マスブチミナコ

フッ軽すっ転び芸術家🏄‍♀️カオスを愛する多言語話者🧠Autistic

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記事一覧

毎日違う自分と、毎日違う関わりを

先週金曜日から、普段の制作環境に変化があった。機材トラブルだ。動揺している。金曜日はその中で文章を書こうとしたものの、できなかった。文字を書くことはできてもちっ…

10

表現のための、たったひとつの水脈

毎日書かなくたっていいのだ。でもいいリズムだから、このまま書いてみよう。午前中に家事や用事を済ませてほっと落ち着いたタイミングでキーを叩き始める時間が最近とても…

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戻らなくていいんだよ

バタバタしていたら、コーヒーがぬるくなってしまった。 よく自分でも言うのだけど「バタバタしていて」って不思議な言い回しだ。すごく抽象的で、何か言っているようでち…

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作りたくない時をゆるす

「さあ、今日は自分の中からどんなものが出てくるんだろう?」 こんな風にワクワクしながら1日を始めることができるようになってきた。この文章の行き先も決めずに、とにか…

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noteのプロフィールを最近の状況にあわせてみました👏ご覧いただけたらうれしいです!最近また更新熱が上がってるので、続けていきたいと思います。いつもありがとうございます。
https://note.com/masco/n/n66e8736e7ad9?sub_rt=share_pw

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【自分の文化を取り戻す】 - こんなにも豊かに似ていない世界で

玉ねぎのヘタを切り落としたら、断面が生き物の目のように見えて驚いた。睨まれている。まるで「おまえはイマココに生きているのか?」と問われたようだ。 しばらく体調不…

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自分の文化を取り戻す - 自分自身の編集

珍しく、人としっかり対面する土日を経て、頭の中に溜まっていた思考を少しずつ指先まで運ぶ。 指先からキーボードへ、そして日本語のフォーマットに納めていく。 この一…

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自分の文化を取り戻す - 土になって手で考える

坂口恭平著「土になる」を読んだ。 「生き延びるための事務」を読んでから著者に興味を持って図書館で借りた本だ。夏休みのこの時期に読めてよかった。 わたし自身、著者…

6

猫と読書

朝風呂でさっぱりした身体を布団に横たえると、猫が左腕に頭を預けてきた。 わたしから見る視界、猫の後頭部。 黒と白の模様。 わたしの腕で盛り上がる猫の頬のあたりは毛…

12

おばあちゃんの打ち水

ぱしゃ、ぱしゃと音がして、すずしい風の感触がする。 網戸から少しだけ家の外の音もする。 そうして、世界がとっくに朝を迎えているということにやっと追いつく。 ああ、…

12

自分の文化を取り戻す - 頭痛

頭痛で寝込んでいる。 夏は暑すぎるし、やたら雷が鳴ったりどしゃぶりの雨が降ったりもするし、わたしの乱れやすい自律神経には厳しかったのだろう。 でも、元気に過ごせた…

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自分の文化を取り戻す - 蝶を見つけて文章に

小説を2冊買った。 レジの列に並びながらこの記事の作成ボタンを押す。 いつも文章を書く時はこんな感じで、わたしは何かと何かのはざまにいる。 言葉が逃げてしまわないよ…

12

凸に頭をあずけてやすみたい

夏が始まった、暑い。 ネックリング?を買った、暑い。 暑い時間帯を避けようとしてみるも、暑い。 最近、仲間内で「とにかくやってみようぜ!」ムーブメントが沸き起こっ…

15

感覚過敏とASDをアートといっしょに歩く

今日、外は眩しいんだろうか? 窓からカーテンを少し避けて外を見る。 太陽の光に思わず目を細め、サングラスを入れたかわいいケースがカバンの中に入っていることを確認…

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言葉のおくすり

日曜日の夜。 少しずつ「今日を店じまい」していく。 洗い物をしながら、今日飲んだり食べたりした楽しい時間をもう一度思い起こす。楽しかったな。 今日は「あなたはかな…

10

4.29

注意を払うべきことを減らすと、普段より考えが「今、ここ」にとどまっていることを感じる。 本当は体が捉えていたはずの感覚信号を、脳がどんどん伝えてくる。 今日は歩い…

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毎日違う自分と、毎日違う関わりを

毎日違う自分と、毎日違う関わりを

先週金曜日から、普段の制作環境に変化があった。機材トラブルだ。動揺している。金曜日はその中で文章を書こうとしたものの、できなかった。文字を書くことはできてもちっともまとまらないし、発想が浮かばない。

そんなことを思い出しながら今も少し緊張する。今日は書けるだろうか?とポメラに向かっていたら、上の階の足音が響いてくる。更にまたどこからともなく、何かを叩いている音?が聞こえてくる。どこかで工事をして

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表現のための、たったひとつの水脈

表現のための、たったひとつの水脈

毎日書かなくたっていいのだ。でもいいリズムだから、このまま書いてみよう。午前中に家事や用事を済ませてほっと落ち着いたタイミングでキーを叩き始める時間が最近とても好きだ。

何かの「好き」は、すごく根源的なところにあるような気がする。「キーを叩く感触が好き」「紙とペンの擦れる音が好き」みたいな、動作だったり、現象だったりするところ。たとえばスマホでも文章を書くことはあるけれど、物理キーボードを使って

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戻らなくていいんだよ

戻らなくていいんだよ

バタバタしていたら、コーヒーがぬるくなってしまった。

よく自分でも言うのだけど「バタバタしていて」って不思議な言い回しだ。すごく抽象的で、何か言っているようでちっとも具体的なことを言っていない言葉だと思う。でも「バタバタしててすみません」に対して「バタバタしてたんですね」って受け止めることができると嬉しい。これが「やさしさ」なのかもしれないと思う。

自分自身は言葉の裏を探ろうとしすぎてしまうこ

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作りたくない時をゆるす

作りたくない時をゆるす

「さあ、今日は自分の中からどんなものが出てくるんだろう?」
こんな風にワクワクしながら1日を始めることができるようになってきた。この文章の行き先も決めずに、とにかく書き始める。何冊か続けて読んだ、坂口恭平さんの本にずいぶん影響を受けている。

8月末、今年15回目のフランス語レッスンを終えたので、フランス人の先生に「励みになるからコメントを書いて欲しい」とお願いした。そのコメントが嬉しくて嬉しくて

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【自分の文化を取り戻す】 - こんなにも豊かに似ていない世界で

【自分の文化を取り戻す】 - こんなにも豊かに似ていない世界で

玉ねぎのヘタを切り落としたら、断面が生き物の目のように見えて驚いた。睨まれている。まるで「おまえはイマココに生きているのか?」と問われたようだ。

しばらく体調不良でキッチンに立つことができなかった。少し落ち込みつつ、野菜室にたまっている野菜を切って冷凍していく。目の前の野菜がどんな様子か見ていると、同じように「玉ねぎ」とラベルが貼られるものだって様子が全く違うことに気づく。普段「人と人とは違う」

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自分の文化を取り戻す - 自分自身の編集

自分の文化を取り戻す - 自分自身の編集

珍しく、人としっかり対面する土日を経て、頭の中に溜まっていた思考を少しずつ指先まで運ぶ。
指先からキーボードへ、そして日本語のフォーマットに納めていく。

この一連の流れは、日常の営みに似ている。
乾燥機に仕上がった洗濯物をそれぞれ合う形に畳んで、属する場所に適した形で収納していく、そんな感じだ。
思考は適切に納めたほうがいい。
わたしの思考そのものは日本語ではないし、ましてや他の言語でもない。わ

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自分の文化を取り戻す - 土になって手で考える

自分の文化を取り戻す - 土になって手で考える

坂口恭平著「土になる」を読んだ。

「生き延びるための事務」を読んでから著者に興味を持って図書館で借りた本だ。夏休みのこの時期に読めてよかった。

わたし自身、著者のように、絵も描けば文章も書き音楽もするような人間なので、いろいろと励まされ心を一緒に動かしながらの本の旅になった。

手で身体でものを考える習慣を取り戻そうとしていて、その考えともすごくリンクする。
最近、日々書くバレットジャーナルも

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猫と読書

猫と読書

朝風呂でさっぱりした身体を布団に横たえると、猫が左腕に頭を預けてきた。
わたしから見る視界、猫の後頭部。
黒と白の模様。
わたしの腕で盛り上がる猫の頬のあたりは毛が黒く、すこし茶色も混ざっている。
重みはほとんど感じない。
Tシャツの袖口の近くに乗せた猫の頬が、ほんのり温かい。

猫がいると左腕が動かせない。
本が読めない。
仕方なしに、本を左腕の方に持って行って開く。
畑仕事について書かれている

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おばあちゃんの打ち水

おばあちゃんの打ち水

ぱしゃ、ぱしゃと音がして、すずしい風の感触がする。
網戸から少しだけ家の外の音もする。
そうして、世界がとっくに朝を迎えているということにやっと追いつく。

ああ、朝か。ねむたい。

おばあちゃんが打ち水をする背中を視界に入れようと思うも、まぶたが重くてかなわない。
ぱしゃ、ぱしゃ、と鋭い音が耳だけに届く。
わたしの体は相変わらず眠ったままだ。

水は冷たいんだろうな。
もし水をかけられたら、きっ

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自分の文化を取り戻す - 頭痛

自分の文化を取り戻す - 頭痛

頭痛で寝込んでいる。
夏は暑すぎるし、やたら雷が鳴ったりどしゃぶりの雨が降ったりもするし、わたしの乱れやすい自律神経には厳しかったのだろう。
でも、元気に過ごせた日が多かったのでつらくなってしまって、しくしく泣きながら書いている。

わたしの頭痛は感覚刺激もとてもよく受け取るので、こういう時はおそるおそる過ごす。
ちょっとした音にもピリピリしてしまって、ヒステリックになってしまう自分にもつらくなっ

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自分の文化を取り戻す - 蝶を見つけて文章に

自分の文化を取り戻す - 蝶を見つけて文章に

小説を2冊買った。
レジの列に並びながらこの記事の作成ボタンを押す。
いつも文章を書く時はこんな感じで、わたしは何かと何かのはざまにいる。
言葉が逃げてしまわないように、急いで、でも確実に文字を入力していく。

蝶を捕まえるみたいだな、と思う。
あるいは野良猫に触ろうとした時にも似ていて、文章を書く時、息を潜めて忍び足になる。

文章がしばらくそこを動かないだろう、と目処が立ったのでマックシェイク

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凸に頭をあずけてやすみたい

凸に頭をあずけてやすみたい

夏が始まった、暑い。
ネックリング?を買った、暑い。
暑い時間帯を避けようとしてみるも、暑い。

最近、仲間内で「とにかくやってみようぜ!」ムーブメントが沸き起こっており、いつも腰が重くなるあれこれをやるにも肩の力を抜こうとしている。なぜ「やらなきゃ」と思い込みすぎてしまうんだろう?好きでやりたいことはそのままやってしまえばいい、と分かりながら繰り返しこのループに陥る。

思い込みが強くなると全身

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感覚過敏とASDをアートといっしょに歩く

感覚過敏とASDをアートといっしょに歩く

今日、外は眩しいんだろうか?

窓からカーテンを少し避けて外を見る。
太陽の光に思わず目を細め、サングラスを入れたかわいいケースがカバンの中に入っていることを確認して、小さく息を吐く。

今日も元気に過ごせたらいいなあ。

今まで断片的になってしまっていた自分の感覚の話を、できるだけ言葉にして今の記録として文章にしておこうと、この記事を書いた。30代後半で発達障害の診断に辿り着いた一人の女性の話だ

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言葉のおくすり

言葉のおくすり

日曜日の夜。
少しずつ「今日を店じまい」していく。
洗い物をしながら、今日飲んだり食べたりした楽しい時間をもう一度思い起こす。楽しかったな。

今日は「あなたはかなり慎重に、精密にいつも言語化してるよね」って嬉しい言葉を言ってもらってしまった。
嬉しい、うきうき。
また見返したい言葉に出会ったりもらったりすると、わたしはスクショも撮って保存するし、ノートにも書き写す。
言葉が大好きなのだ。

大好

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4.29

4.29

注意を払うべきことを減らすと、普段より考えが「今、ここ」にとどまっていることを感じる。
本当は体が捉えていたはずの感覚信号を、脳がどんどん伝えてくる。
今日は歩いていて「風って、指の間でくるくる回ってるんだな」とはじめて思った。
そうして目の前の刺激ひとつひとつに等しく注意を払うと、感覚過敏は起こりにくくなる気がするので面白い。

最近また少しカメラを触っているのだけど、カメラのボディとレンズのぶ

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