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大学では

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大学生活で感じたことなど。
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橙の提灯と秋の足音。

橙の提灯と秋の足音。

祭りの季節が、今年もやってきた。どの季節が好きか、という質問には秋と答えるようにしている。
気温的にも過ごしやすいし、茶色やワインレッドの服もなんだかかわいいし。
そして何より、お祭りがあるし。

小さい頃から人混みは苦手なくせに「お祭り」は好きだった。お祭り特有の高揚。
なにやらその場にいるみんながニコニコしていて楽しそうで。
夏祭りも確かに素敵だ。花火大会、盆踊り、納涼祭。けれど、僕は秋の祭り

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今日は、それを聞けて本当に、嬉しかった。

今日は、それを聞けて本当に、嬉しかった。

バカなことを、大真面目にやろう。

澄み渡るような空の青と、照りつける太陽に生い茂る人工芝の緑、そして自治会ごとに振り分けられたきみたちのTシャツやスカーフ、ハチマキの色、色々。

もうこの先、運動会をすることなんて、ない。たぶん。
今日は教訓があるわけでも、説教でも、なんなら伝えたい確固たるものがあるわけでも、ない。ただ今の気持ちを文に起こしておきたいだけです。
よく考えたらいつもそうか。

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引き継がれることの美しさと、塗り替えられることの儚さと。

引き継がれることの美しさと、塗り替えられることの儚さと。

先日、僕の(所属する)団体が主催するイベントがあった。一年前、僕が「司会」を久しぶりに務めさせてもらったイベント。
正直、僕はスピーチをするよりも司会として誰かのコメントを茶化したりする方が、本当は向いている気はしているんだけれど───まあそれはいいか。

普段、まじめくさったことばかりをしている僕たちだが、たまにはお遊び(とかいうと、またどこかから怒られてしまいそうなのでリフレッシュ‥とかいう言

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僕をハゲるほど怒ってくれた恩師の話

僕をハゲるほど怒ってくれた恩師の話

最近、母校の同窓会があった。正直日程の都合上、行けるか行けないか微妙なところだったから連絡も出来てはいなかったのだけれど、最後まで参加の是非を待ってくださった運営陣の方々には頭が上がらない。

ちょっと前に、テレビ番組で「金八先生の教え子と、金八先生が共演する」みたいなバラエティを観た。リモコン取り合いの罪で妹と裁判に掛けられるほど、高校生まではかなりのテレビっ子だった僕だが、一人暮らしを始めてか

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劣等感とそれをかき消すための逃避行について

劣等感とそれをかき消すための逃避行について

けれど、少し違う部分もあって、それはずっと、言いたくなかった。言えなかった。でも、もうそろそろ、ほんとうのことを書いたっていい。あと一週間で、もう23だぜ。小さい頃、オトナはなんとなく23くらいからだな、と思っていた。オジサンっていうのはそれくらいだな、みたいな。
(6/25(日)は僕の誕生日!どうぞよろしく!)

だから、長々と、悠々と、綴ろうと思う。
少し前の劣等と、それから逃げていたこと。

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「誇り」という小難しい言い方をしてみたものの。

「誇り」という小難しい言い方をしてみたものの。

中学生の頃、大雑把な言い方だけれど、アメリカの大学に行ったことがあった。

こんなところで学びたいなあだとか、そういうことをふわふわ思っていた。

高校生になって、日本の大学にもたくさん見学に行くようになった。

なんだか違うような気がした。

あまりに青かった僕が思うことなんて唾棄すべきものかもしれないが、キャンパスを闊歩する学生の雰囲気が、なんだか違う気がした。

なんでやろ、と思って違いを炙

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オマエのする話は何も面白くねーけど。

オマエのする話は何も面白くねーけど。

オマエは見てておもしれーぜ、というのがチェンソーマンの第二部・主人公ヨルに対する一部主人公・デンジの台詞であるが。

さすがに何も面白くないことはない、ないのだけれど、僕の周りにいる素敵な学友の1人にそういう人がいる。
今日は、まあせっかくだから、彼についての話をしたい。

大学といえば、何か。
流石にこれは範囲が広すぎる。よって季節を限定したい。大学における春とは何か。
無論それは恋愛であるが、

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もう1年、みたいな。

もう1年、みたいな。

時の流れを実感するのが「1年前」とかなんとかいう区切りだと思う。

いつもいつも年末になると今年は早かったなあ、とみんな口々に言う。無論僕だってその一員だし、新しい年に胸をふくらませたりもする。

年末年始と一概に人は語る。

ただ年末は忙しいけれど、年始はそうでもないんじゃないか、という説を提唱したい。僕がそうだっただけかもしれない。だとしたらこの説はボツ。

晴れやかな天気。信号を渡るスーツ姿

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今年もよく笑った年だった。

今年もよく笑った年だった。

今年ももう終わるし。

素敵な人たちに囲まれたな!ありがとうみんな!
ーーー

年越しそばを食べ終えて、ガキ使がなくなって、RIZINもなくなったテレビをつけながらまた、ゆるゆると今年のことを夢想してみる。

2022年。今年はどんな年だったか。
案外、一言で答えるのは難しい。でも僕は来年、就活生になるわけだから。

なんだか今年は、長かったような気がする。
ずっと毎年、僕は「今年も早いなあ」ばか

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膝も、手も、どこもかしこも震えてばっかり。いつになっても。

膝も、手も、どこもかしこも震えてばっかり。いつになっても。

小さい頃から、みんなの真ん中で話すのが好きだった。

劇の主役をするのが好きだった。みんながぼくをみてくれている!そう思うと、なんだかとても幸せな気分になった。

現代日本においてありえないくらいの田舎生まれの僕が通う小学校は全校生徒100人。クラスメイトは25名。幼稚園からの幼なじみは5名。少なかったと思う。
それでも、みんなの前で何かをするときは緊張した。うまく声が出なくなった。

中学高校と

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僕は、ずっと後輩に恵まれ続けている。

僕は、ずっと後輩に恵まれ続けている。

中村佑介展が阿倍野で開催中との知らせを聞いた。聞いたというがインスタのストーリーで友達が行っているのを「見て」気付いたのだから「知らせを聞く」という言葉は現代社会にはあまりそぐわないのでないか、むしろ昨今「知らせ」とは見るものでないのか!
しかし古来から手紙はあったしなあ・・やっぱり聞く、がいいのか、みたいなことをフワフワと想起しては風に流している。
そんなことはいいとして、中村佑介さんといえばア

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3度の飯より、とは流石に言えないけれど。

3度の飯より、とは流石に言えないけれど。

大学に入って、一人暮らしを始めた。

高校の時は控えめだった朝ご飯をよく食べるようになり、その分お昼ご飯を食べるという習慣が薄れていった。

自分で用意しないとお昼ご飯は存在しない。栄養満点・3食付きの実家が恋しくなる時もあるが、一人暮らしは、それはそれでいい。
料理もある程度上手くなった。そういえば、さっき友達に「腹減った、お前のチャーハン食いたいわ」と言われた。嬉しいものだ。嬉しいものだが。

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憧れの先輩について

憧れの先輩について



「大先輩の私になんでも聞きたまえ」
そして猫がふんぞりかえるスタンプ。

彼女との膨大な量のトーク履歴を上限まで遡ってみる。初めて話していたメッセージが、これだった。

なにやら恋仲っぽい書き口だが、残念ながら今回はそうではない。あまりにもプラトニックで、何色と言えばいいんだろう─大概、色恋といえばピンクと相場は決まっているが、友情の色とはこれいかに。まあオレンジかな?今僕が着ているセーターも

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ほんとは体育祭の方が、高校までは好きだったよ。

ほんとは体育祭の方が、高校までは好きだったよ。

僕はなかなか、消化ができないタイプなのだろうなと思う。お腹はすぐに空くのにな。小さい頃から「ちょい食べ」が好きだった。全くデブまっしぐらだ。

○○なタイプ,だとか〜〜な人、というふうにあまり自分をステレオタイプ化したくはない。でも、僕は「属性」が好きなのだということをつい最近気付かされた。もう遠い昔のような気もするけれど。
文化祭。
学園祭、大学祭、うちでいう生駒祭について綴るとしたい。僕は正直

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