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身近なことから一つ一つ ~当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 1970年代中頃、私の中学生時代の物静かな先輩の話しです。その方は、生徒会の副会長、会長を歴任されて、卒業後は、難関公立高校、教育系の国立大学に進まれ教師になられました。
 中学生ですから、既に大人な振る舞いで何時も冷静でした。と言っても性格はとても明るく快活で、今でも私にとっては人としての一つのリファレンスモデルとなっています。

 (ここからの件(くだり)を楽しんで貰いたい。
小学校高学年、まして中学生は経験·知識不足以外は大人という私の理解に従って筆を進めています。)


 その頃の私も、小学校で目覚めた児童会活動の延長で生徒会活動をしていました。先輩が副会長の時は書紀、会長の時は副会長、そして任期満了で会長を退任されると私が会長に就任しました。
 知的に背伸びして、高等学校の生徒会活動をお手本に自治を進めるようなことをしていました。その時に、先輩が大きな話も良いけど
「身近なことから一つ一つ」
というコンセプトを元にした発言と行動を常にされて居ました。

例えば文化祭。
 具体的に何をしていけば生徒主導の文化祭になるのか、実現可能なところから改革していくといった細かなオペレーションに拘(こだわ)られました。全体をザックリパート毎に部分分けして、個々のパートは担当に任せて全体的なところだけを生徒会が担当するという私のスタイルとは異なっていました。凄いのは、細かなところまで御自分で見て行動させていたところです。
 結果は微に入り細に入り緻密なオペレーションをされたことで、文化レベルが高く、それでいて盛り上がりも良く仕上がりました。生徒の方々のみならず、教職員の方々からも期待以上の満足度を得ることができました。

 脱帽

 以来、

「身近なことから一つ一つ」

は私の座右の銘です。今でも常に心掛けています。

先輩、素敵な言葉を有難う。


補)
 今も教育の分野で活躍されているかと。先輩の教え子さん達は、幸せなんだろうな。

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