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宇宙・防衛・半導体・脱炭素産業に関連するはなし

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時にねらい目の株式銘柄を紹介しながら、宇宙・防衛・半導体・脱酸素産業を中心にニュース記事をまとめます。
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記事一覧

毒性を克服したアンモニア燃料船!:アンモニアのメリットとデメリットとは

毒性を克服したアンモニア燃料船!:アンモニアのメリットとデメリットとは

明るいニュースをひとつ。アンモニアの毒性を克服したアンモニア輸送船を、世界初で日本企業(日本郵船等)が開発することとなった。

このニュースを機に、「アンモニアとは何か?」について、簡単にまとめてみたい。

毒性を克服したアンモニア燃料アンモニア輸送船の建造・運航へ!日本の脱炭素技術で期待できるのは、水素とアンモニア、そしてつなぎとしての石炭、だと思っている。水素と石炭については、これまでたびたび

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COP26での石炭叩き:日本は環境後進国なのか?

COP26での石炭叩き:日本は環境後進国なのか?

「石炭」についてはたびたびテーマにしているが、あまり読んでいただけない傾向がある・・・さもありなん、「石炭」って聞いても、何もワクワクしないw

けれど、「石炭」という切り口で世界を俯瞰すると、普段とは全然違う切り口で世界が見えてくるので、しつこく記事にしてみている。実は、けっこう面白いんです!笑

今回はCOP26で日本が環境意識に遅れているという、「化石賞」が送られたという話題についてである。

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EUが石炭発電の廃止に行き詰まりつつある件:石炭復権は、日本の復権!

EUが石炭発電の廃止に行き詰まりつつある件:石炭復権は、日本の復権!

「石炭火力を温存する日本は時代遅れ」と、SDGs脳の欧州諸国にさんざん批判されてきた日本であるが、ここにきてEUが石炭火力の廃止に行き詰まりつつあるという、面白い記事を見つけた。

ブルガリアが、石炭火力発電の廃止を事実上撤回した、というニュースである。

かねてより日本の石炭火力の可能性に着目しているブログ主としては、非常見興味深い報道である。

そ・れ・み・た・こ・と・か・! (笑)

「環境

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中央アジアと脱炭素で連携:新枠組でロシア・中国に対抗・・・できるの??

中央アジアと脱炭素で連携:新枠組でロシア・中国に対抗・・・できるの??

本日は、久々にマニアックなニュースをピックアップしてみる。「中央アジア」に関するニュースである。

・・・というと、ほとんどの人は興味を持たないであろうけれど(笑)、マニアックな視点を分かりやすく掘り下げて、初心者の方にも世界情勢の見通しを良くする試みなので、ぜひお読みください!

中央アジアと脱炭素で連携、新枠組み創設上記報道によると、日本と中央アジア五カ国が、脱炭素化やエネルギー分野で連携を強

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日英伊の次期戦闘機開発計画にサウジアラビアが参画を希望!良いことか、良くないことか・・・

日英伊の次期戦闘機開発計画にサウジアラビアが参画を希望!良いことか、良くないことか・・・

日本、イギリス、イタリアの三か国のあいだで、F2後継機となる次期戦闘機の開発計画がすすんでいる。これは、日本にとって「とても良いこと」だと思うという記事を、過去にエントリーした。

今回、ここにサウジアラビアがのっかってこようとしているという報道があった。

これが日本にとって「良いこと」か、「良くないこと」か、なかなか判断が難しい・・・

日本にとってサウジアラビアとは・・・関連国の中で日本にと

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MRJ失敗後に三菱重工業(7011)の株価が急上昇している件:株式投資の難しさ

MRJ失敗後に三菱重工業(7011)の株価が急上昇している件:株式投資の難しさ

国産航空機MRJの開発失敗、H3ロケット初号機の失敗など、パッとしない三菱重工業が、ここへきて爆発的に株価を伸ばしている。

これはいったいどういうことなのだろうか?

これぞ人生万事塞翁が馬:MRJ関連で予想外の業績アップ!国産航空機の夢を乗せて、国費も投入され、私も投資銘柄として夢を託していた三菱重工業であるが、国産航空機(MRJ)はテスト飛行はできたものの、米国での認証がいつまでたってもおり

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TSMCの成長にみる成功の秘訣とは

TSMCの成長にみる成功の秘訣とは

いま世界一の先端半導体製造メーカーである台湾TSMCが、どのように現在の覇権を得るに至ったのか?良くまとめられた記事があったので、ここに記録しておく。

こういったところにも、日本復活のヒントは隠されているように思う。

主な流れは以下のとおりである。

TSMC創設者モリス・チャンはもともと、テキサス・インスタルメンツという半導体製造メーカーにいた。

半導体の設計と製造は、もともと一社で一気通

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MRJ(国産航空機)の失敗は残念だが、悲観する必要はないと思う

MRJ(国産航空機)の失敗は残念だが、悲観する必要はないと思う

三菱重工業は、戦後、技術継承の途絶えた国産航空機の開発を、2003年ごろからずっと行ってきた。その名が、三菱リージョナルジェット、通称MRJである。

2015年には試験飛行も成功させ、あとは米国での型式証明を取るのみであった。しかし、遅延に遅延をかさね、このたび三菱重工業からプロジェクトの凍結が発表された。

これにより、純国産航空機の夢は、いったん途絶えたこととなった。

これは税金の無駄だっ

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これからの宇宙開発と、宇宙関連企業の株で儲けるための考察

これからの宇宙開発と、宇宙関連企業の株で儲けるための考察

2023年の宇宙開発にまつわる良記事があったので、ここにクリップしておくとともに、遠くない将来来るであろう「宇宙産業バブル」について少し考察をしてみる。

宇宙開発は、2023年にどこまで進むのだろうか?そして我々素人は「宇宙関連銘柄」で儲けることはできるのだろうか!?(笑)

2023年の宇宙開発関連記事宇宙開発は、その難易度によって地球のまわりとそれ以外(月・火星・小惑星等)に分けると少し理解

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