タケさん

合唱大好きおじさんで、港南台アカペラシンガーズ、合唱団お江戸コラリアーずで歌っています…

タケさん

合唱大好きおじさんで、港南台アカペラシンガーズ、合唱団お江戸コラリアーずで歌っています。薩摩琵琶も語っておりまして、錦心流琵琶全国一水会横浜支部長 武部丈水。

最近の記事

ヘシオドス

世界史の「この人、気になる!」3 オヤジブログ怪気炎 vol.158 ヘシオドスは実在した古代ギリシアの詩人。ホメロス等が英雄の物語を語っていたのに対して、ヘシオドスは日々の労働の価値とその先にある希望を語った。 労働とは、パンドラの箱を開いたことによる神ゼウスからの罰なのか? プロテスタント(カルヴァン派)の皆様の労働観に影を落としていると語る学者もいるようだ。 また彼は、人類の歴史を五つの時代に分け、ヘシオドスによれば現在は鉄の時代に当たるわけだが、さらに進んで核の時

    • ペイシストラトス

      世界史の「この人、気になる!」2 オヤジブログ怪気炎 vol.157 今日の主人公ペイシストラトスは僭主。非合法な手段で権力を得た者を指し、一般的に暴君と同じ意味であります。 しかしながら、それは貴族側からの言い分であり、貴族でない他の階級から見れば、そんなに悪いことでもなかった。当初彼は山地党を率いて政敵と争うが、山地党を支持していたのは貧農や牧人であった。自ら腕を傷つけて、政敵からやられたと訴え、護衛の兵を確保するあたりが、権力を得るためなら何でもする人間という感じ。

      • アッシュル=バニパル王

        世界史の「この人、気になる!」1 オヤジブログ怪気炎 vol.156 高校一年生と一緒に世界史の学習を始めました。とかく覚える知識量が半端ないことから敬遠されがちな世界史ですが、ちょっと気になる人について、少しだけ掘り下げて調べるだけで、教科書やテキストには現れない面が見えてくるのです。第一回は、アッシュル=バニパル王。 アッシリアは紀元前7世紀頃においてオリエント最大の帝国であり、その王がアッシュル=バニパル王であります。しかしながら、その支配は残酷かつ徹底的であり、

        • 琵琶にもいろいろありまして

          オヤジブログ怪気炎 vol.155 区の視覚障害者福祉協会からお招きをいただき、琵琶を演奏しました。 皆様、テレビはよく視聴されていて、とりわけ大河ドラマから流れてくる楽琵琶の音はよくご存知の様子。 琵琶を構えれば、大河ドラマの楽琵琶とボクの演奏する薩摩琵琶が違うことは一目見るとわかるのですが、会場にいらっしゃる方は視力を失った方ばかりなので、ここは言葉で説明した方がいいと思いました。 琵琶には二つの流れがあって、光る君の時代から現在の雅楽に引き継がれて楽琵琶と、盲僧琵琶の

        ヘシオドス

          自在な音楽

          オヤジブログ怪気炎 vol.154 音楽でもっとも自在な表現形態は、独奏独唱だと思います。薩摩琵琶は自分で語り、自分で弾いているので、テンポ・間・微妙な言葉のニュアンスを自在に表現できる可能性があると感じています。尺八にも似た自在性を感じます。 少し人が増えて小アンサンブルは、どうでしょう。旋律をリードするパートが主導権を握っていますが、かなり自在に音楽が伸縮します。先日のカルテットフェスティバルでは、そのような楽しさをたくさん経験しました。フェスティバルの最後に全員合唱の

          自在な音楽

          何でもかんでも歌いたい

          オヤジブログ怪気炎 vol.153 世の中につまらない音楽はない。つまらない演奏があるだけ・・だとしたら、限られた人生、おもしろそうな音楽には片っ端から手を伸ばし、歌ってみたい。 ずいぶん欲張りな話ですが、路線を決めてその上をひた走ると、本来の自由自在な動きが特定の線上を行ったり来たりするだけになってしまう気がします。 何の話かと言えば、選曲なのです。ボクは現在港南台アカペラシンガーズや男声部のVoice Voxのレパートリーを考えているのですが、方針はただ一つ「美しい音、

          何でもかんでも歌いたい

          生涯学習!

          オヤジブログ怪気炎 vol.152 琵琶演奏会で糸巻きが回るトラブルに見舞われました。一の絃だったので、和音で例えればラミの和音を弾きたいのにラが出ない状態です。さらに生憎なことに演奏が始まった瞬間に回ってしまったので、その状態で全曲を乗り切らなければならなくなりました。 演奏曲は「湖水乗切」だったのですが、詩の中身のように人馬一体となって泳ぎ切ること能わず。大波に飲みこまれた演奏になってしまいました。 控え室に戻ると、誠実なお人柄の先生方が声をかけてくださり、糸巻きが回り

          生涯学習!

          慰問という言葉への違和感

          オヤジブログ怪気炎 vol.151 港南台アカペラシンガーズで高齢者施設を訪問する計画を進めています。 37年前、まだ戸塚混声合唱団の指揮者をしていた頃、戸塚原宿の松みどりホームを訪ねて、歌を歌わせていただいた頃から、所属する合唱団は変わってもボクがずっと関わっている活動です。 高齢者施設や障害者の学校、さらには刑務所で歌ったこともありました。これらの活動を慰問と呼ぶ人がいることに、ボクは少なからず違和感を抱いてきました。 歌を聴いて、気持ちが動き喜んでいただくことは無上の

          慰問という言葉への違和感

          保護司制度は今のままでいいのか?

          オヤジブログ怪気炎 vol.150 滋賀県で保護司が殺害される痛ましい事件が起きてしまった。服役を終えた人の保護観察指導にあたる方が殺されてしまうというのは、どういうことだろう。保護司は無給で活動しているボランティアであります。経済的にある程度余裕があり、更生途上にある人をサポートしようという気持ちがなければ務まりません。近年は定員割れと言いますが、現状では積極的に関わろうとする人が増えないのも無理はないでしょう。PTA役員、民生委員の不足や給料は出ますが教員試験の倍率が下

          保護司制度は今のままでいいのか?

          次の世代に残せるものは?

          オヤジブログ怪気炎 vol.149 NHKBSで新日本風土記「富士五湖」の再放送版を見ました。開拓団の住む地域に本栖湖の水を引いた人、西湖をヒメマスが棲む湖にしたヒメマスおじさん、河口湖に御師の伝統を受け継ぎながら観光ホテルを建てた人・・神社の伝統的な儀式で舞う少女たちの姿。 後の世代を生きる人々にかけがえのない残した人、またそれを受け継ぐ若い世代のストーリーでした。 私たちは、前の世代いや祖先の遺産を引き継いで、今日を生きている。IT時代に入りスマホやパソコンに頼る生活様

          次の世代に残せるものは?

          男声カルテットでハモる楽しさ

          オヤジブログ怪気炎 vol.148 Voice Voxというカルテットをやっていまして、昨日はカルテットフェスティバル出演しました。生声で歌う4曲とマイクを使う2曲の合わせて6曲を演奏したのですが、普段の練習している会場にはマイクが4本もないので、駅前のカラオケ屋さんに集まって事前練習をしました。 マイクと口との距離やマイクの向きで声の拾い方が変わるので、最初にそれを揃えました。マイクが自動的に拡声してくれるので、声を張り上げる必要はありません。 マイクを使う曲は、ポピュラ

          男声カルテットでハモる楽しさ

          やりたいことをやるか、任されたことをやるか

          オヤジブログ怪気炎 vol.147 かなり一般化できそうな話題なので、話を音楽の指揮者に絞ろうと思います。 自分が表現してみたい曲を演奏してみたい時、独奏者は自分で選曲が可能な場合があるあります。けれども集団をリードする(案内する)指揮者は、自分で選曲できるとは限りません。反対に自分が評価を受けていて、あの曲を指揮すると上手くやってくれそうだから任されるというケースがあります。後者は、それなりに光栄でしょうが、ちょっと職業的な感じがします。 また自分が成長していく存在である

          やりたいことをやるか、任されたことをやるか

          辞めてわかってきた公立学校の不自由さ

          オヤジブログ怪気炎 vol.146 44年間連続で公立小学校に勤務していました。離れて距離を置いてみると、ずいぶん不自由だなぁと感じるところが見えてきたので、書いてみます。 ①どこに通うか? 学校と関わり始めるスタートは、住民票のある役所から送られてくる就学時健康診断の案内。もちろん国立や私学など他の小学校へ進学してもいいのですが、公立小学校の学区に基づいて通知が来ます。登下校の安全を考えて、小学生のうちは地域の学校に通わせようと考える保護者の方が多いと思います。安全神話が

          辞めてわかってきた公立学校の不自由さ

          歴史の表街道を歩いていた人とその街道筋で暮らしていた庶民

          オヤジブログ怪気炎 vol.145 歴史を語ったり、教えたりするということは、表街道を風切って歩いていた有名人だけを教えることになりがちであります。つまりは支配者や目立つ人の歴史である。つまりはその時代の統治機構または代表的な文化人の理解になってしまうのだ。 ご先祖様が歴史に登場しないからひがんでいるわけではありません。日々地道に田畑を耕し、あるいは工場で汗水流して働いていた人々こそが、表街道で目立っている人を陰で支えているのに、その社会を支える仕組みについて語られることが

          歴史の表街道を歩いていた人とその街道筋で暮らしていた庶民

          真面目な合唱をもっと楽しむためには?

          オヤジブログ怪気炎 vol.144 舞台にお揃いのユニフォームを着て、整然と並び一糸乱れぬハーモニーで聴衆を魅了する合唱。 どこか真面目でお堅い合唱のイメージを崩そうと、踊ったり演出を付けたり様々な工夫がなされています けれどボクは、一目見てわかるのは歌い手の表情だと感じています。知り合いの歌い手がステージに立ったら、まずはその人の表情に注目するでしょう。緊張しているかな、笑顔で歌っているかな、その方が全身でどのように音楽を発信しているかが、確実に聴き手に伝わります。 歌い

          真面目な合唱をもっと楽しむためには?

          発声練習の効果

          オヤジブログ怪気炎 vol.143 港南台アカペラシンガーズというグループの代表兼練習進行を担当しているのですが、ここのところちゃんと発声練習をしていません。せいぜい三人組でドミソをハモる練習程度でしょうか? その分曲をたくさん歌えているはずなのですが。 ジャンルば違いますが、琵琶うたも発声練習をしません。何度も稽古するうちに、その曲(=詩文)にあった語り方や歌い方ができるようになるはずという感じでしょうか? よく高い音が出しにくいメンバーに対して、「上顎・軟口蓋を持ち上げ

          発声練習の効果