「赤レンガの街」ー詩ー

坂道を　上るたびに
いつも　あの街を　思い出す

坂の下に　広がる
赤レンガの　家並み

街の　真ん中に
噴水のある　広場
噴水の　真ん中に
少女の　彫刻

空に向かって
両手を伸ばし　
逃げていく何かを
捕まえようとしている

街の　はずれの
古い家には
おばあさんが
ひとりで　暮らしてる

昼間は　テラスの
揺り椅子に　座り
昔の　歌を　小声で
歌って　雲を眺めてる

愛犬は　足元に
伏せって
おばあさんの　声にあわせ
時折　尻尾を振る

街の　目抜き通りには
手回しオルガン引きが
演奏してる
海の　潮のような
柔らかな　響きは
街の　屋根の上を
渡っていく

ああ　昔の世界に戻って
あの　童画のような
街のけしきに　心を
浸したい

最後まで　読んでいただきありがとうございます。
これからも　お心をなごますような詩を投稿して
まいりますので、スキ、コメント、フォローなどを
いただければ　子犬のようになつきます🐱🐱🐱🐱

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