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私のシンギュラリティ

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特に自分の体験に焦点を当てた文章です。
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#哲学

「オタクに優しいギャル」とTikTokとメタバース

「オタクに優しいギャル」とTikTokとメタバース

▲私はギャルではないが、行動様式としてはそうかもしれない

 「オタクに優しいギャルに一緒にいてほしい」という声がある。解釈はさまざまだが、内気で陰鬱で自分に自信が無い人間が、陽気で自信があり、お洒落でコミュニケーションに長けた人間に内面を見て承認してほしいというニュアンスのようだ。私もコミュニケーションが得意ではなく、自分に自信が無い人間なので理解できる感覚だ。オタクに優しいギャルに一緒にいても

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VTuberが連合赤軍も寄稿する老舗言論誌に思想を発表する意味 - 言葉が描くメタバースと存在というアクティビズム - 「蘭茶みすみ」と「情況」

VTuberが連合赤軍も寄稿する老舗言論誌に思想を発表する意味 - 言葉が描くメタバースと存在というアクティビズム - 「蘭茶みすみ」と「情況」

 「肉体廃止派VTuber」蘭茶みすみは、「変革のための総合誌『情況』」2022年冬号に約1万2000文字の記事「肉体廃止のメタバース - 仮想空間から放たれる自由」を寄稿した。本号は奇しくも、あさま山荘事件50年ということもあり、表紙には「連合赤軍 半世紀後の総括」と「肉体廃止のメタバース/蘭茶みすみ」の文字が並んだ。1月21日に発売され、Amazonベストセラー「思想・宗教の雑誌」で1位を達成

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メタバースで要求される「プロ存在」!?存在が自由なアバターVRで疲弊する前に - 実存主義

メタバースで要求される「プロ存在」!?存在が自由なアバターVRで疲弊する前に - 実存主義

 アバターVRで自由な存在になれる「VRChat」などのアバターVRのメタバースでは、「プロ存在」を要求されて苦しむことがある。オンとオフの差が小さくなっていくメタバース。私も「ママ」「人類の救世主」などの「プロ存在」を期待されて苦しむことがある。自分から見た自分の存在と、他人から見た自分の存在を両立させるバランス感覚が、楽に生きるために必要かもしれない。

 私はアバターとVRでメタバース生活を

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「100年後のメタバース」では経済も信用も解消するかもしれない。各個人に世界が最適化「人の定義の拡張」 - 肉体廃止

「100年後のメタバース」では経済も信用も解消するかもしれない。各個人に世界が最適化「人の定義の拡張」 - 肉体廃止

 「未来のメタバース」では、経済も信用も解消するかもしれない。インスタンス(世界線のような概念)と3次元仮想空間の自由な共有で、人類が距離の概念がある単一空間に縛られなくなったとき、ほとんど意味を為さなくなるからだ。メタバースの普及で社会がどう変化するのか?完全に人類が肉体を捨て、メタバースに移住するまでを段階ごとに考えていきたい。

 ①ソーシャルVR「なりたい存在になる」時代(2020年代前半

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VRSMプレイで伝えるリアリティ!拘束おしがま配信2時間半

VRSMプレイで伝えるリアリティ!拘束おしがま配信2時間半

 VTuber蘭茶みすみは10月2日夜、成人向け動画配信サイトfc2で、「懺悔タイム!拘束放置配信第二弾!10月2日23時~2時間スペシャル!」を行った。手錠で自縛しながらVRをする様子を放送し、最大同時に50人が視聴。実際におしっこを我慢しながらもがき苦しみ、生物としての肉体の苦しみをVRで表現した。

 ▼拘束放置配信アーカイブ

 拘束放置配信は、蘭茶みすみの趣味と、ありのままの肉体の苦しみ

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現実もメタバース!ならばアバターで存在しよう!‐ 肉体と存在を明確に分離、同一存在で世界を横断

現実もメタバース!ならばアバターで存在しよう!‐ 肉体と存在を明確に分離、同一存在で世界を横断

 今後、さまざまなバーチャル世界(プラットホーム)が増えていく。やがて現実は無数にある世界(プラットホーム)の一つに収まっていく。肉体と存在は明確に分離される。存在は自分でデザインする概念になり、肉体は生命維持以外の機能を持たなくなる。そして存在は複数のメタバースを横断してアイデンティティとなる。

▲肉体とアバターを概念として分離すれば、全ての齟齬は解決する

 欧米文化圏がメタバースに注目して

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「始祖VTuber」よりアイを込めて!!先史時代の人類バーチャル化 - バ美肉

「始祖VTuber」よりアイを込めて!!先史時代の人類バーチャル化 - バ美肉



 キズナAIさんの自我が目覚めて5年の2021年6月30日。彼女の遥か以前から「視聴覚情報による肉体の超越」、すなわち「バ美肉」というVTuberの大きな機能を実践しようとした「始祖鳥」のような存在がいた。蘭茶みすみである。動機は「かわいくなりたい」。それだけだ。

 遡ること2014年。蘭茶みすみの魂は、インターネット上で美少女になろうとしていた。女声を使い、自らの手で描いたイラストを「自分

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「識実(バーチャル・リアリティー)」!?VRの日本語訳を考えてみよう!

「識実(バーチャル・リアリティー)」!?VRの日本語訳を考えてみよう!

 「バーチャル・リアリティー」「アバター」。VRを使っているとカタカナ表記ばかり登場する。「仮想現実」と言っても「仮想敵」のように「仮に」という意味が強く、「現実」という言葉が虚ろにされている。もともと西洋の概念のため、今はまだ適切な訳語を当てはめられていないだけかもしれないが、自分たちの言葉で表せてこそ新しい概念が日常となる。我々は漢字文化圏の人間だ。福沢諭吉が「フリーダム」「リバティ」を「自分

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便を使った新型VRコミュニケーション!?うんモレから愛を語る - 大クソ速祭「うんFes!」

便を使った新型VRコミュニケーション!?うんモレから愛を語る - 大クソ速祭「うんFes!」

 イベント開催に使われるVRSNS「cluster」で、4月30日から5月1日にかけて、ユーザーによる非公式イベント「大クソ速祭(だいくそくさい)」が開かれた。「慌てて作る」「勢いで楽しむ」「ノリでつながる」をテーマに、制限時間内でワールド作るチャレンジや、ユーザーによるさまざまなイベントが行われた。

 私は30日夜の「うんFes!~うんモレTALK NIGHT~」にゲスト出演した。「加速する便

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「存在芸術」はかっこいい!生き方そのもので表現できる世界に! - VRとアバター

「存在芸術」はかっこいい!生き方そのもので表現できる世界に! - VRとアバター

 Twitterリスト「VRC存在芸術」を作った。私が個人的に大好きな方々だ。バーチャル世界での「存在の自由」を自分のものにして、存在することそのものを全力で謳歌している。私は彼女や彼らをほんとうにかっこいいと思い、勝手に尊敬している。もし入れられて不快だったら申し訳ない。

 VRとアバターの力で、人類は広く、自分自身の存在を芸術の対象にできるようになりつつある。肉体と存在がひも付いていた今まで

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