タケさん

合唱大好きおじさんで、港南台アカペラシンガーズ、合唱団お江戸コラリアーずで歌っています…

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合唱大好きおじさんで、港南台アカペラシンガーズ、合唱団お江戸コラリアーずで歌っています。薩摩琵琶も語っておりまして、錦心流琵琶全国一水会横浜支部長 武部丈水。

記事一覧

バンカラは死語なのか?

オヤジブログ怪気炎 vol.172 ハイカラのほとんど対義語(アンチテーゼ)として、蛮カラという言葉がある。戦前に旧制高等学校という今の大学の教養課程に当たる学校があり…

タケさん
12時間前
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東ゴート王国 テオドリック

世界史の「この人、気になる!」12 オヤジブログ怪気炎 vol.171 「ローマは一日にしてならず」と言いますが、では滅亡の過程はどうだったのか? 今回はテオドリックの巻…

タケさん
1日前

西ローマ帝国を滅ぼした オドアケル

世界史の「この人、気になる!」11 オヤジブログ怪気炎 vol.170 歴史上西ローマ帝国を滅亡させたのは、ゲルマンの傭兵隊長オドアケルであります。彼は特定民族を率いる…

タケさん
2日前

ヴァンダル人の王 ガイセリック

世界史の「この人、気になる!」10 オヤジブログ怪気炎 vol.169 アッティラと同時期に西ローマ帝国の脅威となった人物がガイセリック。ヴァンダル人の王です。西ローマ…

タケさん
3日前
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フン族の王 アッティラ

世界史の「この人、気になる!」9 オヤジブログ怪気炎 vol.168 ゲルマン民族の大移動がフン族の侵入によって開始されたと教わる。ということはフン族はとても征服欲攻撃…

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6日前
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テオドシウス1世

世界史の「この人、気になる!」8 オヤジブログ怪気炎 vol.167 ローマ帝国が東西分裂する前の実質最後の統一皇帝がテオドシウス1世です。 ミサ曲を歌うと、ど真ん中に…

タケさん
7日前
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句点の功罪

オヤジブログ怪気炎 vol.166 マルハラスメント。文に句点が打たれていることが怖い人々がいると言う。文末には絵文字というやり取りが一般化しているので「。」で区切ら…

タケさん
8日前
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神学事始め アウグスティヌス

世界史の「この人、気になる!」7 オヤジブログ怪気炎 vol.165 紛らわしい名前が世界史には付き物だが、アウグストゥスとアウグスティヌスも覚えにくい。アウグストゥス…

タケさん
9日前
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哲人皇帝 マルクス=アウレリウス

世界史の「この人、気になる!」6 オヤジブログ怪気炎 vol.164 古代ローマの五賢帝の最後を飾るのが、マルクス=アウレリウス。彼の治世下において、ローマ帝国の領土は…

タケさん
10日前

最強弁舌家 キケロ

世界史の「この人、気になる!」5 オヤジブログ怪気炎 vol.163 政治家にして文学者としても名を残しているような存在は、ローマ帝政以降ではゲーテくらいしか思いつかな…

タケさん
13日前
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教えて! プロタゴラス先生

世界史の「この人、気になる!」4 オヤジブログ怪気炎 vol.162 「何が真理なのか」よくわからないのは、古代ギリシアも現在も似たようなもの。 「人間は万物の尺度であ…

タケさん
2週間前
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はて、日本人のフィロソフィーとは

オヤジブログ怪気炎 vol.161 企業理念としてフィロソフィーを掲げている大企業があると聞きます。また現在の教育界に対して教育勅語や修身の復活を訴える方もおられます…

タケさん
2週間前
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フィロソフィーの訳語

オヤジブログ怪気炎 vol.160 4月6日に「哲学を必須科目に!」とタイトルした記事を投稿をしました。そもそも哲学を実学から遠い学問と捉え、それを学んだからと言って何…

タケさん
2週間前
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名歌手の音域を調べてみた。北島三郎編

オヤジブログ怪気炎 vol.159 演歌のサブこと北島三郎さんの音域は、A2〜B4。低い音域から一気に駆け上がっていく歌い方はサブちゃんの魅力だ。音域的にはテナーでして、…

タケさん
2週間前
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ヘシオドス

世界史の「この人、気になる!」3 オヤジブログ怪気炎 vol.158 ヘシオドスは実在した古代ギリシアの詩人。ホメロス等が英雄の物語を語っていたのに対して、ヘシオドスは…

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2週間前
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ペイシストラトス

世界史の「この人、気になる!」2 オヤジブログ怪気炎 vol.157 今日の主人公ペイシストラトスは僭主。非合法な手段で権力を得た者を指し、一般的に暴君と同じ意味であり…

タケさん
3週間前
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バンカラは死語なのか?

バンカラは死語なのか?

オヤジブログ怪気炎 vol.172

ハイカラのほとんど対義語(アンチテーゼ)として、蛮カラという言葉がある。戦前に旧制高等学校という今の大学の教養課程に当たる学校があり、蛮カラを自他共に認めていた学校があります。現在でも一部の学校や応援団のスタイルに往時の名残りをとどめている気がします。
単なる懐古趣味ではない。昨今のチャラいナンパな口調やタメ口言葉の日常化を目にすると、敢えて虚勢を張ってワイル

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東ゴート王国 テオドリック

東ゴート王国 テオドリック

世界史の「この人、気になる!」12

オヤジブログ怪気炎 vol.171

「ローマは一日にしてならず」と言いますが、では滅亡の過程はどうだったのか?
今回はテオドリックの巻です。テオドリックは元々東ローマ帝国の軍人・司令官でした。当時の皇帝ゼノンの対立勢力であった西ローマのオドアケル討伐を命じられ、代わりに西ローマ帝国の統治を委ねられます。この時、テオドリックと共にローマに向かった人々が東ゴート

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西ローマ帝国を滅ぼした オドアケル

西ローマ帝国を滅ぼした オドアケル

世界史の「この人、気になる!」11

オヤジブログ怪気炎 vol.170

歴史上西ローマ帝国を滅亡させたのは、ゲルマンの傭兵隊長オドアケルであります。彼は特定民族を率いる指導者ではなく、ローマ帝国の一将軍でありました。彼は西ローマ帝国の皇帝を廃位したことで有名です。それを東ローマ帝国の皇帝ゼノンに報告すると、貴族の地位とイタリア本土を統治する権限を与えられる。この時点で彼が皇帝を名乗ることも可能

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ヴァンダル人の王 ガイセリック

ヴァンダル人の王 ガイセリック

世界史の「この人、気になる!」10

オヤジブログ怪気炎 vol.169

アッティラと同時期に西ローマ帝国の脅威となった人物がガイセリック。ヴァンダル人の王です。西ローマ帝国は北からはアッティラ、南からガイセリックと二つの敵を抱えていたのですね。
フン族の侵入により移動せざるを得なかつた(逃げてきた)ゲルマン人の中でもヴァンダル人は、一旦アンダルシア地方にコシを落ち着けたものの、何とジブラルタル

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フン族の王 アッティラ

フン族の王 アッティラ

世界史の「この人、気になる!」9

オヤジブログ怪気炎 vol.168

ゲルマン民族の大移動がフン族の侵入によって開始されたと教わる。ということはフン族はとても征服欲攻撃力が強い人々で、いくつかの部族が滅亡の憂き目にあったゲルマン人が逃げるようにして西ヨーロッパを目指したという理解でよさそうである。
玉突き方式で散々な目に遭ったのがローマ帝国。元を辿ればフン族。やがてアッティラ王が登場して、東ロ

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テオドシウス1世

テオドシウス1世

世界史の「この人、気になる!」8

オヤジブログ怪気炎 vol.167

ローマ帝国が東西分裂する前の実質最後の統一皇帝がテオドシウス1世です。
ミサ曲を歌うと、ど真ん中にクレドという曲がありましてキリストへの信仰告白が表現されます。「キリストは神の子である」と。この教義の元になったニケイア(ニケア)信条を深く信仰していたのがテオドシウス1世。歴史上キリスト教を国教とし、古代オリンピックを廃止し

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句点の功罪

句点の功罪

オヤジブログ怪気炎 vol.166

マルハラスメント。文に句点が打たれていることが怖い人々がいると言う。文末には絵文字というやり取りが一般化しているので「。」で区切られると、その文の裏には込められた気持ちが想像しにくいのかもしれない。
小学校で教わる句読点の歴史は以外と浅い。キリシタンの文献に見られるものの、実際に定着したのは、明治20年ごろだという。実際古文には句点はない。
このブログの文も「

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神学事始め アウグスティヌス

神学事始め アウグスティヌス

世界史の「この人、気になる!」7

オヤジブログ怪気炎 vol.165

紛らわしい名前が世界史には付き物だが、アウグストゥスとアウグスティヌスも覚えにくい。アウグストゥスはオクタヴィアヌスで呼べばよいのだろうが、Augustの語源でもあるのでそう簡単にはいきそうもない。
ボクは合唱を続けていまして、中世音楽に足を踏み入れようとすると「教会音楽」と「世俗音楽」が厳選と分けられている。キリスト教では

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哲人皇帝 マルクス=アウレリウス

哲人皇帝 マルクス=アウレリウス

世界史の「この人、気になる!」6

オヤジブログ怪気炎 vol.164

古代ローマの五賢帝の最後を飾るのが、マルクス=アウレリウス。彼の治世下において、ローマ帝国の領土は最大となり、版図を表す地図に彼の名前が見える。ローマからはおよそ離れた黒海沿岸のアルメニアまで戦いに出ているのだから、皇帝とはいえお疲れ様であります。結局彼は最後ボヘニアの戦陣で没してしまう。
ところでこの皇帝はストア学派の影響

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最強弁舌家 キケロ

最強弁舌家 キケロ

世界史の「この人、気になる!」5

オヤジブログ怪気炎 vol.163

政治家にして文学者としても名を残しているような存在は、ローマ帝政以降ではゲーテくらいしか思いつかないのですが。
しかし、言っていることとやっていることが違うのは、政治家としての宿命なのだろうか? たいそう立派な言説を垂れながら、実際には政治行動に首尾一貫性がない。中世の詩人ペトラルカが、彼の書簡を発見した際、ガッカリしたのも

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教えて! プロタゴラス先生

教えて! プロタゴラス先生

世界史の「この人、気になる!」4

オヤジブログ怪気炎 vol.162

「何が真理なのか」よくわからないのは、古代ギリシアも現在も似たようなもの。
「人間は万物の尺度である」プロタゴラス先生、よくぞ言ってくださいました! 一人ひとりがそれぞれ正しいと感じたことを主張し合うのは「みんな違って、みんないい」にどこか似ている。真理や正義を上から目線で押し付けられるより、だいぶマシな気がします。
しかし

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はて、日本人のフィロソフィーとは

はて、日本人のフィロソフィーとは

オヤジブログ怪気炎 vol.161

企業理念としてフィロソフィーを掲げている大企業があると聞きます。また現在の教育界に対して教育勅語や修身の復活を訴える方もおられます。それもフィロソフィーなのでしょうか。
日本文化の歴史全般を眺めてみると、思想家よりも歌人俳人・文芸家の活躍が目立ちます。なぜでしょう? 薄っぺらく言えば、その場が楽しくおかしく豊かに暮らせればそれで満足というのが、現在に至る大多数

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フィロソフィーの訳語

フィロソフィーの訳語

オヤジブログ怪気炎 vol.160

4月6日に「哲学を必須科目に!」とタイトルした記事を投稿をしました。そもそも哲学を実学から遠い学問と捉え、それを学んだからと言って何か役に立つことがあるのかと疑問を抱いている方には、伝わりにくかったかもしれません。
ご存知の通り「哲学」は、フィロソフィーに対する西周の訳語ですが、西周以前に中江兆民が「理学」と訳しています。兆民は西洋の先人が考えてきたことと東洋

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名歌手の音域を調べてみた。北島三郎編

名歌手の音域を調べてみた。北島三郎編

オヤジブログ怪気炎 vol.159

演歌のサブこと北島三郎さんの音域は、A2〜B4。低い音域から一気に駆け上がっていく歌い方はサブちゃんの魅力だ。音域的にはテナーでして、単に「音だけ」ならば出せないこともないなぁと身の程知らずなことを思いついてしまいました。
その昔、同じ職場にカラオケが上手いKさんがいて「タケさんなら北島三郎歌えるんじゃないの? ボクには高くてキツイけど。」と言われたことを思い

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ヘシオドス

ヘシオドス

世界史の「この人、気になる!」3

オヤジブログ怪気炎 vol.158

ヘシオドスは実在した古代ギリシアの詩人。ホメロス等が英雄の物語を語っていたのに対して、ヘシオドスは日々の労働の価値とその先にある希望を語った。
労働とは、パンドラの箱を開いたことによる神ゼウスからの罰なのか? プロテスタント(カルヴァン派)の皆様の労働観に影を落としていると語る学者もいるようだ。
また彼は、人類の歴史を五つの

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ペイシストラトス

ペイシストラトス

世界史の「この人、気になる!」2

オヤジブログ怪気炎 vol.157

今日の主人公ペイシストラトスは僭主。非合法な手段で権力を得た者を指し、一般的に暴君と同じ意味であります。
しかしながら、それは貴族側からの言い分であり、貴族でない他の階級から見れば、そんなに悪いことでもなかった。当初彼は山地党を率いて政敵と争うが、山地党を支持していたのは貧農や牧人であった。自ら腕を傷つけて、政敵からやられた

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