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【高齢期ケア・リハ】自ら動きたくなる活動を生活に取り入れよう

90代の女性で

ひとりで近所の友人宅へ行ったり

庭の草引きをしたり

散歩したり

結構アクティブな方でがいらっしゃいました。


ある日

自分から動くことも

家族とお話することも

ぱったり途絶えました。


脳梗塞でした。


運動障害はないのですが

自発的に動いたり

周りに興味を示さなくなったのです。


どんなケア・リハが必要でしょうか?


ケアマネさんやご家族から

計算・音読など認知機能訓練をしましょう


それもいいと思いんですが‥


生活が変わったことが課題

しかし、課題は

今までは自発的に自宅で活動していたことが

ごっそりなくなったことだと思いました。


つまり一日の活動量が圧倒的に減少したのです。

そして社会交流もなくなりました。


90歳なので

身体が弱るスピードも早いことが予想されます。


早い段階で生活を組み立てる

この方の場合は

いつもしていた草引きや散歩、友人との交流

をできるだけ早い段階から

ご家族や各サービスから声掛けや付添をして

行動を促すことが優先と考えました。


通所サービスにも

認知機能訓練も大事ですが

馴染みの自発性があった生活活動に

焦点を当てたほうがいいのでは、

と提案をしました。


能動的作業と受け身作業

認知機能訓練はあくまで

ご本人にとっては

受け身の作業


草引きや散歩、友人との会話は

もともと能動的作業



こころが動いて身体が動いて

生活を少しでも戻そうと考えたとき

能動的作業のほうが優先

と考えたのです。


そして

経過を追うごとに少しずつ

言葉や行動が出てきました。

これは

自然回復かもしれませんし

そうじゃないかもしれないですが

生活が縮小したままだと

心身も認知機も衰えていくのは明白です。


今までの生活が

90代のこの方の心身を作っていたのは

間違いないのです。


読み書き計算は生活の一部

認知機能訓練は

効果はあるとは思うのですが

生活の一部分に過ぎません。

プラスして

元々の生活に近い活動を

周囲のフォローで組み込んでいくことも

必要と考えます。


最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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