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自在な音楽

オヤジブログ怪気炎 vol.154

音楽でもっとも自在な表現形態は、独奏独唱だと思います。薩摩琵琶は自分で語り、自分で弾いているので、テンポ・間・微妙な言葉のニュアンスを自在に表現できる可能性があると感じています。尺八にも似た自在性を感じます。
少し人が増えて小アンサンブルは、どうでしょう。旋律をリードするパートが主導権を握っていますが、かなり自在に音楽が伸縮します。先日のカルテットフェスティバルでは、そのような楽しさをたくさん経験しました。フェスティバルの最後に全員合唱の指揮を担当したのですが、普段これだけ自在に歌っている皆さんが、ボクのタクトに合わせてくれるだろうか? 正直心配していたことも確かです。
大人数のアンサンブルになると、指揮者や音頭取りが必要で、拍の動きを合わせていかないとバラバラになってしまう。お互いに聴き合いながら方式では、だんだん遅くなってしまうのです。ボクの所属している団体で言えば、お江戸コラリアーずが指揮者を必要とする表現形態に当たります。
自在度を求めて進化した音楽にジャズがあります。ビッグバンドのスウィングジャズからだんだん小編成のコンボへと変化していきました。
自在性を求める表現は、今後もいろいろな形態が試されてよいと考えています。

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