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Football 研究所

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#サッカー

【今、思う】世界で活躍できるサッカー選手に必要な3つの要素

【今、思う】世界で活躍できるサッカー選手に必要な3つの要素

スペインで12年指導者として活動してから日本へ移住し2年が経って、世界で(特にヨーロッパで)活躍できる選手の要素がなんとなく見えてきたので、この機会にまとめを綴らせてもらおうと思います。

この気づきは、スペイン在住の時に感覚で感じていたことを日本でサッカーに関わってきたことから可視化したものになります。

前提として「世界で活躍できる選手」の定義はヨーロッパのELやCL、プレミアリーグ、

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エコロジカルアプローチ①-学習者中心の最新トレーニング理論-

エコロジカルアプローチ①-学習者中心の最新トレーニング理論-

1.はじめに僕がエコロジカルアプローチに触れるキッカケとなったのは、当時大学4年生の時に戦術的ピリオダイゼーションの論文を漁っている時でした。
やたらと「生態心理学」というワードが出てきました。生態心理学とはギブソンという心理学者が唱えた理論です。

そこからそのワードを基に紐解いていくと辿り着いたのが「エコロジカルアプローチ」です。この理論は日本で当たり前とされているコーチの言語による『矯正』的

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03_個人戦術「Desmarque」実践編

03_個人戦術「Desmarque」実践編

こんにちは。いつも記事をご覧いただきありがとうございます。

今回は、前回紹介した、個人戦術「Desmarque」を習得するためのトレーニングを3種類、紹介していきます。

前回同様、非常にボリュームのある内容となりますが、是非最後までご覧ください!

なお、前回までの記事をご覧になりたい方はこちらから↓
(記事の最後にも載せています)

第1回:2人の間・4人の間とTercer Hombre

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「RYUGA's FOOTBALL note 」   01.Build-upにおける「2人の間」と「4人の間」

「RYUGA's FOOTBALL note 」 01.Build-upにおける「2人の間」と「4人の間」

記念すべき第1回目の投稿は、ビルドアップにおいて重要な「2人の間」と「4人の間」について。

なお、今回は初回ということで、全文無料で公開しております。

さて、本題に入ります。

自チームがショートパス主体の攻撃スタイルを持ち、丁寧なビルドアップを志向するとしたら、相手の守備の陣形を確認する作業は必須です。

僕は、その過程において必ず、

「相手の1stラインの門の数」

を確認します。そして

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「RYUGA's FOOTBALL note」02.Build-upにおいて有効な2つの集団戦術 ~サイドチェンジと3人目の動き~

「RYUGA's FOOTBALL note」02.Build-upにおいて有効な2つの集団戦術 ~サイドチェンジと3人目の動き~

先週よりスタートしました、「RYUGA’s FOOTBALL note」。2回目の今回は、前回に引き続きBuild-upに関する記事を書いていきます。

 なお、前回の記事をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらから覗いてみてください。

復習
 では、内容に入っていきます。まず前回の記事でお話しした「2人の間」と「4人の間」の概念を復習します。
「2人の間」とは、いわゆる相手選手間のライン上にポ

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01_2人の間・4人の間とTercer Hombre

01_2人の間・4人の間とTercer Hombre

はじめまして!シアター生の加國と申します。
高田様よりお話を頂き、本日より1週間に一度、記事を投稿致します。内容としては、これまで私がシアター動画を通して身に付けた知識を、指導現場で実際にアウトプットした上で整理した、私なりのサッカー観を書いていこうと思っております。ぜひご一読いただき、感想等お聞かせいただければ幸いです。よろしくお願い致します!

第1回目の今回は、私自身大好きな、組織的攻撃・ビ

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02_個人戦術「Desmarque」徹底解説

02_個人戦術「Desmarque」徹底解説

こんにちは!シアター生の加國です。

今週は、私自身攻撃における個人戦術で特に重要視している「Desmarque」について書いていこうと思います。

普段のトレーニングでも、特にこだわっている分野なので、かなりボリュームのある記事となりますが、是非最後まで読んでいただければと思います!

1. 2種類の「Desmarque」

まずは、デスマルケの種類についてお話します。
そもそもデスマルケとは、

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カウンター対応の教科書! ~ボールを奪うとゴールを守るの明確な違いとは~

カウンター対応の教科書! ~ボールを奪うとゴールを守るの明確な違いとは~

Hola Chavales!!!!

今日はスペインサッカー研究所の過去記事を紹介します。

今から約一年前の“2020年10月20日“の記事です。

ではスタート👇

サッカーの守備において三つのフェーズに分けて考えています。

⓵Presión Alta:ハイプレス

⓶Bloque medio:中盤でブロックを作る

⓷Bloque bajo:リトリート

※赤点線はDFラインの高さに合わ

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2020年9月最新 プレーモデル作成において成功できた5つの作成手順 作成スピード2倍

2020年9月最新 プレーモデル作成において成功できた5つの作成手順 作成スピード2倍

※まず初めに今回の記事に書かれている内容はあくまでも個人の見解・フレームワークとなっていますのであらかじめご了承ください。

本日紹介する内容は、題名にもある通り【プレーモデル作成のフレームワーク】の紹介となります。

実際に現役指導者の私が、現役コーディネーターいわゆるクラブのプレーモデルを作成する立場の人間から話を聞きながら自分なりに少しアレンジを加えたプレーモデル作成のフレームワークとなりま

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非線形とサッカー

非線形とサッカー

「サッカーというスポーツの現象」を知る 「サッカーはカオスであり、フラクタルである」この言葉を聞いたことはあるだろうか。最近、巷でよく聞く「戦術的ピリオダイゼーション」の考案者として知られるVítor Fradeの言葉である。

 「カオス」や「フラクタル」という言葉は物理・数学で用いられる言葉であり、一見サッカーとは関係がなさそうだが「サッカーというスポーツの現象」を考えていく上で極めて重要な概

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「自由にやらせる/教えない」では認知は向上しない -「知識構造」の重要性

「自由にやらせる/教えない」では認知は向上しない -「知識構造」の重要性

オープンスキルであるサッカーにおいて状況判断能力の優劣を決定する重要な要因として、選手の「知識構造」が関係していることを前回の記事で説明しました。スポーツのエキスパートは優れた神経系による記憶力を持っているというよりも、その領域に関する「知識構造」が発達していることが考えられるという内容でした。

以前の記事にご興味ある方は以下に記事を貼っておきます。

では、「知識構造」をどのように発達させれば

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