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大学教員H.O.K
2023年1月14日 13:51
本書は,「伝える力」を世界で一番簡単に習得できることを目指したスキル本だ。内容は小難しいものではなく,題材が日常的なことなだけにイメージもしやすく読みやすい。自分がなるほどと思った要点を簡単にまとめると,以下の通りだ。プレゼンの目的は伝えることではなく,相手を動かすことにある。相手の頭の中に,自分が伝えたいことの骨組みや中身を移植する。頑張ったことは話さない。それはただのエゴ。
2022年12月7日 21:51
「スマホ脳」の著者であるアンデシュ・ハンセンが,著書「一流の頭脳」を加筆・再編集したものが「運動脳」であり,2022年8月に刊行された。この本を一言でいうと「有酸素運動は脳にとって良いことだらけなので,皆さんとにかく運動しましょう」というものだ。それだけといえばそれだけのことを,366ページに渡って膨大なエビデンスと共に説明した説得力の高いものになっている。少しくどい内容でもあるので,
2022年10月16日 14:23
80歳まで生きるとして,私たちの人生はたった4000週間しかない。そんな短い人生をどのように捉えて生きるべきかについて書かれたのが,「限りある時間の使い方」だ。忙しない日々を生き抜くために,仕事の効率化やタスク管理に興味を持っている人は多いと思う。また,今の自分に満足しておらず,将来的にはもっとマシな自分になりたいと自己研鑽に時間をかけている人も多いだろう。本書は,自分も含めた「何
2022年10月16日 09:28
サピエンス全史は,イスラエル出身の歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書で,ビジネス書大賞2017の大賞に輝いている。自分は理系だが世界史に興味があり,特に,中世から近代にかけて宗教が科学の発展に与えた影響について関心がある。サピエンス全史は人類の起源から現代までを描いた本で,上下巻合わせると全20章,658ページもある。読み進めているうちは「なるほど」と思うことばかりなのだが,なに
2022年8月16日 17:31
最近,学生指導へのヒントを探すために,教育論やコーチング論に関する書籍を意識的に読むようにしている。先日,高松商業高校の野球部で監督を務めている長尾健司先生が書かれた「導く力 自走する集団作り」を読んだ。今年の7月に発売されたばかりの本で,本の発売後に高松商業は今夏の甲子園への出場権を得た。高松商業についてもしかしたら長年の高校野球ファンや自分のような四国出身の人間しか知らないのかもし
2022年6月19日 16:57
認知科学者の苫米地英人さんが書いた「”頭のゴミ”を捨てれば,脳は一瞬で目覚める!」という本を読んだ。頭の中のゴチャゴチャ感やイマイチ集中できない原因は全て頭の中のゴミにあるとして,ゴミの捨て方を7つのステップで紹介している。読んでいて納得することは多かったが,「正直それはわかってるんだけどなぁ」という内容が多く,いざ実践するのは難しく感じる印象の本だった。しかし,最後の8章に書かれた「
2022年6月16日 21:37
「スマホ脳」はスウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセン先生が書いた本で,「2021年に最も売れた」ベストセラーとなった。スマホなどの電子端末が脳に与える悪影響などについて,脳科学の観点から実験的な結果を基に分かりやすく書かれている。中でも印象的だったのが,スマホと集中力に関する話だ。サイレントモードでは意味がない人は複数の作業を同時にする時(マルチタスク),集中力や記憶力が低下すると
2022年2月1日 21:45
この記事は「頭をからっぽにするレッスン」という本を基に,自分が約1年間取り組んでいることや,それについて感じたことについて書いたものだ。ビル・ゲイツも推薦している有名な本なので,マインドフルネスに興味がある人は是非読んでみてほしい。マインドフルネス先ず,マインドフルネスは瞑想によって悟りを開くといった宗教的なものではない。自分の心を落ち着かすための非常に現実的な考え方のことである。
2022年5月22日 12:46
森岡毅さんは日本屈指のマーケターと呼ばれており,一時経営危機に陥っていたユニバーサルスタジオジャパン(USJ)を再建させた実績で有名だ。マーケターとして外資系企業に就職し,USJを再建させ,今ではマーケティングノウハウを教える企業を経営している。そんな豊富な経験を基に多数の書籍を書いているが,その中でも特に「苦しかったときの話をしようか」という本は素晴らしく,読書で久しぶりに感動を覚えた。