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AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?(わたしの働き方実験計画書)

新しい働き方LABで自主企画をおこなうことになりました。薬剤師ライターの中山です。ひとりで黙々やるのが好きなタイプですが、今回思い切って企画に応募してみました。

◆実験の目的と背景


今回、「AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?」というテーマで実験をします。
なぜそう思い立ったか、という話をする前に、まずはライターを始めた理由に触れたいと思います。

医療ライターをはじめたワケ

薬剤師をしていて、がんや難病の患者さんと話していると、思っているよりも多くの人が「知り合いに勧められた」「テレビや雑誌で言っていた」というような形で、高額なサプリや水などを使っていました。

もちろん、医学的には効果がないですし、シンプルに高額すぎる、騙されているな〜というものが多かったです。
わかっていて気休めに使っているのならいいのですが、どんどん怪しげなインチキ医療に傾倒していって、病院に来なくなってしまう方…というのも、残念ながらいました。

現状、少しインターネットで検索すると、医学的に根拠のない記事が乱立しています。さも効果のありそうな感じで書かれており、一般の人には判断できなくても当然です。

少しでも正しい医療知識を持って、納得して安全な道を歩んでほしいな…時間もお金も無駄にしてほしくない…という思いで、ライターを始めました。

AIで不正確な記事が増える?

実際、専門職の目から見ると、素人の方が医療系の記事を書いているだろうなとわかるものは多いです。AIでも、医療系の内容はまだ不十分。いずれは正しい記事をたくさん作れるようになるのかもしれませんが、一時的には「不確かな記事」が増えるだろうと考えています。
知識のない方がAIを使って、不確かな医療記事をどんどん乱立させる未来が近づいていることに、危機感を覚えます。

専門職ライターとして、どうやったらこの現状を打破できるか?AIの活用で乱立すると予想されるデタラメ記事に対抗できるか?そう考えた時に、このテーマを決めました。

◆検証したいこと

専門家が、「知識を持って」リサーチにAIを活用することで、正しくわかりやすいだけでなく、より読者のニーズに沿った医療記事が書けるのではないかと考えています。

専門家ライターの弱みは「本業があるので早く書けない」という点です。この弱みを、AIの活用でリカバリーできないか?AIの活用でどれだけスピードが上がるか?こちらを検証したいと思っています!

◆活動の概要

①まずは、今まで通りの執筆をおこない、ベースとなる執筆スピードを把握する。

AIを活用せず、今まで通りに本や論文を自力で探してリサーチし、執筆します。時間あたりどれだけの文字数を書いたか、エクセルシートにまとめます。

②リサーチにAIを活用して執筆する

つぎに、chat gtp3.5または4を活用してリサーチをおこなうようにしてみます。このときに、執筆活動に使えるプロンプトの作成も同時並行でしていきます。
AIでリサーチはしますが、根拠の確認及び実際の執筆は自力でおこなうことになります。

AIでのリサーチは、自力でのリサーチより深く、広く、ニーズにマッチしたものがおこなえるのでしょうか?

◆アウトプット・成果

・Twitterで、日々の執筆時間と文字数を報告します。
・日々の記録をエクセルシートにまとめ、表を作成します。
・記事の本数が増えるか検証します。
・依頼以外のブログやnoteを書く時間が捻出できるか?

◆実験の測定方法

成果を数値で表すために、以下の2項目をチェックします。

執筆スピード

1時間あたりの文字数がどれだけ増えるか、平均で比較します。
まだベースの文字数を計測していないのではっきりとした目標は立てられませんが、1.5倍から2倍を目指したいなと、ざっくりと考えています。

文字数の推移については、エクセルシートでまとめているので、後ほど公開できればなと思います。

記事の質

こちらは、キーワードごとのgoogle検索順位で比較してみようと考えています。
(比較できるほど上位に来なかった場合は…また考えます💦)

◆スケジュール・進め方

6月の間は、AIを活用せずにベースとなるデータを取ります。また、これまで、毎月の執筆記事数(文字数)と売上をまとめていなかったので、今後はきちんと記録するつもりです。
同時並行で、Udemyなどを使ってAI活用に関する勉強を始めます。すごく苦手分野なのですが…がんばるぞ。

7月は「chat gpt 3.5」、8月は「chat gpt 4」とするなどして、成果物の質の比較もしてみたいと考えています。8月末には、ここまでの問題点などを抽出し、9月以降の更なる飛躍を目指すための作戦を立てたいです。

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