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読書エッセイ📚

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これまで自分が読んできた本の感想。 自分の想いや経験をまじえながら。
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2022年3月の記事一覧

テト馬車/千葉省三

テト馬車/千葉省三

積読本📚の中から、千葉省三さんの
「テト馬車」を拝読📖しました。
(2022,3,29 読了)

本書は、だいぶ前にどこかのご自由にお持ちくださいコーナーにあったのをいただいてきたものです。
私は千葉省三さんという方を知らなかったのですが、調べてみると教科書にも載っていたことがある「チックとタック」の著者なんだとか。
記憶の片隅にこのタイトルがあるような気がします。
更に編集者として金子みすゞ

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図書室のキリギリス/竹内真

図書室のキリギリス/竹内真

読友さんにいただいた竹内真さんの
「図書室のキリギリス」を拝読📖しました。
(2022,3,28 読了)

竹内真さんの作品は、本作が初読。
離婚を機に学校司書として働くことになった主人公の物語です。
主人公に秘密があったり、本にまつわる謎を読み解いていったり、たくさんのワクワクが詰まった作品でした。

思春期の子たちが本を通して大人の階段を登っていく様子がなんとも微笑ましい。
また、読書会のシ

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かもめ食堂/群ようこ

かもめ食堂/群ようこ

積読本📚の中から、群ようこさんの
「かもめ食堂」を拝読📖しました。
(2022,3,25 読了)

先に映画を視聴して、とても素敵なお話だったので原作も拝読しようと購入しました。

という夢を叶えるためにフィンランドのヘルシンキで「かもめ食堂」を始めた主人公のサチエと、その周りに集まってくるユニークな人々のなにげない日常を描いた物語です。

主人公のサチエは父の影響もあり、一本筋の通った性格。

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新訳 覚悟の磨き方/吉田松陰、池田貴将(編訳)

新訳 覚悟の磨き方/吉田松陰、池田貴将(編訳)

積読本📚の中から、
「新訳 覚悟の磨き方」を拝読📖しました。
(2022,3,25 読了)

吉田松陰の残した言葉を現代語で訳しまとめた1冊。
私は、これまでほとんど歴史に興味がなく不勉強のため吉田松陰のことも詳しくは知りませんでしたが…。
日本のために、人々の幸せのために大変尽力された方なのですね。
そのような方の言葉はとても力強く、自分の人生を生きる覚悟とはなんぞやということをバシッと突き

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卍/谷崎潤一郎

卍/谷崎潤一郎

積読本📚の中から、谷崎潤一郎さんの「卍」を拝読📖しました。
(2022,3,22 読了)

以前、AI選書というサービスを利用した際にオススメされた作品の一つです。
谷崎潤一郎さんの著書は本作が初。

主人公の園子が、先生に自身の異常な体験を告白していく形式で物語が描かれています。
今はもうあまり使われないであろうコテコテの関西弁の語り口調に、始めは慣れずとても読みにくかったです。
そして、ど

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食物語-フードストーリー-/野地秩嘉

食物語-フードストーリー-/野地秩嘉

積読本📚の中から、野地秩嘉さんの
「食物語-フードストーリー-」を拝読📖しました。
(2022,3,21 読了)

飲食業にかかわる14人の物語を収録したノンフィクション集。
野地秩嘉さんの著書で毎回一流の仕事というものに触れる度に、気持ちがピシッと引き締まるように感じます。

本書に描かれた物語はノンフィクションなのですが、まるで小説を拝読しているような気分にもなります。
生身の人間の生き様

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今日の人生2 世界がどんなに変わっても/益田ミリ

今日の人生2 世界がどんなに変わっても/益田ミリ

ブックスキューブリック箱崎店で購入した、益田ミリさんのコミックエッセイ
「今日の人生2 世界がどんなに変わっても」を拝読📖しました。
(2022,3,20 読了)

ブックスキューブリック箱崎店で、益田ミリさんの
「今日の人生シリーズ原画展」が開催されていたので行ってまいりました。

箱崎店は初訪。
原画展が行われているのは、2階のカフェの一角。
小さな規模ではあるけれど、益田ミリさん直筆の原画

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食堂かたつむり/小川糸

食堂かたつむり/小川糸

母棚の中から、小川糸さんの小説
「食堂かたつむり」を拝読📖しました。
(2022,3,17 読了)

こちらは先に映画を視聴していて、良い作品だと思いつつ少し引っかかるところがあったので原作にはなかなか手を出せずにいたのですが、今回読友さんにオススメした手前自分も拝読しておこうと思い意を決して手に取りました。

ある日突然同棲していた恋人にほとんどのものを持ち逃げされ、唯一残された代々受け継がれ

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メリーゴーランド/荻原浩

メリーゴーランド/荻原浩

積読本📚の中から荻原浩さんのお仕事小説、
「メリーゴーランド」を拝読📖しました。
(2022,3,16 読了)

過労死続出の会社を辞め地元に戻って地方公務員となった主人公が、巨額の赤字を抱えたテーマパークを再建していく物語。
テーマも主人公も地味なのですが、だからこそやけにリアルに感じたお話でした。

読み始めはあまり興味を引かれるようなこともなく、読み進めるのに苦労しましたが、中盤辺りから

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ばんば憑き/宮部みゆき

ばんば憑き/宮部みゆき

積読本📚の中から、宮部みゆきさんの短編集
「ばんば憑き」を拝読📖しました。
(2022,3,13 読了)

宮部みゆきさんは本作が初読。
江戸を舞台にした怪奇小説短編集です。
怪奇小説とはいってもおどろおどろしい感じではなく、人間の悪しき心、哀しみ、純真な幼心などが散りばめられており、所々で涙を誘ったり、温かい気持ちになれたり。
どの物語も大きな波はないけれど、静かに惹き込まれていきました。

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おくすり晩酌/大友育美

おくすり晩酌/大友育美

大友育美さんの
「おくすり晩酌」を拝読📖しました。
(2022,3,11 読了)

本書は読友さんがおすすめしてくださった本です。
体や心の状態別に効果的なお酒とおつまみのレシピ集。
「薬膳」というと難しそうに感じますが、本書に載っているものはお家にあるようなお馴染みの食材でパパっと作れるものばかり。
本書はなかなか活躍してくれそうな予感ですょ。

さて、読友さんに本書を教えていただきぜひ購入し

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かなしみのまち、小さな祈り、机をステージに/紡木たく

かなしみのまち、小さな祈り、机をステージに/紡木たく

紡木たくさんの文庫版コミック
「かなしみのまち」「小さな祈り」「机をステージに」を拝読📖しました。
(2022,3,10 読了)

たまたま図書館で見つけた「マイガーデナー」を拝読してこれは買って手元に置いとこうと思い探していたら。。。
紡木たく作品の文庫版がセットで売られていたので思わずポチッ。

「マイガーデナー」以外は20年以上前に全作品拝読しているはずなのですが、すっかり忘れてしまってい

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ことばのかたち/おーなり由子

ことばのかたち/おーなり由子

妹がプレゼント🎁してくれた、おーなり由子さんの絵本
「ことばのかたち」を拝読📖しました。
(2022,3,10)

ことばの先にある相手へのことばの伝わり方をイメージできているかと、問われるような絵本。
おーなり由子さんの著書は、大体言葉は少ないですが胸がチクッとなる気付きがあり反省し、優しく諭されていく感じ。

自分に疑問を持ち問うこと、自分の言動の先にあるものをイメージすることの大切さが身

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卵を買いに/小川糸

卵を買いに/小川糸

オプチャの3月課題本2冊目、小川糸さんのエッセイ
「卵を買いに」を拝読📖しました。
(2022,3,10 読了)

小川糸さんのエッセイなら母棚にあるかなと思っていたら本書はなかったので購入しました。
取材で初訪したラトビアの話や日常を綴ったエッセイ。
ラトビアとは、リトアニアとエストニアの間に位置し、ロシアとも隣接しているバルト海に面した国です。ソ連に占領されていた時代もありました。

小川糸

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