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読書記録

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読んだ本の感想をまとめました。
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#読書感想文

実家での生活で『「違うこと」をしないこと』を考える

実家での生活で『「違うこと」をしないこと』を考える

幸せな里帰り生活ではありますが、「違うこと」をしちゃってるな…と思うときがあります。

吉本ばななさんがこちらの本で「小さい頃は家族の調整役だった」と仰っていて、私もそうだなと。

HSP気質なので、意見を通すよりも共感や同調を優先してしまうんですよね。
父、母、妹、それぞれの想いも、長年一緒に生きてきたからこそよく分かるし…

たいていのアドバイスは、私のことを心配して、私のためを思って言ってく

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『発信する勇気』を読んで変化した気持ち

『発信する勇気』を読んで変化した気持ち

末吉宏臣さんの『発信する勇気』、めちゃくちゃ心に響きました…!
発信することに対して気負っていたものが軽くなり、自分の発信が好きになれたような気がします(自分の書いた文章を読み返すのは苦手だったのに、すごい変化!)。
学びや気づきは書ききれないほど。そのなかでもとくに大きく心を動かされたことを3つ紹介させてください。

普段のnoteが書きやすくなった

価値のない発信なんてない。自分ならではのノ

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その土地で生きていくことへの覚悟と安心感

その土地で生きていくことへの覚悟と安心感

下町に根づいて暮らすってどんな感じなのかな。
よしもとばななさんの『ジュージュー』、主人公・美津子の生きざまは地に足がついたもの。追体験して、そういう人生もありだよなあ、と思いました。

おじいちゃんの代から続いているステーキハウス「ジュージュー」でお父さんと一緒に働く美津子。
数年前に亡くなったお母さんのことをいつも思い、お母さんの記憶とともに店で過ごす切ない時間。

その場所に長く居るというこ

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大好きなばななさんの作品の執筆について知る

大好きなばななさんの作品の執筆について知る

吉本ばななさんの『小説家としての生き方 100箇条』を読みました。

『人生の旅をゆく』『どくだみちゃんとふしばな』などのエッセイ集も好きで、シリーズをほとんど持っています。
ばななさんが日常生活を大切にされている話が好きなんですよね。

こちらの著書でも、日常があってこそ執筆ができること、柔軟に生きるために生活を遊びに変えるようにしていること、子育てが人生に与えたことなどを書かれています。
私は

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わたしの出産準備の第一歩

わたしの出産準備の第一歩

産後の身体のことや夜間授乳で眠れないことが心配で、少しでもヒントがあればと思って読んでみたこちらの本。

産後が大変なのは事実で、それは必要なプロセスのひとつ。ただ、あれこれ調べて不安になって終わりではなく、その先をイメージしておくことが大事。
どんな対処法があるのかという知識を得たうえで、じゃあ私はどうやって乗り越えよう?と考えておくこと。

育児は自分でコントロールできるものではないから、いろ

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赤ちゃんと自分たちの心地よさを共存させたい

赤ちゃんと自分たちの心地よさを共存させたい

出産後の生活に向けて今のうちに色々準備しておかなくちゃと焦っていたのですが、
本多さおりさんの『赤ちゃんと暮らす』を読んで、プレッシャーがワクワクに変わりました!

すごく共感したのが、里帰り中に本多さんが感じた下記のこと。

私も、部屋を整頓したり料理をしたりするのが大好きです。地に足をつけている感じがして、自信を取り戻せます。
私にとって暮らしとは、心を整え、自分を確立するために大切なこと。

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あなたに会えることが本当にうれしい/『きみは赤ちゃん』

あなたに会えることが本当にうれしい/『きみは赤ちゃん』

妊娠中のnoterさんの記事でよく見かけるエッセイ集。川上未映子さんの『きみは赤ちゃん』を読んでみました。
思わず声を出して笑ってしまうような表現が満載でした!!胃もたれしてるときに読むと苦しい(笑)

ニッチな話題というか、未映子さんしか言葉にできない感覚というか、そういうピンポイントな部分が刺さりまくりました。
とくに激しく共感したのが、つわりの回復期の異常な食欲について。

これ、よくぞ表現

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小説熱が高まった!『書店ガール』

小説熱が高まった!『書店ガール』

noterさん・ゆずもちさんのおすすめで読んでみた小説です♪

おもしろくて一気に読んじゃいました!
理不尽な状況下、次々と降りかかってくる困難を書店の仲間と乗り越えていく…スカッとする展開がたまりませんでした。
古い考えでガチガチの上層部にガツンと言ってやるシーンとか。

理子、亜紀ともに気風がいい女性で憧れます。いろいろあって最初は険悪なムードなのですが…お互いを認め合っていくプロセスがとって

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母を愛していた自分、母から愛されていた自分に気づいて楽になった

母を愛していた自分、母から愛されていた自分に気づいて楽になった

私が手放したいのは母へのモヤモヤした気持ち。
否定されたり攻撃されたりするのが怖くて意見できない。
過干渉が嫌で適度に距離を置きたいのに、「冷たくなった」と言われるのが怖くて離れられない。
母への思いやりと自分の気持ちの尊重、このバランスのとり方が分かりません。

電話したり会ったりするときにも神経がすり減ってしまい、イライラしてしまいます。
親に対するネガティブな感情が止まらない…遅れてきた反抗

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母から精神的に自立するために執着を手放そうと思った

母から精神的に自立するために執着を手放そうと思った

Kindle Unlimitedでずっと積読していた本。読んでよかった…いまの私が望む「執着の手放し」を実行できました。

心理カウンセリングでいう「執着」とは

ある人物(もの)が気になってたまらない、心のほとんどがそれを占めている状態が「執着」。それに伴う感情は怖れ・不安・悲しみ・無価値観など苦しいものばかり。
反対に、何らかの目的を果たしたいという思いがベースとなり、希望や夢を伴うポジティブ

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家族のなかで愛を循環させるために 『アムリタ』

家族のなかで愛を循環させるために 『アムリタ』

吉本ばななさんの『アムリタ』で、心の底から悲しくなった一節がありました。

実家で、皆が求めるばかりの生活だった時期がありました。私が20〜27歳の頃です。

妹が生きづらさを抱えていて、次々とトラブルに巻き込まれてしまっていた時期です。人生に対する失望、やりきれなさをどうすることもできなくて、家族のちょっとした発言をきっかけに激しく攻撃してくる妹。
母が攻撃対象になることがいちばん多かったから、

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願い

願い

よしもとばななさんの子育ての話で泣けてきたのが、「とにかくすこやかで生きてほしい。それ以外はなんでもいいから」という一節。

ばななさんのエッセイ『すばらしい日々』は2年ほど前、ちょうど妊活をしているときに買いました。
子どもを持つ人生になるのか、そうでないのか全く見当がつかなかった時期。
もし私に子どもができたら、ばななさんみたいな気持ちで育てたい…と、読んでいるときに涙が出たのを覚えています。

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自分への期待値を下げたら、もっと幸せになれるはず-「『誰かのため』に生きすぎない」

自分への期待値を下げたら、もっと幸せになれるはず-「『誰かのため』に生きすぎない」

過去のことをふとしたときに思い出して、「できなかった」と自分に腹を立てたり、失望したり…
ダメ出しをし続けるクセがやめられません。

本当に些細なことをいまだに思い出します。
高校のときの文化祭でクラスのとりまとめ役だったのにうまくできなかったとか、
大学のサークルで後輩にきちんと教えられなくて顧問の先生に迷惑かけたとか、
新卒で入った会社で、任された仕事を中途半端なままで退職してしまって、引継ぎ

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幸せのベース・健康を腸からつくる『子どもの幸せは腸が7割』

幸せのベース・健康を腸からつくる『子どもの幸せは腸が7割』

腸内細菌の組成は1歳半までにほとんど決まり、種類は3歳までに決まるという見解があるそうです。
だから、小さいころからたくさんの菌に触れ、取り込んでおく必要があるとのこと。
腸内フローラの構成がある程度決まった後も、食事によって良い腸内環境へ近づけるのは可能とのこと(食事内容を2週間変えただけで腸内環境が変わったという臨床試験もあるそうです)。

目からウロコの一冊でした!気になったトピックスを3点

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