小料理暮らし|4.梅角煮
春が訪れ、服装も日々の食事も軽やかさを欲する季節。
梅干しを使った淡い色合いの角煮は、見た目にも味わいにも品があり、長時間の下茹でをしなくても梅の風味で豚バラ肉がさっぱり煮上がるので、作りやすさの点でもおすすめしたい一品です。
梅角煮の材料(2人前)
⒈お肉の表面を焼きます。
豚バラ肉のブロックは3cm厚さに切ります。フライパンにサラダ油をごく薄く引いて中火にかけ、脂身から焼き始めます。脂が溶け出して焼き色がついてきたら面を変え、全面に軽く焼き色をつけます。
⒉お肉を煮ます。
梅干しは梅肉と種に分けます。
鍋に梅干しの種、出汁昆布、酒、水、焼いた豚肉を入れて中火にかけ、クッキングシート(またはアルミホイル)で落とし蓋をして、鍋の蓋を閉めて45〜60分煮ます。途中、沸いてきたら弱火にしてください。
⒊味付けをしてさらに煮ます。
薄口醤油、みりんを加え、さらに15〜20分煮込みます。
梅肉を包丁で叩き、少量のみりん(小さじ1/2目安)で柔らかさを整えます。
⒋できあがりです。
お肉を器に盛り付け、梅肉を添えてできあがりです。青ネギの刻みや貝割れなどを添えると、いっそう爽やかに食べられます。
notes
✓ お肉の焼き始めは、切ったお肉を元のようにまとめると、脂身が焼きやすくなります。煮る前に焼くことで、かなり脂を落とすことができ、また焼き色の香ばしさが煮汁に溶けて旨味となるため、シンプルな味付けでも十分に深みのあるおいしさになります。
✓ 可能であれば、煮込んだ後は一晩おいて(気温が高い時期は冷めたら冷蔵庫で)、冷えて固まった脂を取り除くと、よりすっきりとした仕上がりになります。
こってり甘辛の角煮も良いけれど、色合いも味わいも少し上品な煮込みも、静かなおいしさに箸が進みます。
お肉を焼いた時に出る脂は、野菜炒めなどに使うとコクが出ておいしく使えます。また、ほんのり梅風味の煮汁もうどんや煮麺などにすると、最後までおいしく食べきれます。塊肉は少し料理に時間がかかりますが、いくつもの楽しみが一度にできるので、良しとします。
それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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