美窪たえ|おとな料理制作室

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美窪たえ|おとな料理制作室

料理する人、食べる人。J.S.A.認定ソムリエ / SAKE DIPLOMA OLからバーテンダー・日本料理人・フレンチコックを経て料理家 / フードプロデューサー。家庭料理や自炊に生かせるレシピやアイデア、料理への思いなど綴っています。info@otonaryouri.com

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    食べたい時が作る時。気負いのない、小さなレシピやアイディアを集めていきます。

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  • 紙で包んで鶏肉のうま味を凝縮【ペーパーチキン】|…
  • 【おとなの豚汁】出汁を使わず炒め野菜と豚肉の旨味…
  • 【赤ワインソースでおとなっぽく】お家でふっくらジ…
  • ごはんがススム!絶品食感【木須肉 /ムーシーロー…

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小料理暮らし|1.牡蠣めし

肌寒さを覚える頃から出回り始める牡蠣は貝類の中でも特に季節を感じさせてくれる食材の一つです。その味わいを余すところなく生かし切る「牡蠣めし」は牡蠣と米を同時に炊き込まず、牡蠣の煮汁で炊いたごはんに身を戻して蒸らして仕上げるのが、ふっくらおいしく作るコツ。炊き上がるまでの湯気の香りから存分に愉しんでください。 牡蠣めしの材料(2合分) ⒈牡蠣を洗います。 ボウルに水(200cc程度)と塩を入れて溶かし、牡蠣を入れ、ぐるぐるとかき混ぜて洗います。汚れた塩水を捨て、その後は真水

    • 二人のためのレシピ|8.きのこのオムレツ

      卵を混ぜる音、バターの香り。 いつかの旅先でのホテルの朝食を思い出し、こみ上げる懐かしさや流れた月日への憂いそれらを全てとじ込めて、日常のひと時を豊かなものにしてくれる黄金の組み合わせではないでしょうか。 背筋の伸びたコックさんが、フライパンの柄をトントンと叩きながらリズミカルにオムレツを返す手際の良さには憧れますが、たとえそれができなくても、卵とバターさえあれば心配なし。そこへ季節の具材をたっぷり加えたなら、朝食ばかりでなくディナーにも十分なボリューミーでおいしいオムレツ

      • あの頃、のレシピ|トムヤムクン

        20代の頃よく遊んだ池袋は昔からアジア系の飲食店が多い土地柄で、当時世間で巻き起こっていたエスニックブームやパクチー人気とは無関係に、タイ料理やベトナム料理屋に通い、台湾料理の店で香菜の小皿をつまんで飲んだりしたものだった。 私にとって最初の料理の師である料亭修行時代の親方は、若い時分にアジア各国のホテルの日本食レストランで働いたという少し変わった経歴の持ち主で、現地で覚えた名物料理をまかないで時々作ってくれた。 仕事が早く引けたある日、作務衣姿に下駄履きの親方に連れられて

        • 二人のためのレシピ|7.真鯛のセビーチェ

          強烈な紫外線と暑さは肌に体に堪えるけれど、同時にキリッと酸味のきいたお料理がとてつもなくおいしく感じられるようになってきます。 レモンの爽やかな酸味をきかせた魚介のマリネ「セビーチェ」は、オイルを使わないためすっきりと軽く、蒸し暑い日にも食欲が湧く味わい。私は酸味が大好物なのでレモンをかなりきかせて作りますが、人によっては全体の酸味は少し控えて別にカットレモンを添え、食べるときに好みで調節するのがよいでしょう。 美食の国として注目の集まる南米ペルーで国民食と言われるほど大

        小料理暮らし|1.牡蠣めし

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          あの頃、のレシピ|スープスパゲティ

          イタリア料理が「イタメシ」と呼ばれていた時代。まだ若く、大人が集うようなレストランにはとても行けなかった私にとって、本と雑誌がイタメシとの貴重な接点だった。 人生で初めて買った料理本は加藤美由紀さんの『イタリア料理が好き』。1993年出版とあるから「30年…!」と流れた年月に驚きつつも時々開いて読むと、料理と器、構成までその全てに行き渡るお洒落さに、10代で初めてページをめくった時のワクワク感が少しも色褪せることなく蘇る。 本場イタリア帰りのスターシェフ達によって、スパゲ

          あの頃、のレシピ|スープスパゲティ

          二人のためのレシピ|6.自家製ツナのニース風サラダ

          地中海沿岸、南仏のリゾート地、コート・ダジュール。「紺碧海岸」と訳されるエリアに位置する観光都市ニースの名を冠した「ニース風サラダ」は、日本のビストロやレストランでも定番となっている、フランスのご馳走サラダです。 実際にニースで楽しまれているサラダ、要するに“風”ではない本場の「ニースのサラダ」は、ごくシンプルな生野菜が中心のサラダだと聞きます。 一方日本でよく知られているスタイルは、ツナや茹でたじゃがいもなど食べごたえのある具材と、オリーブ、トマトといった温暖な土地が育

          二人のためのレシピ|6.自家製ツナのニース風サラダ

          二人のためのレシピ|5.ステーキピラフとレモンバター

          洋風炊き込みごはんの「ピラフ」は、洋食店や喫茶店で今も根強く支持されている人気の定番メニュー。 西洋料理としてのピラフはメイン料理の「付け合せ」の位置付けですが、日本ではもちろんごはんが主役。シンプルなおいしさのピラフとその上にどんと厚めのステーキをのせた「ステーキピラフ」は、わんぱくな見た目にまず心が躍り、人によってはノスタルジーを覚える、性別年代を問わず愉しめる一品です。 ステーキに添えるレモンバターは今でもステーキ専門店や洋食屋さんで見ることがありますが、ひと頃はフ

          二人のためのレシピ|5.ステーキピラフとレモンバター

          二人のためのレシピ|4.パスタ・エ・ファジョーリ(パスタと豆の煮込み)

          かつて都市を基本に小さな国家を形成していた都市国家の歴史を持つイタリアでは、今も郷土意識が大変強く、日本でイタリア料理として知られているメニューの数々もその一つ一つはあくまで郷土料理であり、「イタリアにイタリア料理はない」と言われることがあります。 そんなイタリアにあって広く全土で親しまれているお料理の一つが、豆とパスタの煮込み「パスタ・エ・ファジョーリ(パスタと豆)」です。 イタリアの料理と聞くとトマト味を連想する方が多いかもしれませんが、今回ご紹介するのは、塩こしょう

          二人のためのレシピ|4.パスタ・エ・ファジョーリ(パスタと豆の煮込み)

          二人のためのレシピ|3.エスカルゴ風ベビーホタテ

          今ではご存知の方も多くなってきた「エスカルゴ」。なかでも有名なエスカルゴ料理、エスカルゴ・ア・ラ・ブルギニョン(エスカルゴのブルゴーニュ風)の一番のご馳走は、何と言ってもあの緑色のバターの贅沢な味わい、たっぷりのパセリとにんにくを使った「ブルギニョン・バター」のおいしさだと思っています。 本場フランスでも高級食材であるエスカルゴを日本で手に入れるのはなかなか難しいことですが、味付けに使う緑の合わせバターの材料は日常使いのスーパーで買えますし、エスカルゴ以外と組み合わせてもと

          二人のためのレシピ|3.エスカルゴ風ベビーホタテ

          二人のためのレシピ|2.アップルサイダー・ドーナツ

          12月になると思い出すのが、アメリカンデリでコックをしていた頃の嵐のような忙しさと、店内に漂っていたホット・アップルサイダーの甘い香り。 アップルサイダーとはいわゆるりんごジュースのことで、秋に収穫したりんごを絞った無濾過ジュースをアメリカでは「サイダー」と呼び、それを温めて楽しむ「ホット・アップルサイダー」はニューヨークのホリデーシーズンを彩る風物詩のひとつです。 そのアップルサイダーのおいしさを存分に堪能できるのが「アップルサイダー・ドーナツ」です。ドーナツ生地にりん

          二人のためのレシピ|2.アップルサイダー・ドーナツ

          冬はやっぱり鍋! 「エスビー食品公式note」にて、五香粉とたっぷりきのこの旨味が決め手の異国情緒漂う[おとな鍋]をご紹介いただきました。ぜひご覧ください↓ 「きのこの旨味がじゅわ〜と溶け込む。五香粉が香るアジアン・スパイス鍋」 https://note.sbfoods.co.jp/n/n9dfdb4c0747c

          冬はやっぱり鍋! 「エスビー食品公式note」にて、五香粉とたっぷりきのこの旨味が決め手の異国情緒漂う[おとな鍋]をご紹介いただきました。ぜひご覧ください↓ 「きのこの旨味がじゅわ〜と溶け込む。五香粉が香るアジアン・スパイス鍋」 https://note.sbfoods.co.jp/n/n9dfdb4c0747c

          二人のためのレシピ|1.グラタン・ドフィノワ

          日毎に秋が深まり気温が下がってくると、やはり温かい料理が恋しくなります。じゃがいもと生クリーム、牛乳で作る「グラタン・ドフィノワ 」は、材料も作り方もシンプルな、温もりのあるおいしいお料理です。 フレンチのお店では肉料理の付け合わせとして添えられてくることが多く、私自身もレストランで働いていた頃毎日のように焼いた思い出の一品でもあります。一日中オーブンがつけっ放しのレストランの厨房では、オーブンに入れて1時間近くかけて焼き上げるお料理ですが、家で作るならもう少し手軽に、鍋で

          二人のためのレシピ|1.グラタン・ドフィノワ

          お麩とカニカマのいろどり南蛮漬け

          乾物の中でも『お麩』は、扱いやすく手頃で便利でおいしくて特にお気に入り。日本では古くから貴重なたんぱく源の一つとして食されてきた伝統的な食材であり、私もこどもの頃から主に味噌汁の実としてよく食べてきた馴染み深い食べ物だけれど、沖縄の“フーチャンプルー”や、山形の“お麩の唐揚げ”、宮城の“油麩丼”など、全国各地にある“お麩がメイン”の料理を知るにつれ、益々その魅力にはまりこんでいる。植物由来の食品である点も、現代の空気にとても合っていると思う。 1年の延期を経て昨年開催された

          お麩とカニカマのいろどり南蛮漬け

          炒り直して益々おいしい【辛味ピーナツ】鍋に[油少々.鷹の爪.皮付き落花生(無塩)]を入れ、弱火で色が一段濃くなるまで揺すりながら炒り軽く塩。皮が焦げやすいので目を離さず1~2分の辛抱。ジャコを一緒に炒るのも美味。冷めて初めてカリッとなる。豆は食べ出すと止まらないけど気分は健康的。

          炒り直して益々おいしい【辛味ピーナツ】鍋に[油少々.鷹の爪.皮付き落花生(無塩)]を入れ、弱火で色が一段濃くなるまで揺すりながら炒り軽く塩。皮が焦げやすいので目を離さず1~2分の辛抱。ジャコを一緒に炒るのも美味。冷めて初めてカリッとなる。豆は食べ出すと止まらないけど気分は健康的。

          焦げた味噌の香ばしさがたまらない【大葉味噌の焼おにぎり】味噌に[ごま油・みりん.各少々]を加え少しゆるめてから刻んだ大葉を混ぜ込み、白おにぎりに塗って味噌が軽く焦げるまで焼く。グリル/トースター/クッキングシートを敷いたフライパンでも。具沢山の汁物と並べたらお腹一杯もうご馳走。

          焦げた味噌の香ばしさがたまらない【大葉味噌の焼おにぎり】味噌に[ごま油・みりん.各少々]を加え少しゆるめてから刻んだ大葉を混ぜ込み、白おにぎりに塗って味噌が軽く焦げるまで焼く。グリル/トースター/クッキングシートを敷いたフライパンでも。具沢山の汁物と並べたらお腹一杯もうご馳走。

          生からゆっくり一度揚げ【ほくほくフライドポテト】じゃが芋は皮をむき1.5cm角棒状に、さっと洗い紙で水気を取り、やっと浸る油とフライパンに入れてから弱火で泡が出るまで触らずそのまま6~7分、ざっと裏返して2~3分、箸先の乾いた感触が揚げ上がりの合図。塩/マヨ/カレー粉/チリで◎

          生からゆっくり一度揚げ【ほくほくフライドポテト】じゃが芋は皮をむき1.5cm角棒状に、さっと洗い紙で水気を取り、やっと浸る油とフライパンに入れてから弱火で泡が出るまで触らずそのまま6~7分、ざっと裏返して2~3分、箸先の乾いた感触が揚げ上がりの合図。塩/マヨ/カレー粉/チリで◎