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歴史の表街道を歩いていた人とその街道筋で暮らしていた庶民

オヤジブログ怪気炎 vol.145

歴史を語ったり、教えたりするということは、表街道を風切って歩いていた有名人だけを教えることになりがちであります。つまりは支配者や目立つ人の歴史である。つまりはその時代の統治機構または代表的な文化人の理解になってしまうのだ。
ご先祖様が歴史に登場しないからひがんでいるわけではありません。日々地道に田畑を耕し、あるいは工場で汗水流して働いていた人々こそが、表街道で目立っている人を陰で支えているのに、その社会を支える仕組みについて語られることが少ない気がします。
だれのために何をしたのかを、評価するならば、困窮する農民の生活を救おうとした佐倉惣五郎や二宮金次郎、明治に入って田中正造は、もっとクローズアップされてよい気がします。
あと仕方がないのかもしれませんが、反乱軍・一揆側は概して、取り上げられない。西郷隆盛や江藤新平が、その業績の割に扱いが小さいのが残念です。まぁ、反乱軍を憧れを抱いても教科書を作っている側は困るのかもしれませんが。
より多面的な見方が育つように、歴史の語りかたや教え方が工夫されることに期待します。

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