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高齢になる前に知っておくべきリハビリ・ケアの考え方

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【本マガジンの対象】 ご高齢者のご家族、これから高齢期を迎える方、要支援・要介護の方、OTS
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#高齢者介護

変化にこころがついていかない、その時作業療法士は?(高齢者リハビリの話)

変化にこころがついていかない、その時作業療法士は?(高齢者リハビリの話)

今回の記事は…

ayaさんの記事↓に「なるほど!」と感じて

影響を受けて書いた記事↓がこちら

また、考えるところがあり深堀りしていきます。

変化に適応することも高齢者リハビリというお話でした。

その変化とは

老化・疾患後遺症による心身の変化でした。

ひとは成長も含めて刻々と変化しており

自分自身もその変化に気づくことで

変化へ対応したり

変化した身体で生活に適応していくというも

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高齢期リハビリは生活自体に注目してみませんか?

高齢期リハビリは生活自体に注目してみませんか?

今回は作業療法士として高齢者の生活と健康についてお話しいたしますね。

では、まず…

生活をパズルとしますよ。

↑パズルですね。

このピースひとつひとつが生活活動としましょう。

いろんなピースがありますよ。

3つに分けますと

セルフケアピース

食事
入浴
整容(歯磨き、洗顔など)
更衣
排泄

生産活動ピース

仕事・家事など

余暇活動ピース

趣味、休息など

となります。

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本を自己出版した、その後、そして順位

本を自己出版した、その後、そして順位

2022年2月4日に恐縮ながら本をAmazonから出しました。

ご購入してくださった方、本当にありがとうございます!

題して『要介護でも健康に暮らす方法』

です。

要介護はもう健康じゃないじゃないか!

という説もありますが…。

そこは健康の定義の問題ですよね。

同業者ならわかってくださるはず。

私だって直腸・肛門がありませんし、

人工肛門ですし、

がんの再発リスクもありますし、

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リハビリとは生活をつくること

リハビリとは生活をつくること

わたしは直腸がん切除の手術後で退院11日目です。直腸・肛門を全摘したのでお尻からうんちが出ず、人工肛門となっております。

作業療法士として自身の身体と相談しつつ手探りで何ができるかを考え、生活を作り上げていきます。

生活

がん手術前は化学療法と放射線治療の副作用に苦しみ…、

手術後は合併症があり…、

退院後は生活不活発病で体力はガタ落ち。

体調が変わるたびに自分に

「どう?歩けるかい

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【高齢期】介護・支援が必要になったときの心構え

【高齢期】介護・支援が必要になったときの心構え

老化を止めよう、遅らせようという

書籍がブームすね。

アンチエイジングは健康を保つこと

本が売れるということは

自分で自分の健康を保つという

意思の表れだと感じます。

アンチエイジング・健康を保つには

栄養、運動・活動習慣

社会交流

好奇心を持ち続けること

年齢など関係ないという思考をもつこと

などが主な方略がよく紹介されてます。

これは介護が必要になっても基本的には

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【高齢者の健康】「もう歳だから」という魔法の言葉

【高齢者の健康】「もう歳だから」という魔法の言葉

訪問リハビリの現場で時折、聞く言葉。

それが

「もう歳だから。」

です。

もう歳だから○○○○さて問題です。

「もう歳だから○○○○。」

○○に入る言葉はなんでしょうか?

たとえば

『走れない』『歩けない』
『買い物できない』『旅行できない』

など、

○○できない。

○○はもう無理だ。

という否定的な言葉が入りますね。

これが魔法の言葉です。

「もう歳だから○○できない

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【高齢者の健康】手、身体、頭を使い続けること

【高齢者の健康】手、身体、頭を使い続けること

高齢者は

手と身体と頭を使わないと衰えます

ですので

毎日いかにそれらを生活の中で使っていくか

が健康寿命を伸ばす手段です。

その中の手段として

〇〇体操、△△療法など

色々あると思います。

どうせ手、身体、頭を使うなら

効率よく効果的にという発想ですよね。

それらは普段の生活に加えて

スパイスとして

有効と感じます。

娘や息子と同居して

家事を全部やってもらうなんて

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【認知症ケア】認知症に対しての無力感

【認知症ケア】認知症に対しての無力感

落ち着けない認知症ご利用者
訪問リハビリの現場では

認知症の方も多く

中でも

精神症状(興奮、イライラ、無気力など)

行動症状(暴言、暴力、介護拒否、弄便等)

が強い方がたくさんおられます。

これらが

ご家族がひどく疲弊される原因のひとつです。

ですが

対応の仕方で

落ち着かれることが多々あることも事実です。

訪問リハビリの現場訪問リハビリでは

そんなご家族が困りやすい症状

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【高齢者ケア・リハビリ】寝たきりにならないためのヒント

【高齢者ケア・リハビリ】寝たきりにならないためのヒント


リカバリーとりもどすこと、回復

高齢期は体調不良が起きやすい時期です。

一時的な体調不良でも

回復した際に生活を戻さなければ

寝たきりになることもしばしばあります。

そのため

一時的な体調不良から回復したとき

生活を戻すこと

つまり

生活のリカバリーが重要です。

今回はそんなお話です。

自然とできているセルフリカバリー
私達は一時的に体調を崩すことがあります。

風邪・外傷

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【高齢期ケア・リハビリ】老化による性格変化

【高齢期ケア・リハビリ】老化による性格変化

心理学には性格診断の基準が

あります。

その中でも有名なのが

「ビッグファイブ」

性格を5つの因子に分類されています。

ビッグファイブ5つの因子
第1因子 外向性

「話し好き」「大胆」「エネルギッシュ」

       ↕

「静かな」「臆病」「無気力」

第2因子 協調性

「温かい」「協力的」「寛大」

       ↕

「冷たい」「敵対的」「ケチ」

第3因子 誠実性

「きち

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【高齢期ケア・リハ】人生100年の楽しみ方

【高齢期ケア・リハ】人生100年の楽しみ方

寿命が伸びれば伸びるほど

生活障害(生活につまずきができる)

の期間が多くなる可能性がありますね。

たとえば下のグラフ

人生100年とすると以下の期間があるとします。

1.自立した生活が送れる期間
(いわゆる健康寿命)

2.少し生活に手助けがいる期間

3.かなり生活に手助けがいる期間

世の中の風潮1.自立した生活が送れる
(いわゆる健康寿命)

の期間を増やすことは重要ですね。

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【高齢期リハビリ】リハビリを望まないけどリハビリを受ける高齢者

【高齢期リハビリ】リハビリを望まないけどリハビリを受ける高齢者

望まないリハビリ訪問リハビリの現場では

リハビリを望まないけれども

リハビリを受けることになる方もおられます。

禅問答?

本人が望まないリハビリは

経験上、効果が少ない方が多いです。

本人が望まないとは

家族やケアマネさんの強いすすめで

渋々、リハビリに応じられる方です。

リハビリ自体が

魔法の手によって

身体がフッと良くなるなんてことはなく

やっぱり

リハビリは当人との

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【高齢期ケア・リハ】自ら動きたくなる活動を生活に取り入れよう

【高齢期ケア・リハ】自ら動きたくなる活動を生活に取り入れよう

90代の女性で

ひとりで近所の友人宅へ行ったり

庭の草引きをしたり

散歩したり

結構アクティブな方でがいらっしゃいました。

ある日

自分から動くことも

家族とお話することも

ぱったり途絶えました。

脳梗塞でした。

運動障害はないのですが

自発的に動いたり

周りに興味を示さなくなったのです。

どんなケア・リハが必要でしょうか?

ケアマネさんやご家族から

計算・音読など認

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