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うらぼんに #2000字のホラー
高い肉を食べ、ここに来た。こんな時でもおいしい肉を食べたくなるのが不思議だったけど、まあ最後だから良しとしよう。
柵を乗り越えて、竹やぶの中に入った。進路は真っ暗。空を見上げるとまん丸い月が光っている。僕はスマホの明かりを頼りに歩き出した。ここに来るのは子供の頃以来。なんとなく覚えているつもりだったのに、少し歩くとその自信はなくなった。
こんなに竹って生えていたのかな?
落ちていた木の枝を
臨命終時 #2000字のホラー
臨命終時 #2000字のホラー
白い壁が見える。頭が割れるように痛い。自分の目で確認した訳ではないのに、体の様々な場所から血が出ているのがわかる。経験した事のない痛みが襲っている。痛い。
「助けて」
意識が遠のく。
懐かしい景色が目の前に広がっている。子供の頃によく兄弟たちで遊んだ公園だ。大きな池も見える。ここに来るのはいつ以来だろうか。入口からゆっくりと中に入った。
桜の花が咲いてい
はっぴぃえんど 2000字のホラー小説
はっぴぃえんど
朝起きて、家を出て、電車に乗る。会社に着いて、仕事して、帰る、そんな日々を繰り返し、気がついたら30代に突入していた。今している仕事は嫌いではないが好きでもない。勿論学生時代に憧れた職種ではない。給料に大きな不満はないものの、少なすぎるとは思わない。だからよく私は「これでいいのだ」と、我に返りそうになる自分に言い聞かす。
「20歳ならまだしも、この歳で仕事をやめてやりたい
君と見たい景色、君に見せたい景色
君と見たい景色
君と見たい景色がある。
君に見せたい景色がある。
駅のホームに緑色の電車が停車した。すぐに車両に乗り込み、端の空いていた座席に僕らは座った。それから僕は鞄から本を取り出し、母さんは手に持っていた電話の画面に視線を落とした。この電車に乗るのも、もう何度目だろうか?物心つく前からだから正確な回数は知らないけど、きっといっぱい、うんと沢山なはず。
僕は本を開く前に、少し車内を
夢だけど、夢じゃなくなった
どうして今日なのだろう?明日でも、明後日でもいいじゃないか。何故、今日なのだろう?
今朝目覚めると、腰の激痛で起き上がるのにいつもの倍以上の時間を要した。病院でまだ診断を受けた訳ではないが、経験者なのでわかる。これは絶対に「ぎっくり腰」だ。脂汗をかきながらもなんとかトイレは済ませたものの、今日の予定を考えると、「よりによってどうして今日ぎっくり腰になってしまったのだろう」とぎっくり腰を恨んだ