛び出した。 目を赤くした美々が 「泣いてないしっ!」 と、達也を睨んだ。 昌人が達也に 「たっちゃん、これだよ!コレっ!!」 「コレかぁ」 「美々、たっちゃんを睨んじゃダメ。それしていいのはオレだけにして」 そう言われて美々は視線を昌人に向けた。 その目は涙でいっぱいだった。 「美

          【恋愛小説】㊳最初の恋人 最後の恋人 〜男の嫉妬~

          【恋愛小説】㊲最初の恋人 最後の恋人 〜分裂~

          数日後、昌人と達也は友人たちを集め、美々への誤解を解こうとした。 そして、美々に報告をすることになった。 達也が話し始めた。 「結果から言うとさ、理解してくれた子が少数。ほとんどのヤツは理解してくれへんかった。」 美々はショックを受けた。 「・・・それって、どうなるん?。友達、離れるん?」 美々の泣きそうな顔を見て、昌人が話し始めた。 「たぶん、美々はショックを受けるだろうとは思ったんやけど、友達のことは美々が気にしてた事だから、もう、隠したり誤魔化したりするのはよそうと

          【恋愛小説】㊲最初の恋人 最後の恋人 〜分裂~

          【恋愛小説】㊱最初の恋人 最後の恋人 〜気持ちの度合い~

          「美々ちゃん、好きじゃないって、それちょっとひどくないか?」 捨てられた子犬のように落ち込んでいる昌人を気にしながら達也が言った。 「あのね、達也くん。今淡々と話してるけど、私たち、別れ話をしてるんよ。」 「だからって、そんなこと言わなくても・・・」 達也が強い口調で言おうとすると、美々は冷静に反論した。 「私の気持ちが少し離れてるのは事実。それを言わずに別れたら、昌くんはなぜ振られたのか、なぜ別れたのか分からず、引きずると思う。それって、余計に辛くない?。別れないにして

          【恋愛小説】㊱最初の恋人 最後の恋人 〜気持ちの度合い~

          【恋愛小説】㉟最初の恋人 最後の恋人 〜信頼関係~

          このまま今まで通り・・・って訳にはいかない。 もう、レッスンに行かなきゃいけないから、終わったらまた、戻って来て話す。 そう言って、美々は部屋を後にした。 昌人はまたもやパニックっていた。 「たっちゃん、オレ、一人で待ってられないから、美々が戻るまで、一緒にいてくれ」 「わかった・・・。オレにも責任があるし。美々ちゃんが帰ってくるまで、一緒に対策を考えよう。 それにしても、こんな時にレッスンに行くかね・・・。自分のレッスンやろ?」 「それが美々の仕事やねん。・・・。bes

          【恋愛小説】㉟最初の恋人 最後の恋人 〜信頼関係~

          【恋愛小説】㉞最初の恋人 最後の恋人 〜責任~

          「ママさんに会いに行ったのは、取り立てに行ったワケじゃないよ。息子を止めて欲しかったんよ。」 美々は、彼(息子)が昌人に何度もお金を借りに来ていたこと、貸すまで帰らなかったこと、そして、そのことをママさんに伝えても、ママさんは何もしなかったことを話した。 「私ね、思うんだけど、我が子が人様から借金をして、今もなお、同じ人に迷惑をかけてるって知ったら、親なら自分が借金してでも耳揃えて、我が子と一緒に謝りにくると思うのよ。 きっと私の親ならそうすると思う。 昌くんのご両親も達

          【恋愛小説】㉞最初の恋人 最後の恋人 〜責任~

          【恋愛小説】㉝最初の恋人 最後の恋人 〜告白する勇気~

          達也が顔を上げ、やっと3人が落ち着いて話せるようになった。 そして、美々は話し始めた。 「確かに、今でも許せない気持ちはあるよ。 でもね、昌くん。一度ついたウソを告白するのって、すごく勇気のいることだと思うんよ。 それに、達也くんがウソをついたのも、昌くんっていう親友を失いたくない一心でのことでしょ? 達也くんはこんなにも昌くんを親友として大切に思っているんだ、って思ったら、なんか、もういいかなって。 それに、たぶんだけど、達也くんは昌くんの親友だから、友達から達也くんが別

          【恋愛小説】㉝最初の恋人 最後の恋人 〜告白する勇気~

          【恋愛小説】㉜最初の恋人 最後の恋人 〜土下座~

          「昌くんは私の言葉より達也くんの言葉を信じてた。 私とは別れてしまえばそれまでだけど、達也くんとはずっと友達でいたいと昌くんは願ってるはず。 私の口から話せば、昌くんのショックは大きいだろうし、二人の友情が壊れてしまうかもしれない。 真実を知るなら達也くんの口から聞かないと、昌くんも納得しないと思った。 だから、言わなかった。 達也くんのために黙ってたんじゃない。」 「オレらの友情のため・・・」 そう言って、達也は片手で頭を抱えた。 「美々ちゃんは自分の幸せよりもオレたち

          【恋愛小説】㉜最初の恋人 最後の恋人 〜土下座~

          【恋愛小説】㉛最初の恋人 最後の恋人 〜嘘~

          美々と昌人は達也の元に歩み寄った。 達也はこぶしを握りしめ、うつむいて立っていた。 「たっちゃん、どうした?」 昌人が声をかけた。 少し間をあけて、達也は突然、座り込み、土下座をした。 美々も昌人も驚いた。 「たっちゃん、どうした!?何してんだよ!?」 昌人は達也の腕を掴み、立たそうとしていた。 美々はただ、呆然と見ていた。 達也は立とうとしなかった。 「昌人、ごめん。ほんと、ごめん。・・・オレは今日、二人に別れるように言いに来たんだ」 「えっ!?どういうこと!?ちょ

          【恋愛小説】㉛最初の恋人 最後の恋人 〜嘘~

          【恋愛小説】㉚最初の恋人 最後の恋人 〜崩壊~

          美々の中で、何かが崩れるような、壊れるような、そんな感覚だった。 美々の言葉を信じてくれない昌人にショックだった。 しばらく、泣きもせず、話もせず、ただ、座り込んでいた。 昌人が何か言っていたが、その言葉も、もう、美々には届かなかった。 もう、疲れた。 好きだと信じてもらうことも、悩むことにも、泣くことにも、もう、疲れてしまった。 終わりにしよう・・・、何もかも・・。 美々は静かに立ち上がった。 「ほら、一緒に謝ろう」 昌人は美々の手をにぎり、達也の元へと美々の手を引

          【恋愛小説】㉚最初の恋人 最後の恋人 〜崩壊~

          【恋愛小説】㉙最初の恋人 最後の恋人 〜震える手~

          どうしよう・・・ 別れられなかった 達也は別れさせに来るんだ! 美々は鞄を持って立ち上がった。 「か、帰る。もう、レッスンに行く」 「えっ?、レッスン行くにはまだ、早いだろ?どした?急に」 「ごめん。達也くんに会いたくない」 「えっ!?なんで!?」 「どうしても!帰らせて!」 「いや、たっちゃんんち、直ぐそこだから、もう、来るし。どうしたんだよ。」 そうこうしているうちに、原付が止まる音がした。 来た。達也だ。 どうしよう・・・ 怖い・・・ 部屋をノックする音が聞

          【恋愛小説】㉙最初の恋人 最後の恋人 〜震える手~

          【恋愛小説】㉘最初の恋人 最後の恋人 〜幸せとは~

          しばらく考えている昌人。 「ん?、ちょっと待って」 昌人が何かに気づいたように顔を上げた。 「オレも美々のことが好き。美々もオレのことが好き。オレは別れたくない。美々も別れたくない・・・でいいよな?。だったら別れる必要、なくない?」 「でも、友達が・・・」 美々がそう言おうとした時、 「大事なのは、本人の気持ちだろ?友達がなんと言おうとオレ達が好き同士で別れたくないって思ってるなら、何にも問題はない・・・。簡単なことだよ」 「でも、私といると昌くんは友達にずっと、別れろ

          【恋愛小説】㉘最初の恋人 最後の恋人 〜幸せとは~