![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/145899377/rectangle_large_type_2_a1adf04c1f2c9b70c7d5c84cb9d1efc8.png?width=1200)
ヘシオドス
世界史の「この人、気になる!」3
オヤジブログ怪気炎 vol.158
ヘシオドスは実在した古代ギリシアの詩人。ホメロス等が英雄の物語を語っていたのに対して、ヘシオドスは日々の労働の価値とその先にある希望を語った。
労働とは、パンドラの箱を開いたことによる神ゼウスからの罰なのか? プロテスタント(カルヴァン派)の皆様の労働観に影を落としていると語る学者もいるようだ。
また彼は、人類の歴史を五つの時代に分け、ヘシオドスによれば現在は鉄の時代に当たるわけだが、さらに進んで核の時代なのかもしれない。人類が自らの手で生み出した核エネルギーは核兵器の使用をちらつかせる政治家がいる現在、本当に制御可能なのだろうか?
労働がロボットや生成AIに代わられようとしている現在、日々の労働をポジティブに捉えようとしたヘシオドスの原点から、人類はずいぶん遠くへ来てしまったようだ。
ヘシオドスが怠け者の弟に語って聞かせる体裁の「労働と日々」。21世紀を生きる私たちは、この教訓的な叙事詩をどのように読みかえればいいのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?