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彼と私

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同棲中の彼とのあれこれ。アラフォーカップルの日々のこと。
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#日常

うん、まだ大丈夫。

うん、まだ大丈夫。

 最近彼は仕事が忙しいようで、今朝もいつもよりも1時間早く家を出た。本来なら私も一緒に起きて見送りたいけど、あいにく朝は弱く改善の見込みはない。彼の「いってきまーす」に「いってらっしゃーい、気をつけてねぇ!」とベッドから返すので精一杯だ。

 朝は早く、夜は遅い。今日も彼にしては遅かった。よほど疲れたようで「ただいま」の声には覇気がなかった。

「遅かったね、疲れたでしょ?忙しかったの?」

「う

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やっぱりこの世は引き寄せでできている?

やっぱりこの世は引き寄せでできている?

昨日彼氏と久しぶりに喧嘩した。

とっても些細なこと。原因は取るに足りないことなので割愛するが、久々に彼の方がヒートアップした。

それで私が引いたと思ったら大間違い。私も気が強いので言い返した。あっちは私をおかしいと言うけど、私からしたら彼だっておかしい。負けてられっか! と思い、トドメを刺すくらい言ってやった。

不機嫌になった彼は昨夜すぐに寝て、今朝は何も言わずに家を後にした。

いくら普段

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【エッセイ】やっぱりこれよ。

【エッセイ】やっぱりこれよ。

今日は彼の帰りが遅い。

ここ最近仕事が忙しいとは聞いているが、それにしても今日は遅い。どんなに遅くたって20時に帰ってくるのに、20時半を過ぎても帰ってこない。

いつもなら、元気よく「ただいま〜」と帰ってきて、すぐさま近くのスーパーで買ってきたお酒を冷蔵庫に入れて、リビングに颯爽と登場してソファに直行、そして一服。その場でスーツを脱ぎ、部屋着に着替えたらソファにドサっと座り込む。

落ち着いた

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【エッセイ】カップルらしさ

【エッセイ】カップルらしさ

昨日は文化の日。だから合わせたわけではないが、彼と美術館デートをしてきた。ずっと行きたかった「デイヴィッド・ホックニー展」だ。

彼と美術館デートははじめて。そしてなんと、彼自身が美術館に行くのがはじめて。正直驚いたが、まぁそういう人だよなと納得した。彼はザ・昭和の男って感じの、絵画鑑賞とは程遠い人だ。それでも私の希望を快く受け入れてくれた。

今回の展示は8章構成で、展示数は120点余り。当たり

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【エッセイ】彼のラーメン

【エッセイ】彼のラーメン

自分で言うのもだが、私はグルメである。元々食いしん坊であることに加え、母が外食好きで小さい頃から美味しいものは割と食べてきた。そのおかげで、早い段階から「これは良い素材を使っている」「味に奥行きがない」などわかるようになった。

さらに、私の美食好きに拍車をかけたのは結婚だ。元夫は経営者で、美味しいものをよく知っていてたし、社長夫人という立場に恥じないように教養や知識を広げるため、高級フレンチや会

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【エッセイ】紛失癖

【エッセイ】紛失癖

荷物を必要最低限にしろと言われたら、財布、スマホ、鍵、そしてリップだ。口紅は気分によって塗るくらいだけど、唇は常に潤っていたい。加えて唇が乾きやすいので、リップは必須アイテムだ。

かつてドラッグストアに勤めていた彼は、ドラコスに割と詳しい。付き合い始めた頃、私の唇のひび割れを見て「このリップは油膜でカバーするんじゃなくて、ちゃんと潤い成分が入ってるから良いよ」と言い、さりげなくリップをプレゼント

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【エッセイ】勝利

【エッセイ】勝利

今日は久々に会食。渋谷でしーすーだった。

明日は締切かつ、余裕があれば取引先に出社する予定だ。次々とごちそうが運ばれてきても、お酒はたしなむ程度に抑えた。

うん、よくやった…!!

早めに解散となり、家路につく。帰宅したのは22時。うん、いい感じだ。

帰宅すると彼はいつものごとく晩酌中だ。今日は仕事が忙しかったとのことで、とめどなく話してくる。彼に労いの言葉をかけ、冷蔵庫を開けた。

普段な

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【エッセイ】足裏

【エッセイ】足裏

彼とは家事を折半している。

私は床掃除と洗濯物、トイレ掃除を担当。彼は皿洗い、ゴミをまとめて出す係だ。洗濯物は最初から彼にお願いされた。自分で私の下着を干したら、私を女として見られなくなると。なんじゃそりゃ。

まぁいっかと思い、洗濯物は引き受けた。私はゴミ出しが面倒だから彼にお願いした。お互い嫌な家事を相手に任かせて、それぞれの役割を全うしている。家事で喧嘩することはない。我が家はいたって平和

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【エッセイ】デートのマナー

【エッセイ】デートのマナー

仕事があるものの、今日はスローペースで取り組めるので、昼は彼とランチに行った。台湾まぜそば、中華、イタリアンと悩んだが、家から近くてゆっくりできるイタリアンに行くことにした。

ここは以前から通う老舗イタリアン。店内はそこまで広くないが、天井が高くて開放的な空間が気に入っている。パスタのバリエーションが豊富で、初めて国分寺に来る人とランチするときに重宝する。もちろん味も美味しい。

家から徒歩数分

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【エッセイ】喧嘩

【エッセイ】喧嘩

私と彼は仲が良い。滅多に喧嘩しない。喧嘩するのは私が悪酔いして酒ヤクザモードになって、理不尽に切れるときくらい。いや、喧嘩と思ってるのは私だけで、彼はそんなろくでもない私をなだめて適度に放置する。これを喧嘩にカウントしないと、大喧嘩したのは1、2回くらい。基本的にはいつもニコニコ穏やかに過ごしている。

けれど、今日は珍しくぶつかった。
本当に些細なことなのに大声をあげて言い合った。普段温厚な彼も

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