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#エッセイ
タコのマリネと、断捨離と写真の話。
巣ごもり生活、時間があるので普段できないことを、と思っていた割には、なかなか進まないまま、自粛も解除。
主に断捨離系。洋服に、本や雑誌に、過去の写真に、書類。
本と洋服は少し進んだものの、写真と書類が……。
特に写真は、昔々、写真家の長嶺輝明さんの写真教室に通っていた頃のポジフィルムやスライドがそのままそっくり残っている。
当時はフィルムカメラ。
テーマに添った写真を撮って、月1回、これぞ、と
おばあちゃんの手 〜山菜の話〜
山菜の季節なので、張り切って山菜を故郷から取り寄せてはせっせと料理している。
山菜は、買うと結構いい値段するけど、田舎ではそこら辺に生えているご馳走だ。旬の時期に小一時間も沢や山、林の中を歩くとカゴ何個分も取れたりする。
さらには、各地区に山菜採り名人がいて、いただくことも結構ある。もらってばかりでは悪いので、代わりに畑でとれた野菜や、これもいただきものなんだけどの食べもの、沢山作った郷土菓子
義母の味、母の味、私の味【イワシの酢漬け】(レシピエッセイ)
今、イワシを手開きにしている。
鰓が鮮やかな赤色で、青く反射する背がピンと張っているのが新鮮な証拠。指先で鰓と下顎の部分を除いて、頭を外し、人差し指で内臓をかき出す。安価で手が届きやすい上、栄養価の高い青魚。思えば、スペインに来て、最初に教えてもらった料理が、この『イワシの酢漬け』だった。
私が一尾捌く間に四尾も捌いてしまう義母の手際良さ。慣れない私の手の動きは悲しいくらいに鈍く、折角の新鮮な
切る。焼く。食べる。秋の味覚を丸ごと楽しむバレンシアの風物詩【焼きカボチャ】
夏が去り、広葉樹の葉が緑から黄色へと移り変わり、美しい色遊びを楽しませてくれる季節。
この時期になると決まって、小さなガレージの扉を潜り抜ける。お世辞にも清潔感があるとは言えない薄暗いガレージの奥から、ロリおばさんの「ハーイ!ちょっと待って!」という声と、左後足の短い老犬チワワの甲高い吼え声が一緒になって私を迎えてくれる。
この店ときたら、営業日も定休日も決まっていなくて、昨日、来たらお休みだ