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プロフィールのかわりに
読書遍歴を人に語るのが気恥ずかしいのは、私だけだろうか。
好きな映画、好きな音楽、好きな食物、それらを語るのに抵抗はないのに、こと読書に関して自分の嗜好をつまびらかにするのに抵抗があるのはなぜだろう。
大袈裟な言葉で言うと、思想の源泉みたいなものが明るみに出るからだろうか。
ただ単に、何フェチかバレるのが嫌なだけかもしれない。
でもだからこそ、読書遍歴の開示は自己紹介がわりにうってつけなのでは
おすすめ本No.7『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』エリック・ジョーゲンソン
お金の稼ぎ方には、その人物の人生哲学が色濃く反映される気がする。
なりふり構わず成果重視、他者との調和重視、成功よりも理想重視など、まさに千差万別。
そういった意味でこの本は、ある一人の成功者の成功法則と人生哲学の結晶のようなものだと思う。
アメリカでいくつものスタートアップ企業を成功に導き、アメリカの起業の仕組みを一新した男と呼ばれた、ナヴァル・ラヴィカント。
起業家であり投資家でもある彼をあ
私の読書遍歴⑤ 解放期(現在)
私の読書遍歴は中盤まで、おもにフィクションによって彩られてきた。ノンフィクションも読まないわけではなかったが、圧倒的にその割合は少なかった。
しかし、ここ数年は違う。積極的に小説以外の本も読むようにしているのだ。
小説好きがノンフィクションを読む理由
平たく言うと、ジャンルの違う本を読んで視野を広げたほうが、自分の好きな小説をもっともっと味わえるのではないかと思ったからだ。
小説を読むということ
私の読書遍歴① 成長期
物心ついた時から本が好きだった。
一番古い記憶は、ノンタンだ。幼稚園に通い始める前から読んでいた(正確には母に読み聞かせしてもらっていた)本だ。
「ノンタンぶらんこのせて」の表紙をいまでも覚えている。本そのもののツルツルとした手触りも好きで、どこに行くにも持参していた記憶がある。幼児が小脇に抱えるのに、ちょうどいい大きさと重みの本。
図書館にもよく連れて行ってもらった。図書館で借りた本で記憶に
おすすめ本No.6『本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ』 コウケンテツ
料理を作るのは、本当に面倒くさい。
肉を切ったり、野菜を炒めたり、塩コショウで味を調えたり、といった工程はまだいい。その前段の、献立を考えたり食材を買いに行ったり、食費をやりくりしたりすることがまず面倒くさいし、食後の後片付けがまた最高に面倒くさい。
それに加えて、「誰か」のために作ってあげている人は、おいしさや見栄えの良さ、栄養バランスまで考えなければならない。そこまでして食卓に料理を並べても、
通読しなくてもいいという自由
毎朝、本を読むが、読書にかける時間や読書量を定めてはいない。予定の詰まり具合も、体調の良し悪しも日によって違うからだ。
現に「2分だけ、いや1ページだけでも……」という日もあれば、「1時間かけてじっくり200ページくらいまで」という日もある。
そんな具合なので、朝のうちに一冊の本を読了することはほとんどない。面白い本を見つけたら、後日また時間を見つけて読み進めればいいと思っている。
この「通読し
読書メモを取るか取らないか問題
読書メモは、取っても取らなくてもいい。個人的にはそう思っている。
私自身は読書メモを取っている。正確には、取るようになった。
「一気に通読しない」という読書スタイルになって、その必要性を感じたからだ。
読書メモと言っても、以下の項目をExcelの表に入力しているだけの、ごく簡単なものだ。
1. タイトル
2. 著者名
3. 日付
4. ステータス
5. その本からの学び
6
おすすめ本No.5 『モモ』ミヒャエル・エンデ
ミヒャエル・エンデの書いた「モモ」という、タイトルだけ知っていた本を読んでみた。
児童向けのファンタジー小説という、ふんわりとした予備知識だけはあったのだが、読んでみると色々と裏切られた。まず、思っていたよりボリュームがあった。
浮浪児の少女モモが仲間と出会い、すったもんだあった後にみんなを幸せにするという、ミュージカル「アニー」に近いストーリー展開を想像していたのだが、話はもう少し込み入ってい
おすすめ本No.4 『できない僕がスモールビジネスで成功したアイデアと方法』あくたむ
この本も、タイトルに惹かれて読み始めた。
「この本から何かを学んでみせる」という強い思いがあったわけではなく、完全に興味本位の立ち読み感覚だった。
「できない僕が…」で始まるタイトルから、「弱みを強みに変える」的なマインドチェンジ推奨本の一種だと想像していた。ところが、これが良い意味で裏切られた。
著者は、自分の弱み(ご本人曰く、学力も体力もコミュニケーション力も底辺)を変えることなく、ビジネス
おすすめ本No.3 『山月記』中島敦
以前に「山月記」を読んだのは、高校の国語の授業の時間だったと思う。当時は何か感じ入ることもなく、「虎になってしまった男が旧友と再会し後悔を語る話」というザックリとしたあらすじと、「その声は、我が友、李徴子」というフレーズだけが頭に残った。
朝の読書の時間には、新しい本を開いてみることにしている。読んだことのないジャンルや作家の本を選ぶというルールにしており、過去に読んだことのある本は選ばない。け