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読書記録

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読んだ本の感想をまとめました。
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2024年1月の記事一覧

母を愛していた自分、母から愛されていた自分に気づいて楽になった

母を愛していた自分、母から愛されていた自分に気づいて楽になった

私が手放したいのは母へのモヤモヤした気持ち。
否定されたり攻撃されたりするのが怖くて意見できない。
過干渉が嫌で適度に距離を置きたいのに、「冷たくなった」と言われるのが怖くて離れられない。
母への思いやりと自分の気持ちの尊重、このバランスのとり方が分かりません。

電話したり会ったりするときにも神経がすり減ってしまい、イライラしてしまいます。
親に対するネガティブな感情が止まらない…遅れてきた反抗

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母から精神的に自立するために執着を手放そうと思った

母から精神的に自立するために執着を手放そうと思った

Kindle Unlimitedでずっと積読していた本。読んでよかった…いまの私が望む「執着の手放し」を実行できました。

心理カウンセリングでいう「執着」とは

ある人物(もの)が気になってたまらない、心のほとんどがそれを占めている状態が「執着」。それに伴う感情は怖れ・不安・悲しみ・無価値観など苦しいものばかり。
反対に、何らかの目的を果たしたいという思いがベースとなり、希望や夢を伴うポジティブ

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家族のなかで愛を循環させるために 『アムリタ』

家族のなかで愛を循環させるために 『アムリタ』

吉本ばななさんの『アムリタ』で、心の底から悲しくなった一節がありました。

実家で、皆が求めるばかりの生活だった時期がありました。私が20〜27歳の頃です。

妹が生きづらさを抱えていて、次々とトラブルに巻き込まれてしまっていた時期です。人生に対する失望、やりきれなさをどうすることもできなくて、家族のちょっとした発言をきっかけに激しく攻撃してくる妹。
母が攻撃対象になることがいちばん多かったから、

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願い

願い

よしもとばななさんの子育ての話で泣けてきたのが、「とにかくすこやかで生きてほしい。それ以外はなんでもいいから」という一節。

ばななさんのエッセイ『すばらしい日々』は2年ほど前、ちょうど妊活をしているときに買いました。
子どもを持つ人生になるのか、そうでないのか全く見当がつかなかった時期。
もし私に子どもができたら、ばななさんみたいな気持ちで育てたい…と、読んでいるときに涙が出たのを覚えています。

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自分への期待値を下げたら、もっと幸せになれるはず-「『誰かのため』に生きすぎない」

自分への期待値を下げたら、もっと幸せになれるはず-「『誰かのため』に生きすぎない」

過去のことをふとしたときに思い出して、「できなかった」と自分に腹を立てたり、失望したり…
ダメ出しをし続けるクセがやめられません。

本当に些細なことをいまだに思い出します。
高校のときの文化祭でクラスのとりまとめ役だったのにうまくできなかったとか、
大学のサークルで後輩にきちんと教えられなくて顧問の先生に迷惑かけたとか、
新卒で入った会社で、任された仕事を中途半端なままで退職してしまって、引継ぎ

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幸せのベース・健康を腸からつくる『子どもの幸せは腸が7割』

幸せのベース・健康を腸からつくる『子どもの幸せは腸が7割』

腸内細菌の組成は1歳半までにほとんど決まり、種類は3歳までに決まるという見解があるそうです。
だから、小さいころからたくさんの菌に触れ、取り込んでおく必要があるとのこと。
腸内フローラの構成がある程度決まった後も、食事によって良い腸内環境へ近づけるのは可能とのこと(食事内容を2週間変えただけで腸内環境が変わったという臨床試験もあるそうです)。

目からウロコの一冊でした!気になったトピックスを3点

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私にとっての生きやすさを優先する『「そんなこと気にしなければいいのに」ができない人のための本』

私にとっての生きやすさを優先する『「そんなこと気にしなければいいのに」ができない人のための本』

「力を抜く」っていう感覚がいまいち掴めません。
この前、これからやってくる子育てについて母親と話していて、
「私は目の前のことに必死になりすぎる性格だから、ピリピリして周りにも迷惑かけちゃうかも」と不安をこぼしました。
「そうだね、あんまり気にしないで、力抜いてね」と言われてモヤモヤ。それができなくて悩んでるんだけど…

「そんなに真面目にやらなくていいんだよ」「そんなこと気にしなければいいんだよ

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もう一歩だけ、私自身に歩み寄ってみよう-りあらいあさんの素敵なKindle本を読んで

もう一歩だけ、私自身に歩み寄ってみよう-りあらいあさんの素敵なKindle本を読んで

「こんな自分を変えたい」といつも思っている私。
どうしてそう思うのかな?と考えたとき、
「今の自分では社会でうまくやっていけない、認められない」という気持ちを抱えている自分に気づきました。
つまり、強い承認欲求があるということです。

元精神科看護師で心理カウンセラーのりあらいあさんが出版されたkindle本『ねぇ、私って生きていてもいいの?: 承認欲求で認めて欲しい、ホントのキモチ』。
まさに、

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心を柔らかくしてくれる言葉たち『弱火でトロトロ書くように』

心を柔らかくしてくれる言葉たち『弱火でトロトロ書くように』

発信するときは、伝わりやすいようにハッキリ書かなきゃ!と自分にプレッシャーをかけがちです。
末吉宏臣さんの『弱火でトロトロ書くように』を読んで、もっと気楽に考えていいかなあ、と思えました。
Kindle出版を目標にしようと思ったきっかけのひとつでもあります。

ぼんやり書いてもいいのかも

輪郭がぼんやりした感想でも、考えている途中のことでも、ひょいっと書き始めてみる。それくらいでいいのかも。

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ゆっくり生きる『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』小林弘幸 著

ゆっくり生きる『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』小林弘幸 著

自律神経をコントロールするポイントは、ひと言でいうと「ゆっくり」。
「ゆっくり」を意識し、ゆっくり呼吸し、ゆっくり動き、ゆっくり生きる。
-小林弘幸著『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』より

大学院生で自律神経失調症になったときにこの本を一度読んでいたのですが、今回改めて読み直してみました。

副交感神経を高いレベルに保つための「ゆっくり」

一般的に自律神経系は、
「交感神経の支配下では体がア

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現場で言葉を書く人たちに向けた1冊『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』

現場で言葉を書く人たちに向けた1冊『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』

フリーランスのWebライターとして、探り探り活動してきて3年目になります。
もっと言葉や文章について勉強していきたいと思い、能勢邦子さんの『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』を読みました。

「惹句」のつくりかた

この本では「惹句」がキーワード。
雑誌の記事のタイトルの下についているリード文やキャッチをそう呼ぶとのこと。読者が本文を読むかどうかを決める大切な一文です。

webコンテンツ(ネットニ

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