中山アユム@薬剤師ライター

病院薬剤師やってます。大学病院→市立病院→療養病院。患者さんの一番そばで一緒に走るをモ…

中山アユム@薬剤師ライター

病院薬剤師やってます。大学病院→市立病院→療養病院。患者さんの一番そばで一緒に走るをモットーに仕事してます。薬剤師は人生を支える仕事です。 noteでは患者さんとの思い出などを綴ってます。役立つ話はブログで。 https://medguide1.space/ ◯新婚生活満喫中。

マガジン

記事一覧

AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?(わたしの働き方実験計画書)

新しい働き方LABで自主企画をおこなうことになりました。薬剤師ライターの中山です。ひとりで黙々やるのが好きなタイプですが、今回思い切って企画に応募してみました。 …

『会いたい』と『見られたくない』のはざまで揺れる

病気になって、体力がなくなって、寝ている時間が増える。食欲が落ちて、痩せてくる。 そういう自分を見せたくない、と思う患者さんは、とくに男性に多いと感じる。 堀田…

婚前契約書を作った話

こんにちは。薬剤師の中山アユムです。 今日は薬剤師とは全然関係ない話です。 みなさん、婚前契約書って聞いたことありますか?どういうイメージが浮かぶでしょうか。 …

糖尿病でもお菓子を食べたい話

こんにちは。薬剤師あいです。 あなた糖尿病ですよって言われたら、お菓子をスパッとやめられるよーって方、どのくらいいるでしょうか? 私もそうなんですが、大人になっ…

腎臓が悪い人に気をつけてほしいこと

こんにちは。薬剤師あいです。 腎臓が悪くなってる!って言われたら、どきっとしますよね。将来は透析しなきゃいけないのかな!?とか、食べ物の制限がきつそう。とか・・…

薬剤師としての自分に付加価値を

こんにちは。薬剤師の中山アユムです。 今日は薬剤師の先生向けに記事を書いてみます。 今まで服薬指導をしていて、 『全然説明が響いてないなぁ』『まったく言うことを…

200

”わがまま”な患者が愛おしいって話

『アユム先生!552号室の塚本さん、またわがまま言うんですー!話してみてくださーい!』 昼のミーティングで、担当看護師の萌子ちゃんが言っていた。塚本さんは、家族と…

コロナ最前線に家族を送り出す

※これは2020年に書いた記事です 『行ってきます。』 毎朝、私の方が主人より先に家を出る。主人は、まだ寝ていることもあるが、起きていれば玄関まで見送ってくれる。 …

『病院薬剤師』として患者と生きる

病院薬剤師は、目立たず、感謝もされず、言うなれば日陰の仕事である。 しかし、私は病院薬剤師という仕事が大好きだ。仕事にプライドを持って臨んでいるし、患者さんを愛…

AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?(わたしの働き方実験計画書)

AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?(わたしの働き方実験計画書)

新しい働き方LABで自主企画をおこなうことになりました。薬剤師ライターの中山です。ひとりで黙々やるのが好きなタイプですが、今回思い切って企画に応募してみました。

◆実験の目的と背景
今回、「AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?」というテーマで実験をします。
なぜそう思い立ったか、という話をする前に、まずはライターを始めた理由に触れたいと思います。

医療ライターをはじめ

もっとみる
『会いたい』と『見られたくない』のはざまで揺れる

『会いたい』と『見られたくない』のはざまで揺れる

病気になって、体力がなくなって、寝ている時間が増える。食欲が落ちて、痩せてくる。

そういう自分を見せたくない、と思う患者さんは、とくに男性に多いと感じる。

堀田さんも、その1人だった。背が高くて、色黒で、寡黙。若い頃はタバコや酒もたくさんやっていたという。イメージ通りの、”いかにも”な海の男だ。

初めて入院してきたのは、食道がんが見つかって、放射線治療をするという時だった。その頃はまだまだ元

もっとみる
婚前契約書を作った話

婚前契約書を作った話

こんにちは。薬剤師の中山アユムです。

今日は薬剤師とは全然関係ない話です。

みなさん、婚前契約書って聞いたことありますか?どういうイメージが浮かぶでしょうか。

なんだか愛のない結婚、契約結婚みたいなイメージ?財産がたくさんある人がやるもので庶民には関係ない?

今回は、一般庶民の私たち夫婦が、婚前契約書を作るに至った経緯やそこでの私の気持ち、契約書に込めた思いなどを話してみます。

1. 婚

もっとみる
糖尿病でもお菓子を食べたい話

糖尿病でもお菓子を食べたい話

こんにちは。薬剤師あいです。

あなた糖尿病ですよって言われたら、お菓子をスパッとやめられるよーって方、どのくらいいるでしょうか?

私もそうなんですが、大人になっても間食の習慣がある人って、もうかなりの年数を間食してることになりますよね。実際お腹すくし、お腹空いてなくてもなんとなく食べちゃったりします。

やめようと思ったけど2日で挫折して、もういいや・・・となってしまうとか、医療スタッフには内

もっとみる
腎臓が悪い人に気をつけてほしいこと

腎臓が悪い人に気をつけてほしいこと

こんにちは。薬剤師あいです。

腎臓が悪くなってる!って言われたら、どきっとしますよね。将来は透析しなきゃいけないのかな!?とか、食べ物の制限がきつそう。とか・・・

腎臓は、ある日突然悪くなるわけではなくて、だんだんと弱っていく臓器です。

(まぁ、厳密には急に悪くなるときもあるのだけれど。)

何気なく飲んでいる薬やサプリメントが、腎臓を弱らせてしまう事があるってご存知でしょうか?

今回は、

もっとみる

薬剤師としての自分に付加価値を

こんにちは。薬剤師の中山アユムです。

今日は薬剤師の先生向けに記事を書いてみます。

今まで服薬指導をしていて、

『全然説明が響いてないなぁ』『まったく言うことを聞いてくれないな』と困った経験はありますか?ない方は既にしっかり服薬指導ができていると思うので、この先を読む時間は違うことに使ってください!

困った経験のある方は、どういった内容の服薬指導をしていますか?薬情を読めば書いてあるような

もっとみる
”わがまま”な患者が愛おしいって話

”わがまま”な患者が愛おしいって話

『アユム先生!552号室の塚本さん、またわがまま言うんですー!話してみてくださーい!』

昼のミーティングで、担当看護師の萌子ちゃんが言っていた。塚本さんは、家族と疎遠にしているおじいちゃんだ。いわゆる、ちょっと偏屈なおじいちゃん。お酒のせいで肝臓が悪くて、腹水がパンパンだ。本人曰く、酒のせいで家族に愛想つかされた、そうだ。

『今回はなんて言ってたの?』

『俺に触るな!ほっとけ!だって。』

もっとみる
コロナ最前線に家族を送り出す

コロナ最前線に家族を送り出す

※これは2020年に書いた記事です

『行ってきます。』
毎朝、私の方が主人より先に家を出る。主人は、まだ寝ていることもあるが、起きていれば玄関まで見送ってくれる。

今日もちゃんと帰ってきてくれるだろうか・・・?
不安な気持ちは毎日あったが、口に出すことは出来なかった。なぜなら、主人は地域でも数少ないコロナ重症患者を受け入れている病院で、コロナ診療にあたる医師だからである。

主人とは、長い遠距

もっとみる
『病院薬剤師』として患者と生きる

『病院薬剤師』として患者と生きる

病院薬剤師は、目立たず、感謝もされず、言うなれば日陰の仕事である。

しかし、私は病院薬剤師という仕事が大好きだ。仕事にプライドを持って臨んでいるし、患者さんを愛している。私の生き甲斐であり、生涯の仕事だ。

最近は病院薬剤師を主役にしたドラマが放映されているが、あれはあくまでもドラマである。私たちは医師から治療方針について相談を受けたり、治療法の変更を提案したりすることはあるが、あそこまでの圧は

もっとみる