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【恋愛小説】㊴最初の恋人 最後の恋人 〜兄妹喧嘩~

お兄ちゃんがサイテー!?

「えっ?オレ?」
「そう、お兄ちゃんサイテー」
「えっ?何で?」
「何があったか知んないけどさ、お兄ちゃんって昌人さんの親友でしょ?。彼氏の親友に別れろなんて言われたら、別れるしかないよね」
「えっ?好きだったら別れないだろ?」
「好きだから、別れるんでしょ!!。自分勝手な恋愛なら別れないよ。好きだから別れるの!!。それにお兄ちゃんが思ってるようなサイテーの彼女さんなら昌人さんを説得しなよ!!なんで昌人さんには言わず彼女に別れさせるんよ!!。お兄ちゃんに彼女が出来ない理由が今、わかったわ。サイテー。当分口、ききたくない」

達也はタバコを吸い終わり、続けて喋っていた。

「まぁ、妹だしさ、明日になればケロっと機嫌を直すだろうって思ってたら、1週間たっても口きいてくれなくて。食事もさ、「ご飯が不味くなる」とか言って、オレと一緒に食わなくなって。」

美々は驚いていた。
自分の知らない所でこんな余波があるとは・・・。

達也はさらに話し続けた

「しばらくして、さすがにオカンがキレてさ。
「アンタたち、いつまで兄妹喧嘩してんのっ!!人が作ったご飯を不味くなるだの何だのって!!説明しなさいっ!!」
流石にオカンにキレられたら、話すしかなくて。妹が話したんだけど、そしたらオカンが
「何で、別れろなんて言ったの?。何か理由があるんでしょ?」って。
そうなると、昌人の金銭トラブルの事を話さなきゃいけないし、でも、オレの事じゃないから話せないって言ったら、妹が「じゃあ、一生アンタとはご飯食べない」って言い出して。妹にアンタって言われたんよね。流石に参ってさ。昌人に電話して話して良いか、許可もらって話してん」

昌人はニコニコしながら
「急に電話で、「あのことオレのオカンに話していいか?」って言われて、よくわかんないけど、もう、終わったことだし、いいよって言ったら、ありがとうって言って、すぐ電話が切れてさ」

達也は
「追い込まれてとってん。オカンと妹がタッグ組んだら口では敵わんし。オレも必死やってん」

ため息一つついて、さらに話しを続けた。

「それで、金銭トラブルがあった事を話し始めたら、オカンの表情がみるみる変わって、
「昌人くんって一人暮らししてる子よね?。ウチにも何度か遊びに来てた・・・。ちょっと話がシャレにならんわ。今すぐ昌人くんをウチに呼びなさい。ご飯食べさしてあげるから。もうすぐお父さんも帰ってくるから、お父さんも一緒に話しを聞いてもらうわ」
って言い出して」

美々は驚きで動悸がしてきてた。
どんどん、話しが大きくなってる・・・。

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