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#342 「お金の育て方を学ぶ」を読んで

6月19日付日経新聞朝刊9面「お金の育て方を学ぶ」という記事を読んで思ったことを、メモ。


1、どんな記事?

各種調査などから、日本のお金の面での幸福度が低いこと、将来への不安が大きいことを紹介した上で、学習指導要領の改訂に基づき高校では22年度から新科目「公共」の授業が始まることを取り上げ、お金を育てるための学びは自立した個人の育成にもつながる、という記事です。

調査結果はフィデリティとソニー生命の2つの調査が紹介されていました。

資産運用大手のフィデリティはお金の面から幸福度を探るため、2020年3月から5月にかけて日本、英国、ドイツ、カナダ、香港、中国で合計約1万7000人に家計の状況を聞いた。老後の資産形成が「極めて順調に進んでいる」と答えた割合は日本が2%にすぎず、英国の6分の1、ドイツと中国の5分の1という低水準だった。逆に「全く進んでいない」と認めた割合は日本が29%と飛び抜けて高かった。
ソニー生命保険が21年3月。社会人1年目と2年目の合計1000人に実施した調査では、将来への不安を募らせる若い層の心理が見えてくる。
社会人1年目に臨む初任給の使い道を複数回答で聞くと「貯蓄に回す」(56%)が最も多く、「生活費」(37%)や「親への贈り物」(35%)に約20ポイントの差をつけた。2年目の人に尋ねた1年目の貯蓄額は平均58万円となり、前年の調査に比べて13万円増えた。30歳時点を見据えた貯蓄の目標額も平均740万円に達し、前年調査を126万円上回った。

これらの結果から、伊藤忠総研の武田淳チーフエコノミストの「リスクとリターンのバランスをどう取ればいいのか。若い頃からの学びが大切」というコメントを紹介しています。

そして、来春22年度から高校で新科目「公共」の授業が始まること、その中で、預貯金だけでなく、保険、株式、債券、投資信託までお金を増やし、育てる方法を教える金融教育がカリキュラムに加わります。

これは、来春から18歳以上を成人とする民法改正があり、未成年に責任を問わない「契約取り消し」の規定も18歳未満に下がることとも関係があります。

最後に「お金の育て方を学ぶ」ことの重要性を以下通り述べています。

世界で広く読まれている経済学の教科書を著した米ハーバード大のマンキュー教授は経済学を学ぶ3つの目的を挙げ、世界を知る、政策を理解する、に加えて、「経済へのより機敏な参加者となる」と説いた。所得のうちどれだけを貯蓄して、運用するかを自分で決めなければならないからだという。


2、まとめ(所感)

いかがでしたでしょうか?

☑️ 日本ではお金に関しての不安が諸外国に比べ高いこと
☑️ パンデミックにより、将来への不安がより高まり、若い世代の貯蓄志向は過去に例をみないほど高まっていること
☑️ 日本で足りないと長く言われてきた、金融教育が来春から高校で始まること
☑️ お金を育てるための学びは自立した個人となるためにも大事であること

を述べた記事でした。

私は最初に勤めた会社が銀行で、そこでお金にまつわることは勉強させてもらいました。でも、記事にもある通り、本来は基本的なことは学生時代に学んでおくべきことだと思います。

別に「お金の増やし方」を学ぶ必要はないと思います。

記事にある通り「お金の育て方」が必要な知識でしょう。

来春から学ぶ高校生たちが5年10年、或いは20年30年経って、フィデリティのアンケートに、自信を持って、老後の資産形成は「極めて順調に進んでいる」と答えるようになってほしいものです。

私ですか?
おかげさまで、社会人の最初に「お金の育て方」を勉強したので、「そこそこ順調に進んでいる」感じです。

やはり、勉強、大事です。


最後までお読みいただきありがとうございました。

記事のご紹介でしたが、どこか参考になるところがあれば嬉しいです。

過去、お金にまつわる投稿をいくつかしていますが、今回の趣旨「育て方」に近い内容はこちらになります。文字通り「つまらない」かもしれませんが、ご紹介まで。


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