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保護司制度は今のままでいいのか?

オヤジブログ怪気炎 vol.150

滋賀県で保護司が殺害される痛ましい事件が起きてしまった。服役を終えた人の保護観察指導にあたる方が殺されてしまうというのは、どういうことだろう。保護司は無給で活動しているボランティアであります。経済的にある程度余裕があり、更生途上にある人をサポートしようという気持ちがなければ務まりません。近年は定員割れと言いますが、現状では積極的に関わろうとする人が増えないのも無理はないでしょう。PTA役員、民生委員の不足や給料は出ますが教員試験の倍率が下がっていることと根っこが同じような気がしています。
ボクが保護司の活動をして知ったのは、初めて出会った校長I先生が、定年後保護司をされているという話を聞いた時です。I先生はお寺のご住職でもあるのですが、保護司の活動を通して多くの青年と面会されていました。広い度量をお持ちのI先生は適任だなぁと感じていたのです。
保護司にしても民生委員にしても、誰かにおんぶに抱っこ状態を続けていて大丈夫なのでしょうか。さらに言えば地域の自治会組織も加入率が下がりピンチを迎えています。口先では共生社会を唱えながら、それを支える人々の育成確保が疎かになっているのではないでしょうか。人の善意によって支えられる部分は今後も続くでしょう。けれどもそれだけではシステムが維持できなくなる未来が間近に迫っているように感じています。
提案としては、実際には人が動かなくてもできるオンライン化や能率化合理化を可能な範囲で図ること。元々税金を使っていないので難しいのですが、民間委託の道を探ることでしょうか。いずれにしても簡単には進められない課題です。

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