中山アユム@薬剤師ライター

病院薬剤師やってます。大学病院→市立病院→療養病院。患者さんの一番そばで一緒に走るをモ…

中山アユム@薬剤師ライター

病院薬剤師やってます。大学病院→市立病院→療養病院。患者さんの一番そばで一緒に走るをモットーに仕事してます。薬剤師は人生を支える仕事です。 noteでは患者さんとの思い出などを綴ってます。役立つ話はブログで。 https://medguide1.space/ ◯新婚生活満喫中。

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AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?(わたしの働き方実験計画書)

新しい働き方LABで自主企画をおこなうことになりました。薬剤師ライターの中山です。ひとりで黙々やるのが好きなタイプですが、今回思い切って企画に応募してみました。 ◆実験の目的と背景 今回、「AIを活用したら、AIに駆逐されない医療ライターになれるのか?」というテーマで実験をします。 なぜそう思い立ったか、という話をする前に、まずはライターを始めた理由に触れたいと思います。 医療ライターをはじめたワケ 薬剤師をしていて、がんや難病の患者さんと話していると、思っているよりも

    • 『会いたい』と『見られたくない』のはざまで揺れる

      病気になって、体力がなくなって、寝ている時間が増える。食欲が落ちて、痩せてくる。 そういう自分を見せたくない、と思う患者さんは、とくに男性に多いと感じる。 堀田さんも、その1人だった。背が高くて、色黒で、寡黙。若い頃はタバコや酒もたくさんやっていたという。イメージ通りの、”いかにも”な海の男だ。 初めて入院してきたのは、食道がんが見つかって、放射線治療をするという時だった。その頃はまだまだ元気で、話しかけても素っ気なく、『説明は全部かあちゃん(奥さん)にしてくれればいい

      • 婚前契約書を作った話

        こんにちは。薬剤師の中山アユムです。 今日は薬剤師とは全然関係ない話です。 みなさん、婚前契約書って聞いたことありますか?どういうイメージが浮かぶでしょうか。 なんだか愛のない結婚、契約結婚みたいなイメージ?財産がたくさんある人がやるもので庶民には関係ない? 今回は、一般庶民の私たち夫婦が、婚前契約書を作るに至った経緯やそこでの私の気持ち、契約書に込めた思いなどを話してみます。 1. 婚前契約書を作ろうこう言われたとき、正直私も、『なんだこいつ』と思いました。 な

        • 糖尿病でもお菓子を食べたい話

          こんにちは。薬剤師あいです。 あなた糖尿病ですよって言われたら、お菓子をスパッとやめられるよーって方、どのくらいいるでしょうか? 私もそうなんですが、大人になっても間食の習慣がある人って、もうかなりの年数を間食してることになりますよね。実際お腹すくし、お腹空いてなくてもなんとなく食べちゃったりします。 やめようと思ったけど2日で挫折して、もういいや・・・となってしまうとか、医療スタッフには内緒で隠れて食べてます・・・とか。私の今までの経験上、間食やめましたっていう人は

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        • 医療エッセイ
          3本
        • 薬と健康:役立つ話
          2本

        記事

          腎臓が悪い人に気をつけてほしいこと

          こんにちは。薬剤師あいです。 腎臓が悪くなってる!って言われたら、どきっとしますよね。将来は透析しなきゃいけないのかな!?とか、食べ物の制限がきつそう。とか・・・ 腎臓は、ある日突然悪くなるわけではなくて、だんだんと弱っていく臓器です。 (まぁ、厳密には急に悪くなるときもあるのだけれど。) 何気なく飲んでいる薬やサプリメントが、腎臓を弱らせてしまう事があるってご存知でしょうか? 今回は、腎臓が悪い人に気をつけてもらいたい薬やサプリメントについてブログで解説しました。

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          薬剤師としての自分に付加価値を

          こんにちは。薬剤師の中山アユムです。 今日は薬剤師の先生向けに記事を書いてみます。 今まで服薬指導をしていて、 『全然説明が響いてないなぁ』『まったく言うことを聞いてくれないな』と困った経験はありますか?ない方は既にしっかり服薬指導ができていると思うので、この先を読む時間は違うことに使ってください! 困った経験のある方は、どういった内容の服薬指導をしていますか?薬情を読めば書いてあるようなことを、ただ読み上げていませんか?全ての患者さんに同じ説明をしていませんか?

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          ”わがまま”な患者が愛おしいって話

          『アユム先生!552号室の塚本さん、またわがまま言うんですー!話してみてくださーい!』 昼のミーティングで、担当看護師の萌子ちゃんが言っていた。塚本さんは、家族と疎遠にしているおじいちゃんだ。いわゆる、ちょっと偏屈なおじいちゃん。お酒のせいで肝臓が悪くて、腹水がパンパンだ。本人曰く、酒のせいで家族に愛想つかされた、そうだ。 『今回はなんて言ってたの?』 『俺に触るな!ほっとけ!だって。』 塚本さんは、入院するたびに看護師さんにそういうことを言っている。でも私には、『言

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          コロナ最前線に家族を送り出す

          ※これは2020年に書いた記事です 『行ってきます。』 毎朝、私の方が主人より先に家を出る。主人は、まだ寝ていることもあるが、起きていれば玄関まで見送ってくれる。 今日もちゃんと帰ってきてくれるだろうか・・・? 不安な気持ちは毎日あったが、口に出すことは出来なかった。なぜなら、主人は地域でも数少ないコロナ重症患者を受け入れている病院で、コロナ診療にあたる医師だからである。 主人とは、長い遠距離恋愛を乗り越えて3月末に結婚したばかり。結婚当初から、新型コロナウイルスのこと

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          『病院薬剤師』として患者と生きる

          病院薬剤師は、目立たず、感謝もされず、言うなれば日陰の仕事である。 しかし、私は病院薬剤師という仕事が大好きだ。仕事にプライドを持って臨んでいるし、患者さんを愛している。私の生き甲斐であり、生涯の仕事だ。 最近は病院薬剤師を主役にしたドラマが放映されているが、あれはあくまでもドラマである。私たちは医師から治療方針について相談を受けたり、治療法の変更を提案したりすることはあるが、あそこまでの圧は出さない。もちろん診断と治療方針の決定は医師の専売特許だからである。特になんの権

          『病院薬剤師』として患者と生きる