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中国では今更 銀行に企業への融資をしろと催促しているがそれはただのパフォーマンス

とっくに不動産バブルは弾けています。
中国はコロナ、北京五輪、ウクライナ情勢を隠れ蓑にしていましたが…。

中国では去年の10月頃(恐らくそれ以前から)には不動産バブルが弾ける予兆がありました。
中国政府は助ける気もないけど表面上のパフォーマンスを行いつつ政府に責任がないように話術を駆使しています。

中国の不動産会社ナンバー2であった恒大集団(こうだいしゅうだん)の崩壊に関しては徐々に報道も増えてきたので一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
※英名はエバーグランデグループ
別にこの不動産企業のみがデフォルト(債務不履行)だった訳ではありません。
数多くの中小企業が去年の暮れから毎週のように加速度的に潰れていっています。

中国政府はいつもこういう時に助け船を出します。
不動産業務は中国の大黒柱と言っても過言でないほどの支えです。
甘い汁を吸う為にも潰れられると自分が困るのです。

でも負債が大きすぎて賄える量ではなかったので、自分で何とかしろと言わんばかりに恒大集団の会長の私物や物件を売らせたりして借金の返済をさせていました。
銀行には「今考えている。余計なことはするな。」と圧力を掛けていました。

それが今や「銀行はなぜ企業に融資しないんだ!何か月もずっと言っているのに!」と公式で怒り出しています。
情緒不安定にも程があるでしょう。

銀行は崩れ行く船に融資をすることはありません。
お金を貸しても返ってこないからです。
返ってこないかもしれないけどとにかくお金を出して企業を支えろと中国上層部は言っています。

もちろん企業のお金の貸し借りには金利や担保、利害関係が複雑に絡み合っており「こうすれば良い」という明確な答えがないのですが、大きな企業ほど信頼関係の為に情報を公開したり説明する義務があったりします。

中国は秘匿し続けています。

でも世界の投資家は甘くありません。

中国含む各メディアが一斉に報じました。
中国の恒大と子会社の債権の支払いが滞っているから格付けを下げる…と決定しました。
要は恒大は事業で借りたお金の利息すら払えていない。
この会社の信用はガクンと落ちたよと言っています。

格付け会社フィッチ・レーティングス。
イギリス・アメリカに拠点がある有名な格付け会社の1つです。
世界の企業の状態を把握して格付けをしています。

とうとう漏れ出ているというレベルではなくなり、隠し切れなくなっています。
こういう時の中国はいつも同じ対応です。
「不快だ。そんなことはない。大丈夫だ。我が国を貶めようとするな。」
…とにかく実情を全く語らない上に不満だけを延々と漏らして喧嘩腰なんですよね。

なぜか政治家の中には中国やロシアに忖度する人が一定数います。
こういう中国の無礼な態度や嘘、秘密主義を知らない訳がないのに。

中国は何だかんだ巨大市場であることには変わりありません。
最近では日本の安物や100均でも一時のメイドインチャイナだらけだった状態からベトナムなど別の国の表記の物も増えてきています。

毎日とは言わないまでも、たまには国外のまとめ情報だけでも軽く頭に入れておくと視野が拡がるんじゃないかなぁ…と思います。

では今回はこんなところでノシ

メルカ


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